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私の1番の推しが表舞台からの引退を発表してから、もうすぐ4年。
引退発表は私の仕事中あったようで、帰りのバスでネットニュースを読み、堪えきれず泣いていた。

小林賢太郎氏。
昔からの友は何度も聞かされていると思うが、きっかけはママ友が賢太郎氏の大学の同期だったこと。
まだMDの時代だったか、日本語学校というコント(名義はラーメンズ)がCDで発売されてたものを、ダビングしてくれて、彼女からもらったことが出会いだ。
いや、MDは終わりかけの時代、カーステレオしかMDが再生できず、一生懸命運転中に聴いてはいたのだけど、繊細なコントのため(笑)騒音混じりでは面白さは理解できなかった。
そこから少し経ち、たまたま観ていたNHKで、小林賢太郎テレビ3(2011年)という番組が放送されていた。
私はあぁ、この人はママ友から勧められてたひとだった、、、せっかくだから観てみよう・・・

この瞬間から私のハートは賢太郎氏のものとなったのだ。

正直ラーメンズ時代からの古参ファンの方からしたら、新参で恐縮ですけれど、なんだかんだ13年もの間好きでい続けられている。

そしてこの賢太郎氏のコント達には子育ても応援してもらった。
子供達と一緒に観ても(ラーメンズの方は要注意)楽しめて、言葉遊びも覚えられるし、良いことがたくさんあったのだ。
いまだに生活の中でコントの有名な?セリフが一致したりすると、お互い目を合わせてニヤつくことができる。
我が家の共通知識の一つとなったのだ。
非常に円滑に子育てをすすめられたと思う。こんな効果を賢太郎氏は気がついているのだろうか?

と、そんなお方が引退表明したわけで、もうお姿を拝むことができないと心底がっかりしたものだった。

が、しかし、、、

昨日から始まったコント公演。
昨日いきなり、冒頭にちょっと、出ます、と賢太郎氏から公式にアナウンスがあったのだ。

で、出る?どうやって?
この4年近く、黒子の衣装を身に纏い、変声機能を使い、操り人形を手にした中の人をやっていたのはもちろん気がついていたので、今回もそうやってなんとなく隠れながら出てくるのだろう、そう思っていた。

今日、14時開演。
舞台が明るくなり、一番最初にステージに立ったのは、なんと素面の小林賢太郎だった。
(多分)白シャツに黒っぽいジャケット。足元はもちろんニューバランス(多分574、後で調べた)髪の毛はすっかりグレーヘアだったけど、紛れもない生身の賢太郎氏だったのだ。

私には後光が差して見えた。
この4年ほど拝めなかったお姿だ。
テキパキとアナウンスをして、本編が始まっていった。
一瞬の出来事だった。ちょっと放心状態だった。

1時間50分の公演を終え、カーテンコール。
なんとそこにもサラッと出てきた。
笑うしか無かった。
出たがりじゃーーーーーん(嬉しい)
出演者の紹介をしていた。

そう、そうだよね。頑なってわけではなく、柔軟に今回は出ても良いなって思えたってことだよね。
急にどうして?とも思ったけど、そんなことはどうでもいいや。
好きなことを好きなだけ、やれば良いってことで。

本編はもちろん面白くて、なんかここ最近では一番わかりやすかった気がする。それも相まって、スッキリした気持ちで劇場を後にした。

また会えるってことが、どれほど嬉しいことか。
この気持ちを噛み締めたくて一息つきたくて、喫茶店を探してたけど、ものすごい雷が鳴って今にも降る気配だったので、慌ててみなとみらい線に逃げ込んだ。

また頑張って、会いに行こう。