M1 夫婦茶碗
M-1 グランプリ2024、決勝進出者が決定した。
年に一度のお楽しみ、なのに、準決勝の配信に出遅れるという失態を乗り越え、全組拝見した。
今年は前年優勝者の令和ロマンが連覇を狙うという、なかなかレアなケース。
そして本当に決勝進出。面白い展開になった。
私がM1を熱心に観始めたのは2017年。
前職場の時に、社員さんに和牛が出てましたよ。と言われたことから始まった。
確か、その年のM1の前に私が和牛がわりと好きだというような話をその人にしていたのだと思う。それなのに、当日は見逃していた。なんでだかは思い出せないけど。そして録画を見て、結局和牛は優勝を逃し、とろサーモンが優勝するのだけど、本当に本当にすごい戦いで、手に汗握って観たのだった。
そこから和牛中心に私のお笑いブームが再燃(二十歳前後でボキャブラブームでネプチューンが大好きになり、新卒で入社式前日まで群馬の草津温泉まで行き営業を観に行った思い出あり。テレビ番組の公開録画?みたいのもかなり行った。主にウリナリ、一回いくと何回も誘ってもらえるのだ)。
年に一度、漫才師達が本気で戦う姿が尊すぎて、2019年までは和牛を応援していた。
一点集中だった私だけど、それからはもう少し視野を広げようと他の芸人さんも広く浅く楽しんでいた。
そして2021年、和牛と比べたら180度、いや、540度くらい違うランジャタイというコンビに心奪われ、サクッと見ると狂っているようなネタが好きになってしまう。これが、しっかり見ると、結構深いのだけど・・・話が長くなるのでここは割愛。
それからその周りの芸人さんも知るところとなり、こんなにいろんな芸風があるんだなーと様々なネタを受け入れられるようになっていった。
そこからは毎年毎年、予選の舞台を観に行ったり、配信を買って楽しんだりしながら、決勝当日は全部の家事を早めに終えて、敗者復活から(午後の早い時間から始まる)テレビの前に待機し、一喜一憂し、泣き、叫び、本当に楽しませてもらっている。
ちなみに今年はどうしても令和ロマンに釘付け。圧倒的王者の行く末が気になる。あとは密かに応援してきたダイタク。双子ネタが本当に面白くて、ラストイヤーで決勝を掴み取り、さっき泣いたところ。
漫才師は基本2人(トリオもあるけど)。
その夫婦感は羨ましく、ビジネスコンビもいるんだろうけど、それでも2人で協力しないと絶対にできないもの、それが漫才。
和牛もおじいちゃんになっても2人で舞台で漫才していたいって常々語っていて、ファンとしては微笑ましく、素晴らしことだと応援していたのに、解散してしまった。
私はそこでもやはり、変わらないでいることは本当に大変なことなんだな、と思った。
関係性を維持するためには、2人がお互いを尊重し続けることが大前提で、それをできていたって長い時間をかけて、育つものもあれば、壊れるものもある。そりゃそうだよね、と妙に納得したものだった。
って、そんなことも教えてくれる芸人さんが好き。
ずっとこれからも笑うことを第一に考えていきたいもんだ。