【オカルト朝活】トイレの花子さん
おはようございます。『オカルトエンタメ大学』運営の小柳です。
さて昨日から都市ボーイズ・早瀬康広先生による授業が始まりました。
※都市ボーイズのYoutubeチャンネルはこちら
テーマは学校の怪談。90年代に映画や児童書、アニメ、漫画などを中心にして大ブームを巻き起こした怪談ジャンルです。当時、小学生だった人は一度くらいハマったのではないでしょうか？
ちなみに私は1986年生まれなので、ドハマり世代です。その中でもやはり1995年に一作目が公開された映画『学校の怪談』シリーズは特別でした。今見ても素敵な内容ですし、思い出すと泣けてくる。そんなジュブナイル映画です。
初日の授業は学校の怪談の絶対的なエースでもありアイドル的存在・トイレの花子さんについてです！それではオカルト朝活を始めます。
トイレの花子さんとは？
・花子さんの噂は地方によって違うが、スタンダードなのは以下。
①小学校の3階の女子トイレ。3つ目の個室。
②3回ノックをし「花子さん？」と聞くと、「は～い」と返事が。
③ドアを開けると赤い服の女の子がいて、トイレの中に引きづりこまれる
※上記以外のパターン
・「何して遊ぶ？」と問いかけられ、
→「おままごと」と答えると包丁で突き刺される
→「縄跳び」と答えると、縄で首を吊るされてしまう など
トイレの花子さんの起源
・モデルとなる事件や噂がいくつかある。
→変質者に襲われてトイレで殺された
→学校でイジメに合いトイレで自殺
→空襲でトイレに逃げ込み焼死
など。
・中でも昭和12年に岩手県・遠野で起きた母親による一家惨事件が最も濃厚と言われている。
花子さん以外のトイレ妖怪
◆太郎くん
・男子トイレに現れるとされる。
・花子さんの友達、ないしはボーイフレンド。
◆二郎くん
・職員室用トイレに現れるという噂。
・花子さんと太郎くんの子供と言われている。
◆やみ子さん
・花子さんと同じく、とある小学校のトイレに現れる。
・ノックをし「やーみ子さん」呼ぶと「は～い」という声。扉を開けると中は真っ暗でそこから黒いものが現れるという。
・花子さんのライバルと言われている。花子さんの恋人・太郎くんが好きで、ある日、花子と太郎が学校の屋上から飛び降り死んでしまう。やみ子さんは太郎くんのあとを追い自殺。妖怪となる。
・トイレの中で、赤子を抱いた姿で現れるとも言われている。
◆ブキミちゃん
・女子トイレの一番奥の個室の前で4回まわりドアを６回叩くと現れる。
・太っていて口の端から泡のようなものを吹き出し、首のないフランス人形を抱えている。かなり凶悪な性格で、出会えば命に関わる。
・花子さんの妹という噂もある。
また、花子さんの母、父、妹、弟、祖父がいると言われていて、1年に一度集まり、その年の方針を決める会議が開催されている。
・「赤い紙、青い紙」「赤マント、青いスカーフ、黄色いドレス」など。
・「紙をくれ」と言って便器から手が出てくる妖怪。
・最近では、乙姫を押したら気味の悪い音が流れたり、トイレットペーパーに顔が写っていた話も。
何故トイレには怪異現象が起こるのか？
・かつては加牟波理入道という妖怪が厠に現れたとの話もある。
・昔、トイレは川の上にあった。
・川の上にかかる橋。橋というのはこちら側とあちら側を繋ぐ境界的な役割。（橋の向こう側に神様がいる、もしくは異界があるとされてきた）
・高野山のお坊さんに聞いた、生と死の話。
→「生（は）える・死（し）ぬ」から橋は来ている
→生と死の間にかかるのが橋
・生と生の境界にある川の上のトイレに怪現象が起きて当然。
・さらに源流となる説に江戸時代から昭和初期に盛んだったトイレの神様信仰がある。赤や白の女子人形や、美しい花飾りを供える信仰。花子さんの服が赤や白で、名前が「花子」なのは、これらの風習が由来となっているのではないか？
・昭和時代には花子と太郎という名前が一般的だった事もある。
トイレの花子さんが登場するおすすめ作品
◆1995年公開「トイレの花子さん」
◆1994年～放送「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」
→早瀬先生はトンカラトンの回がトラウマ
花子さんの存在
・他の妖怪に比べて花子さんは、陰惨な事件やイジメ、過去のトラウマなどと絡めて描かれる事が多い。
・ジュブナイル的要素の強い学校の怪談の中では実は異色？
・90年代末に学校の怪談ブームは去り、98年『リング』以降は本格的なJホラーブームが到来し、恐怖度が増していく。
・花子さんはジュブナイルと恐怖。どちらも備えた学校の怪談ブームとＪホラーブームの架け橋的存在だった？
・現在の早瀬先生のオカルト人生のキッカケを与えてくれたのが花子さん。
授業を通して思った事
トイレの花子さんは、全都市伝説キャラクターの中でも口裂け女や人面犬と並んでメジャーなアイドル的存在でしょう。
「学校の怪談」の中に登場する妖怪の中では、ビジュアルも名前も人間的ですし、また幽霊になった過去や背景が非常に人間臭く時に教訓めいた内容でした。
花子さんを通じて戦争の悲惨さやイジメ問題について知る機会を得る事が出来たりもしたのです。そういう意味では花子さんは人間と怪異を繋ぐ、オカルトは生きている人間にとって無関係のもではないのだよ、と教えてくれる偉大な存在でした。
エンタメとオカルトと教訓。我が校の方針に大変参考になる部分がありますので、今回の早瀬先生の授業を通じて、改めて学校の怪談を学んでいこうと思います。
以上。
今夜の授業も19時から。
テーマは『学校の怪談から見る異世界・異次元』についててです。
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今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。