「こちら相棒ありません、そちら相棒ありますか?」
着席から先手後手を決めるまでの間に尋ねられて答えに困ることが度々あった。
今シーズンの予選期間中は《湧き出る源、ジェガンサ》有する【マルドゥエネルギー】【ボロスエネルギー】のシェアが圧倒的に高く、同時期の他フォーマットと比較しても特に聞こえてくることが多かった印象だ。
相棒を公開するタイミングは、ルールに則った手順では2024.11.18時点で下記の通り定められている。
つまり、「開始プレイヤーから相棒を公開する」ことになっている。ので、サイドボード確認のタイミングなどで尋ねられても答える義務はなく、かといって答えないのも変なので上記の説明をすることになり、なんとなく変な空気になる。
そんなわけで、できることなら聞かないでもらえると嬉しいと思いこれを書き始めた。
頻出するケースではないが、【エネルギー】の《湧き出る源、ジェガンサ》は各種コンボ系アーキタイプに対して出す暇がなく不要なことが多い。
そのため、相手が先手番で《ジェガンサ》を公開してこない場合は「こちらも相棒を公開しない」という選択肢を取ることができる。
相棒を公開せず、相手にキープ・マリガンや最序盤のプレイ方針の判断材料を与えないことで、ゲーム展開が少し有利に傾くことがある。
7枚キープするときには大して影響しないかもしれないが、相手が1マリガンで戻すカード1枚を選ぶ場面などではどうだろうか。除去を戻すか、クリーチャーを戻すか、土地を戻すか?《ジェガンサ》が公開されているか否かで残り6枚に求めるバランスが変わってくるのではないか。
※「相手の相棒非公開に合わせて相棒を公開しない」この選択には当然裏目もある。
相手が各種コンボではなく【ディミーア眼魔】【エルドラージ】のようなデッキで、かつリソースを消耗し合うゲーム展開になったときは相棒を公開していないことが勝敗に響き得る。
更に言えば、それを嫌って相棒を常に公開する方が勝率上優れたセオリーかもしれない。
もちろん、冒頭の問いかけは相棒の公開忘れによる平等性の損失を避けたいというフェアな心がけや、言った・言わないの揉め事を避けたいというリスク回避の意図があるとは思うので、自分個人の感情ベースではネガティブに捉えていない。
自分は「先手後手が決まった後に公開するか伝えます」というニュアンスを伝えることにしているが、問いかけに対して良い答えになっていない気がするし、その後相手に対して失礼なコミュニケーションではなかったか気にしてしまう。(これも気にしすぎではあると思う。)
ただ単にこのルールが周知され、不器用な問答が減ってほしいとだけ思っている。
追記
察しの良い人は気付いてそうだけど、自分はそうでなかったので追記という形で補足する。
もし「相手が相棒非公開ならこちらも非公開」というスタンスであれば、冒頭の問いかけに対しては「こちらもありません」の一言でおおむね損は発生しないと思います。
先手だけ《ジェガンサ》が欲しいだとか言い出すのであれば面倒ですがその場に応じたコミュニケーションが取れると良い気がします。