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学童WARS -夏休みは不幸なのか?-

「夏休みなのに、毎日学童クラブに行かせるなんて可哀想」
そんな言葉を見かけて、うーん、と考えてしまった。

反論したいというよりも、
そうなの?
そうだったの?
という驚きでいっぱいだ。

これはあくまで、n=1の話だけど、私の母はキングオブ専業主婦で、結婚後40年間働いていない。家に帰ってきたら必ず母がいたから、学童とか鍵っ子とは無縁の生活を送ってきた。

そんな私にとって夏休みのイメージとは、
蒸し暑い和室で、煩いセミの声を浴びながら、母に「涼しいうちに宿題やっちゃいなさい」と怒られ、その目を盗みながら漫画を読む…
みたいな感じだ。ダラダラと、自律とは程遠い自由の時間。

友達と市民プールに行ったり、家を行き来したりしていたけど、毎日近所の子と遊ぶから飽きるし、もちろん家には飽きている。昼食はたいてい素麺とか、焼きそばとか。夏休みって言ったって、そんな夏休みだから!みたいなことしていなかった。母も、3人の子の宿題を睨みながら、なかなか機嫌が悪かった。

一方、我が娘は1歳から保育園で、もちろん今も学童で、全開バリバリの夏休みナシ系キッズ。本当の夏休みはお盆の1週間しかない。でも、楽しそうなんだけどなぁ。

毎日お弁当を持ち、デザートには冷凍したゼリーや水ようかんを忍ばせて、読みたい本を持って行ったり、友達と工作したり、漫画を読んだりして帰ってくる。

勉強時間があるから、ちゃっかり宿題も進んでいる。大学生のお兄さんお姉さんが来て遊んでくれる日もあるし、昨今の熱中症対策で部屋は快適に冷えている。程よい自律、程よい自由、それから好きな男の子にも毎日会える。最高じゃん、学童。

でも、きっと逆もある。夏休みだからとお泊まり会をしたり、キャンプへ行ったり、そういうのは楽しいだろうなぁ。私が、家で過ごす夏休みの楽しみ方を知らないだけだ。

結局、親も子も「楽しいと思って生きるかどうか」だけで、どっちが良いなんてあるわけが無い。楽しい人は楽しい、辛い人は辛い。

どんな状態でも、夏休みは幸せなもの。だって夏休みだもん。いつもより確実に時間がある。

もし家で過ごす夏休みだったら、クエストカードを作って毎日図書館に通ったり、超大作の工作にでも挑戦したり、なんか普段できないことをテーマ決めてやったら楽しそう。(できれば静かに個別でやってくれて、私はのんびりアイスコーヒーでも飲む時間を作りたい)

でも今はどうしたって学童だから、「学童いいね!!!」と全力で送り出し、本人に楽しんでもらうしかない。母親にできることなんて、帰り道に「美味しいアイスを食べる」とか「美術館に寄る」とか「お祭り遠征する」とか、プチ夏休みネタを入れ込むくらいだ。

今、これを書きながら少し罪悪感に苛まれて、家庭内お楽しみ会くらいするかぁ~とひとり頭を掻いている。学童WARSを勝ち抜く戦術を練る。そういう時間も結構好きだ。腕が鳴るぜ。

#日記 #子育て #育児 #小学生 #学童 #夏休み

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