まーまーのライオン(2019.8/12 旅メモ)
目標やキリッとした何かに疲れたら、しょうもない旅のメモをどうぞ。夏のメモを冬に公開するゆるいnoteです
「もうあさ!?あさなの?」
前のめりな息子の声に起きて、朝ごはんを食べに行く。息子がシンガポールで最も行きたがっていた場所、
マクドナルド
だ。せっかくシンガポールなんだから、カヤトーストがいいなぁ…と内心思っていたけれど、マクドナルドへの憧れがあまりに凄くて一旦諦めた。でも、行ってみたらwrapなんとかというハムや卵やハッシュドポテトを豪快に巻いたメニューがあり、美味しかった。これはばくだんおにぎりに通ずるものがある。
優雅な朝だなぁ…と外を眺めて調子に乗っていたら服にホットコーヒーをぶちまけてしまい、ひとりホテルに戻ってじゃぶじゃぶと洗う。こういうとき、手戻りでも文句とか言わない夫を心から尊敬する。でも逆の場合、文句を言ってしまうんだなぁ自分は。
服も心も一新してから、ようやくMRTに乗り、マーライオンパークへ。けっこう歩く。「こうえんじゃない!うそ!ままうそ!」と息子がお怒りになる。しまった、遊具のない場所を公園と呼んではいけないのだった。
まーまーのライオンだねぇ
ままのライオンじゃない?
まぁ、ライオン?
適当に気を引きながら、なんとか歩を進める。
世界三大がっかりとも言われるマーライオンは、インスタのおかげか大盛況で、人人人でごった返していた。
とりあえず私たちもお決まりの写真を撮り、満足そうな夫を確かめる。よしよし。
それよりも、橋の下のフルーツスタンドでマンゴージュースを飲んだ子ども達の笑顔がすてきだった。ストローを2本さし、夫とカップル飲みをする。娘に撮ってもらった写真は、ふたりとも猫背で半目でイケてないところがよくお似合いだった。
そのあと、猛暑で再び機嫌を悪くした息子を、夫がやれやれと担ぐ。マリーナベイサンズみたいだな…と他人事のように思いながら、ミュージアムに到着。
アリスインワンダーランドの企画展示が
とても良かった。白いテーブルにお皿が置かれていて、プロジェクションマッピングでティーパーティ。ぱぁぁ…という顔の子ども達を見ると頬が緩む。他にもすてきな展示がいくつもあって、随分と長居してしまった。昼食にサンズのフードコートで飲茶とラクサをたべる。まあ、ふつうにおいしい。腹が満たされて一同にっこり。
本当はガーデンバイザベイにも行きたかったけれど、歩き疲れたのでホテルに戻る。
ホテルの小さなプールには、インド系、欧米系、中華系、そして私たちと様々な人種のファミリーがみんな同じようなことをしていた。
バタ足の男子を注意する母親、泳ぎを教えようとする父親、なぜかいじけてなかなか入らない小さな子、みんな同じだ。
同じだなぁと思いながら、私はバスタオルにくるまって、プールサイドの椅子に寝そべり、日の落ちる前の滑らかな空を見ていた。
19時頃から再びホテルを出て、歩いて駅の近くへ。晩ごはんを物色する。肉の焼ける香りとオープンエアの席に引き寄せられて、ドイツ料理のお店に入る。
ドイツビールで乾杯し、ソーセージやポテト、オリーブとチーズを貪る。ソーセージはプレッツェルと一緒に木製のツリーにかかっで出てきて、ハサミで切りながらいただく。ソーセージ狩りみたいだねえ!と一同テンションがあがる。
ソーセージからはチーズが溢れ出てきて、幸せすぎてどうしよう?と言ったら
「これは、ぼくがぜんぶたべます」
と息子が神妙な顔で訴えてきた。
食べて、歩いて、また食べて。
いい日だった。
お正月なので、読み応えのないスナック菓子のような日記を公開してみました。これといって続きはありません。2020年もたくさん旅ができますように。
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