運命のバンドに出会った時から今日までの話とそのバンドが一旦活動休止という準備期間に入る話。
Mrs. GREEN APPLE
今はこのバンド名を聞いたら、たくさんの人があー!知ってるよ!と返事をしてくれる。
私が彼らに出会ったのは
2015年9月14日
入院中の病院のベッドの上だった。
当時、中学生の私はもちろんスマホなんて持ち合わせていなくて、唯一の楽しみは設置されていたテレビと家から持ってきたラジオだけ
初めての長い入院生活で、9時には消灯されてしまう病室の夜は少し怖かったから、毎晩ラジオをつけてはイヤホンから流れるSCHOOL OF LOCKの音に耳を傾けていた
あの日は確か、おすすめのアーティストを生徒のみんなが紹介する日だった気がする
そんな中で、1人の女の子が流した曲こそ
Mrs. GREEN APPLEの
StaRtだった。
まさに、一目惚れだった。
曲に一目惚れした。
言葉通り、恋に落ちるのは一瞬だ
あのような衝撃を人生で初めて体験したし、あれから体験したことも無い。
なにこの曲、この声、この人達、
寝ていたベッドから飛び起きて急いで紙とペンをとり、乱雑に「ミセスグリーンアップル」と、書きなぐったこと、昨日のことのように覚えている。
これが私のミセスとの出会いだ
その後退院して、真っ先に弟に、この曲聞いて!と勧めて、パソコンからずっーとStaRtが流れる日が続いた。
それから色んなバンドを聞くようになった。
弟との会話は大抵、邦ロックの話でもちきりだった。
学校でも、同級生に片っ端から「Mrs. GREEN APPLEってバンド知ってる???!」と質問し、「知らないなぁ...」
という返事を貰った瞬間に「じゃあ絶対に聞いてみて!!!」って半場、無理矢理にすすめた
放送委員であることを特権に昼の放送でもかけまくった
ただ、みんなに、あの感動を味わって欲しい、その一心だったんだと思う
Speaking
パブリック
サママフェスティバル……
新たな曲が追加されては、弟とどちらが先に覚えられるか勝負と言わんばかりに歌いまくった。
今も昔も、家のBGMはミセスだ。
それから数年して、Mrs. GREEN APPLEという名前が色々なところから聞かれるようになった。
ライブ会場の規模も、どんどんどんどん大きくなった。
ドラマのオープニングやCMに曲が使われたり、Mステに出たり。LINEミュージックなどで1位に輝いたり。そしてSCHOOL OF LOCKの先生にまでなった。
私のように元気を貰っている人が沢山増えているという事実が、ただただ嬉しかった
去年、高校を卒業する時に最後にミセスの曲を放送室から流した
そしたら、後輩の中学一年生の子から
「Mrs. GREEN APPLEを流してくれてありがとうございます」という手紙を貰った
みんなに聞かせたいと思って流していた曲が、流すと感謝される曲になっていた
2015年9月14日。
この日は、私が彼らに出会った日。
そして
大森元貴という人が19歳になった日だ。
私もこの間、ついに19歳になった。
別に19歳になったからと言って、曲が降ってくる訳では無いし
正直な話、大森くんがあの頃見ていただろう風景や景色は全く見れてない。
そんな感性もない。
でも19歳、夜の12時にStaRtを聴きながら振り返ってみると
代わりにこの5年、ミセスが私に少しだけ広い世界をみせてくれるきっかけを、沢山くれたからこそ
その分、5年の素敵な思い出があった
友達と喧嘩した帰り道も、怖かった手術をする前夜も、テストのために気合を入れる朝も、馬鹿みたいに熱唱したカラオケの曲も、受験に落ちて死ぬほど泣いた日も。
ぜんぶせーーーーーんぶ、BGMは
ミセスの曲だ。
辛い時、楽しい時、そばに寄り添ってくれた
世界を素敵な色に染めて見せてくれた
私の青春のBGMはMrs. GREEN APPLEだ。
そんな彼らが今日から活動休止をする。
この4文字を見ると、少し怖い気もするが
よくよく見てみれば「準備期間」と捉える方が正解だと思う。
思い返すと、サママフェスティバルを出したあたりからよく「ミセスらしくない」という言葉を聞くようになった。
大森くんはその頃から少しだけ世間が思う"ミセスらしさ"に悩んでいたような気がする
書きたい曲を書けばいいとは言えど、実際はそうもいかないだろう
ファンが増えるにつれ、期待もあれば、焦りもあって。"求められているもの"に戸惑わされたりもしたんだろう
大森くんはMCで、曲を書いていると寂しくなる自分がいると話していたけれど、いったいこの5年、どれだけ寂しい夜を越えてきたのか
本当にお疲れさま、そしてありがとう。という言葉に尽きる。
何回も大森くんは私たちに君の強さは偉大なものだと言ってくれるけど、私はあなたの強さが1番偉大だと思っています。
しっかり、自分たちのために、休んで、準備して、少し背伸びでもして下さい。
なんて言いながら、実際は今も泣きながらブログ書いてるし、そんな簡単には立ち上がれないけれど、でもファンは待っています。
どんな曲でも大森元貴が紡ぐ言葉が好きで、その言葉に励まされて、気付かされて、こうやって生きていこうと思えるから。
Mrs. GREEN APPLEを知らない生き方は出来ない、というよりしたくない。
だからこそ、いつまでも待っています。
さて、新たな幕が開けるその時まで、フェーズ1をしっかり味わうとしましょうか。
ミセスが歩く道なら何も怖くない。
またその背中追わせて下さい。
今日のブログで大森くんが「Theater」をかいているときは多幸感に包まれて本当に大好きな曲だと話しているのを見て心から嬉しくなった。フェーズ2はそんな曲で溢れたらいい。