ロックンロールの事
ロックンロールと言うジャンルがいつまで経っても好きだ。俺はよく概念的にロックだねぇと使うんだけど、今回はそうじゃなくて明確な音楽としてのロックンロール。
そもそものきっかけはビートルズ。中学生の頃に兄貴から借りた3枚組のブートレッグのBOX。ただ、この時はチャゲアスに夢中だったからあんま聴かないままだった。次に触れたのは友人が万引きしてきたBBCセッションズってアルバム。今思うと酷い話だなぁ…
とりあえず、それをそいつの家で聴いた記憶。中3かな?有名な曲全然入ってないし、何か音もしょぼいなぁ…なんて。で、そのアルバムは要はラジオで放送されたライブ盤なんだけど。
そこには沢山カバーが収録されてた。リトルリチャードやチャックベリー、カールパーキンスにバディホリー…
解説なんかを流し見して、へえーなんて。
んで、最初に聴いたロックンローラーはチャックベリーだった。高校生になってギター始めてさ、教則本にジョニーBグッドが載ってたのよ。あのイントロ、やっぱりチャレンジしたくなるから本人のCDを買った。
で、パンクにどっぷりだったけど、色んなバンドを聴くにつれてロックンロールのあの感じが好きになっていった。アナーキーなんかカバーしてたし。リトルリチャードを次に聴いたのかな?馬鹿でかい口開けてフォー!とか言ってる黒人。
こいつはやべぇ!ってめちゃくちゃ好きになった。その頃はもうTheピーズとか聴いてたし、ソニックスとかガレージ系のバンドにも手を伸ばしてた。元々パンクの走り!みたいなとこから。高校2年くらいからガレージロックリバイバルってのが海外で起きてさ。それも拍車をなけたと思う。その頃は日本のバンドより海外のばっか聴いてたんだけど、ビートルズを改めてちゃんと聴くようになった。結局、今流行ってる奴らは60'sの焼き直しなんだなーって繋がった。その頃、キャロルにもハマってリーゼントにしたりしてた。矢沢永吉のいたキャロルね。
もうここらへんからは完璧にロックンローラー気取り。細いグラサンかけてみたり、ロカビリーに狂ったり。映画のアメリカングラフティの世界ね。
今はどちらも大好きだけど、ストーンズよりビートルズの甘い感じが性に合ってた。
普通はブルースに行くんだろうけど、俺はビートルズのせいでモータウンとかフィレスのガールズグループにハマる。そこで大瀧詠一を知ったり、ビーチボーイズ好きになったり。ポップなオールディーズサウンドに強く惹かれてた。
そもそもキャロルだって初期のビートルズだもんね音は。高校生〜23くらいまでが一番そういうコテコテのロックンロールに夢中だったように思う。ハードコアやノイズ、ギターポップ、オルタナと色々聴きながら根っこには踊れるロックンロールに対する愛があるんだと思う。
日本脳炎とか出てきて最高じゃん!てなったり、地元のライブハウスでマックショウにガツンとやられたり。ルースターズやスライダーズにハマってストーンズの良さを改めて感じたり。
でもやっぱりポップなロックンロールが俺のバンドでやりたい事なんだろうなとは今も思う。パワーポップってジャンルを知って、俺のやりたい事、先にやってる人達沢山いたのか!って思ってからTheシーチキンズもパワーポップと言うようになった。
ゴリゴリの感じより、ファニーで遊びがあるロックンロール。
若い人でそういうのやってる人って案外少ない。ストーンズスタイルの人は沢山いるけどさ。
不思議だね。でもそもそも俺の若い頃から既にいなかったけど笑
踊れるロックが好きだよ。未だにテンション上がるもん。
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