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中小企業診断士で学んだ経済学が面白い!~ 比較優位論で広がるスキルの可能性
中小企業診断士の勉強を通じて経済学を学び、「比較優位論」という考え方が仕事やチームづくりに大いに役立つと実感しました。貿易だけでなく、日常の役割分担や副業にも応用できるこの理論と可能性についてシェアします。
中小企業診断士の資格取得と、経済学との出会い
みなさん、こんにちは、おかさんです。
私は一昨年、2023年に中小企業診断士に合格して、昨年、2024年に中小企業診断士として登録しました。これからその資格を副業に生かしていこうと思っているんですけど、中小企業診断士の勉強で「やってよかったな」と思うことの一つが経済学なんですね。
中小企業診断士には一次試験と二次試験があって、一次試験は7科目あります。例えば法律とか企業経営理論、財務会計(簿記とか)、あとは情報システムとかがあるんですが、その中でも一番知らなかった、今まで勉強したことがなかったのが経済学でした。
他の科目は仕事で少しかじったり関わったりしていたので何となくイメージがあったんですけど、経済学は本当に全くの未経験でした。私、理系で工学部出身なんですけど、大学でも経済学は習っていなかったので、とても新鮮で難しくもありましたが、「勉強している」という充実感がすごくあったんです。
マクロ経済学とミクロ経済学
経済学といえば、マクロ経済学とミクロ経済学がありますよね。マクロ経済学は社会全体のお金の流れや景気、物価、公共投資などを扱います。例えば、国が公定歩合や金利を上げたらどうなるのか、公共投資を増やしたら景気はどう変化するのか、といった話です。ケインズ経済学で有名なケインズは、国が公共投資を増やすと景気が良くなるという考え方を提唱しましたよね。
一方、ミクロ経済学は需要と供給の法則など、もう少し身近な視点で価格がどのように決まるかを扱います。需要が多くて供給が少なければ価格は上がるし、需要が少なくて供給が多ければ下がるといった話。アダム・スミスの経済学などが有名ですよね。どちらも勉強してみると、意外に奥が深くてすごく面白いなと感じました。
「比較優位論」って何?
そんな中で特に「これ、学んで良かったな」と思ったのが「比較優位論」です。これは国と国との貿易で説明される理論ですが、私は人と人との役割分担でも使えると感じました。
例えば、A国とB国が農業と工業の両方をやっているとします。A国はB国より農業も工業も両方で優れている場合でも、相対的に得意なほうに特化して担当し、互いに貿易をしたほうが、トータルの成果は大きくなるというのが比較優位論です。絶対的な優劣だけでなく、「何と何を比べたときに相対的に得意なのか」に注目するんですね。
これを人間関係に置き換えてみると、AさんとBさんがウェブページを作るとして、ウェブデザインとコーディングが必要な場合。Aさんはどちらも得意だけど、Aさんの中では特にデザインが得意。BさんはAさんほどではないけどコーディングならそこそこできる。ここでAさんがデザインに集中し、Bさんがプログラミングを担当したほうが、生産性が高まるというのです。まさにこれが比較優位論の考え方です。
仕事・副業・チームづくりへの応用
この考え方は、国際貿易や大きな経済の話にとどまらず、チームでの役割分担や副業にも応用できると思います。
例えばチームで「企画してプレゼンしましょう」という仕事がある場合、Aさんはプレゼンもうまいし企画力もあるし資料作成も得意。一方BさんはAさんほどではないけど資料作成ならそこそこできる。ならばBさんは資料作成に専念して、Aさんが企画やプレゼンに集中したほうが結果として良いアウトプットが出せるというわけです。
同じように、「自分には強みなんかない」と思っていても、いくつかのスキルや能力を並べてみて「相対的にどれがマシかな?」と考えると、自分の中の比較優位が見えてきます。そこに集中して価値を提供していくと、チームやクライアントに貢献できる場面が増えていくはずです。
まとめ
今日は私が中小企業診断士の勉強で「これは学んで良かった!」と思う理論の一つ、比較優位論についてお話ししました。貿易だけでなく、日常の仕事や副業など、人とのコラボレーションにも役立つ考え方なので、ぜひ一度チェックしてみてください。きっと、あなたのスキルや役割の活かし方が大きく変わるはずですよ。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。