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モノを持ちたくないわたしの目指せ! 整理収納アドバイザー
自称”プノンペンでいちばん狭い部屋に暮らしている日本人”のわたしが、狭い部屋に住んでいるのは「部屋代が安いから」というだけではなく、物理的に空間がない分モノが増えないだろうと思っているから、というのも本当。
変なコレクターだったわたし
モノがなければ人間の生活は成り立たないし、モノはときに大きな満足感や幸せを与えてくれる。でも、モノが溢れすぎることが怖いのです。何が怖いかというと、モノに支配されてしまう気がするから。かつてのわたしは、若いころの話ですけど、モノを集めるのが大好きでした。大学生のころは、なぜか猿グッズを、新卒のころは映画Babeの影響でブタグッズを、30代になるときのこグッズを(さらにきのこ栽培まで)。お店で見つければ、べつに欲しくなくても買い漁っていました。それが自分にとっての”豊かな暮らし”でした。しかし、人の趣味趣向というのは変わるもので。もちろん変わらない人もいるし、そういう人すごくかっこいいと思うけど、悲しいかなわたしの場合は、ふらふらと変わり続け、「なんじゃこの猿?」「ブタばかりいらん! 」と大量のゴミを出す時期が何度も何度もやってきたのです。地球に謝れのレベルです。
スーツケースに何を入れるか問題
40代に入って、カンボジアに暮らすようになり、考えがギョーンと一変しました。東京のアパートを引き払ってカンボジアのプノンペンへ引っ越すことになり、引っ越すと言っても段ボールにモノを詰めてなんちゃらではなく、スーツケースひとつでの渡航。はて、「スーツケースに何を入れるか? 」という問題が生じます。このスーツケースに入れる作業こそが、自分の心の整理になったのです。大きさに制限があるし、重さは25キロまで。ここに自分に必要なモノすべてを詰め込むのです。プノンペンのアパートには家具や家電が備え付けてあるのでスーツケースを開けた瞬間から日常生活がスタート。わたしの暮らしなんて結局、スーツケースひとつで足りたのです。なんだ、旅と一緒じゃない、と思ったのでした。すると心が妙に軽くなったのです。モノから解放された感じ。
モノを持たないと暮らしの質が変わる
カンボジア暮らしを機に、「あまり買い物をする場所がない」という好都合も相まってモノを持たない暮らしがいたについてきました。モノが少ないと工夫をするようになります。例えば料理する場合、フライ返しとおたまとしゃもじがあったら便利だけど、それがひとつで済むヘラを持ってきたので買う必要なし、といった具体に。スーツケースにちゃんとヘラを入れてきていた自分、グッジョブ! モノが少ないと整理整頓も簡単なので、モノを探す時間が不要だし、ストックがあるのにまた買ってしまうといううっかりもなくなるので、時間とお金の節約になります。服は流行を追っていると数が必要になるので自ずと定番のみになり、朝「今日は何を着ていこうかしらん?」と考える時間もいらないので、ゆっくり朝ごはんを食べたりスクワットしたりして、健康的になります。極端なわたしは仕事は白いTシャツが制服と勝手に決めているので、服に関してはストレスフリー(ファッショナブルではないけど、気にしない)。
少ない分いいモノを持つ
モノを減らして行く際、手元に残るものは、自分にとって”本当に必要なモノ”だったり”本当に好きなモノ”だと思うんです。そしてそれらは、長持ちする丈夫なモノであった方がいい。だからモノを買うときには、いいモノを買うようにしています。値札を見るより先にモノを見る。で、気に入ったらレジに持って行く。一応値札はチラ見するけど、いいと思ったらお金はケチらずに出す。そうやって買ったモノは結局長く自分のそばにいてくれるような気がするし、ずっと好きです。本当にいいと思ったモノ、本当に欲しいモノを「値段が高い」という理由で諦めて、類似品の安いものを買うと、満たされない心が他で満たそうとして無駄遣いをしてしまうってことがあると思います。わたしにはそんな経験がたくさんあります。その失敗から学んだので、いいモノを買うよう心がけています。あ、でも高級ブランド品には興味ないですけどね。実用重視で。
今年の目標は整理収納アドバイザーの取得
今、欲しい資格がありまして、それが整理収納アドバイザーなのですが。誰かにアドバイスしたいとかではなく、自分が楽しい勉強をしたいと思って探していたら見つけました。「整理収納」という文字になぜか心が躍ってワクワクしてしまう、ちょっと奇妙な感じがしましたが、そう思ったことには突っ走るべし! 去年早速オンラインで2級を受けました。6時間ぶっ続けの講座でしたが、なんとその日の受講者はわたしだけ。しかも、カンボジアからの珍客。先生が懇切丁寧にマンツーマンで教えてくださったのが本当に楽しかったので、今年は準1級を取りたいと考えています。ちなみに、zoomの画面上の先生の目の前を、猫がシャー! と走り抜けたことが妙にツボで、また同じ先生に教わりたいなぁと狙っております。
さて、こんなブログを綴っているのは、いつもカフェ。部屋が狭すぎて息が詰まるので休日は外に出るのです。狭いのはプラスでもあるしマイナスでもある。なんでもそんなもんですよね。
おあとがよろしいようで。