転院についてのお話
皆さんこんにちは
東工大22Bのあいうえおかぴです
今日は東工大の転院制度について、生命理工学院→電気電子系を達成した私の経験を踏まえながらお話していこうかと思います
※初めに断っておきますが、楽に点数が取れる教授をオススメするためのものではないので、そういった情報が欲しい方は周りの先輩に直接お話を聞くのが良いと思います(一部そういった暗黙のルールを守れない方もいらっしゃいますが……)
系所属について
まず簡単にですが系所属制度について話していこうと思います。
必修17単位・選択科目14単位を合わせた計31単位をそれぞれ100点満点として計算した3100点満点で学院内、学院外での系所属振り分けを行います。
必修科目は全部で23単位あり、そのうち立志プロジェクト2単位は合否科目なので(留年回避としては使えますが)ほとんど使わないことを考えると、系所属においてかなり重要であることがわかると思います。
この辺りの話は入学式のときに配布された学修案内や、他の方のnoteで詳しく解説していると思いますのでそちらをご覧ください
転院制度について
次に転院制度について解説していきます。
転院では主に越えなければならない壁が二つあり入学時点で所属する学院の脱出と学院外での系所属バトルがこれにあたります。
・入学時点で所属する学院の脱出
こちらは生命理工学院に所属する方以外はほとんど関係ないと思っていただいて構いません。当然ですが学院を脱出する人数にも限りというものがあり、その学院の上位10%(小数点以下切り捨て)が脱出可能人数です。
中でも生命は脱出希望者が多いため、この枠の争いに勝ち抜かなくてはなりません。脱出希望者は年々増えるばかりで、今年はなんと11月の希望調査段階で47名と驚異的な数字を叩き出しました。(生命理工学院の頭脳流出は留まるところを知りません)
・学院外での系所属バトル
こちらは案外勘違いしていることが多く、私もそのうちの1人だったので詳しく解説したいと思います。
学院外での系所属バトルと聞くと、一見「転院erは転院er同士でしか争わないのではないか」と思うかもしれませんがこれは大きな間違いです。系所属の枠には主に学院内枠と学院外枠の2つがあり、学院外枠には学院内の方も所属できるのです。
何を言っているのかわからないと思うので例を挙げて解説していきます。
A君:工学院所属 経営工学系志望
B君:理学院所属 経営工学系志望
C君:生命理工学院所属 経営工学系志望
という3人がいたとします。このときB君とC君は経営工学系の学院外枠を争っている状態であることはわかると思います。しかし問題なのはここからです。
もし仮にA君が工学院内で経営工学系の学院内枠争いに負けた場合、学院外枠をかけてB君やC君と勝負をすることになります。
つまり注意しておかなくてはならないのは、転院erは行きたい系の学院内ボーダーは確実に越えていないといけないということです。今回の場合で言えば、B君やC君が転院を成功させるには「経営工学系の学院内ボーダー」を越えておく必要があるということです。
しかしながら生命理工学院に所属している方は、「学院脱出のボーダー得点>すべての系の学院内系所属ボーダー」となっているためこちらはあまり気にする必要がありません。
転院を成功させるコツ
当たり前ですが、系所属点を稼ぐことが大切になってきます。では、系所属を稼ぐ上で僕が特に重要だと思ったことを挙げていきます。
1.命の次に大事な必修
先ほどもお話しした通り、立志プロジェクトを除けば必修は21単位中17単位とわずか4単位しか捨てられないという状況になっています。
中でも特に厄介なのが、リベ院お馴染みの文系教養です。こちらは必修科目の中でも特に凶悪で3単位を占める上、科目によって差異がありすぎます。
1年を振り返って僕が感じたのは文系教養に楽な科目なんてないということです。転院成功体験記や系所属の振り返りをしている方のnoteでも度々「文系教養は○○は楽単」といった言葉を目にしますが、文系教養の楽単は他の科目で言うところのまあまあ苦しいレベルにあたります。
教授も年によって変化している場合もあるので、本当に慎重に選びましょう。
またこれは他の科目にも言えることですが、楽単=点数が取りやすい科目ではありません。楽単という甘い言葉に騙されると痛い目を見ます。
2.命の次の次の次くらいに大事な選択科目
選択科目についてですが、ここは本当に点数の稼ぎどころです。一歩でも間違えればすぐに顔が終わります。ポケモンマスターのサトシも言っていますが、90点を下回る選択科目は必要ありません(言ってない)
しかしながら選択科目は必修と違い、点数の低い科目は使わなければ良いという利点があります。唯一気をつけておくべきなのは、本当にその単位が系所属に使えるのかどうかということです。
例えばウェルネスに関してはウェルネス実習と生涯ウェルネスの2単位を取ることができますが、系所属に使えるのはどちらか片方、1単位分だけになります。
また、教職科目についても系所属に使用することはできません。
このように、選択科目はなんでもアリなわけではないので履修する前に学修案内を読むなどしてよく確認しましょう。
(余談ですが選択科目は比較的前期に多く固まっていたので、「選択は後期からでいいや〜」と言っていると系所属どころか下手をすれば進級も怪しくなってきます)
3.授業の受け方について
授業の受け方については個人の自由なので強要はしませんが、極力出席すべきだと思います。選択科目はある程度斬ったところで問題ありませんが、必修に関しては授業に出ないだけでかなりのディスアドバンテージがあると考えていた方が良いです。
受験のときとは異なり、大学の授業はかなり踏み込んだ応用的な内容まで取り扱うため自学自習で乗り切る分にはかなり辛いです。たとえ内容を理解できたつもりでも、授業を受けたことで得られる理解にはほど遠いのでやはり欠席は控えるべきだと思います。
(そういった意味では実家暮らしの人や大学から近い場所に住んでいる人の方が、系所属に有利に働いてしまう側面もあると思います)
4.気持ち
これは案外馬鹿にできません。特に学院外の系でやりたいことが決まっている人であれば、現在所属している学院から出たいという気持ちと、やりたいことのある系に行きたいという2つの思いがあるので勉強に対してのモチベーションも高まると思います。
僕自身の話をすると、1Qに最先端生命概論の授業や2〜3Qで生命理工学院リテラシの授業を受講した後に生命でどうしてもやりたいことが見つからなかった(正確にはあったのですが、生命では研究色が強く実現は難しいと感じました)というのが大きい理由でした。
5.友達
これは転院に限らず、大学生活にも言える話ですが授業を一緒に受けたり課題を相談し合うなど友達の存在はどうしても欠かせないものになってきます。
東工大の場合はユニットが用意されていますが、サークルの友達や学院の友達、Twitterの友達などユニットに固執しないでも多くの繋がりを持つことができます。
私の場合は残念なことにユニットで仲良くなることができなかったのですが、新歓期に色々なサークルの新歓に参加して友達を作っておいたため奇跡的に1年間を通して共通の授業をとる友達ができました。彼は転院志望ではなかったのですが、とても意欲的で一緒に授業の内容を議論したり課題の相談や分からないところを教え合ったりと本当に助けられました。ですので、皆さんも4月のうちから多くの人と知り合う機会を無駄にしないで欲しいと思います。
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