
トレード設計録(2024/8/29Thu)〜米PCE発表待ちだが、9月FOMCは25bpカットへ見方を固め始める動き
ファンダメンタルズメモ
米GDP改定値は上方改定
Q2GDP改定値(13:30LDN/21:30JST)はyy+3.0%で速報値2.8%から上方改定。リセッション入り回避の見方が強まる。特に個人消費が+2.9%に上方改定されて牽引。

8/24までの1週間新規失業保険申請件数は23.1万件で前週比−2000件で予想以上の減少となりこれも経済見通しをサポート。
9月FOMCは25bpカット予想に傾く
CMEのFed Watchツールでは、9月FOMCの25bpカット確率67%、50bpカット確率33%となっており、前日と比べ50bpカットへの確率が下がった(-5%)。
米金利上昇
UST2年債・10年債ともに利回り上昇。10年債+2bpで3.862%、2年債+2.9bpで3.896%。ややベアフラットニングで、カーブスプレッドの縮小傾向は継続。ドルは変われ、ドル指数も上昇。

下段:ドル円・ドル指数
株式は終盤失速
1時間足で見ると株式は終盤失速。

日足ベースでもフィラディルフィア半導体。DJ輸送どちらも下落。

29日のトレード設計録
GBPUSD ◎
ロンドン初動ではそのまま上昇しそうな流れを9時の売りで否定。
【考察】9時の動きは、その前の8:15上昇の押し目買い勢のショート巻き込んだ下方ブレイクアウトの動きと考えた時、どうすればこの買いトレードを回避できるか、頭の体操をしてみる。
まず、1時間中期MAがDXで頭を抑えており、1時間足レベルの調整②波目の終焉の可能性がある。フィボナッチリプレースメントを当てるとちょうど0.5〜0.618ゾーン。4時間で20maを下抜けた後のH&S右肩形成。
そしてトレンドライン(緑)を下抜けており、下げを警戒するべきエリア。
ロンドン前の東京時間でもみ合っていたのではなく、ダラダラと上昇を続けていたため、MA収縮していない(15分足)。
8:55あたりの次の押し目ポイントではすでに5分足20maがDXを示唆。

【ショート#1】戻りを各時間帯のMAで否定された10:57のショートが良かった。あと3分待ってから11:00ちょうどでも良い。
Short@1.3195 Stop+10p@1.3205 Target-20p@1.3175 (ターゲット未達R1)

【ショート#2】この後、12:35のショートも良い。
Short@1.3186 Stop+11p@1.3197 Target-22p@1.3166 (R2)

さらにもう一度戻りをつけて前日終値で反応するが、19:10LDN(27:10JST)と遅すぎる。日足は陰線をしっかりと確認しながら終わり、ポンドドルの売り余地はあり。4時間足レベルで綺麗なH&Sを形成するしており、調整がもう一段落月末に進むか?

EURUSD ○
ユーロドルは1.12を節目にして今週中盤から調整局面に入っている。4時間足では綺麗ではないもののWトップ形成後に下落トレンドとなっている。
29日(木)はロンドン9時の指標から下落。NY時間の下落再開の動きを捉えるショートが良かった。
14:20 Short@1.1087 Stop+5p@1.1092 Target-15p@1.1072 (ターゲット未達R1)
14:32 Short@1.1081 Stop+8p@1.1089 Target-16p@1.1065 (ターゲット未達R1)
15:00 Short@1.1081 Stop+8p@1.1089 Target-16p@1.1065 (R2)

GBPJPY
東京時間に円安が進みポンド円
7:38 Long@191.17 Stop-17p@191.00 Target+35p@191.52 (未達ロスカット)

8:01 Long@191.17 Stop-17p Target+35p@1.9152 (未達R1)

EURJPY

USDJPY

XAUUSD

Nikkei225

8/30のトレードプラン
ベースラインはソフトランディングシナリオ
ソフトランディングシナリオを維持できるか?に注目。
指標としては米コアPCEで個人消費が堅調なことを確認できれば、このままベースライン維持だが、9月FOMCレートカット幅25bpへの確率が高まる。
アップサイド・リスクシナリオは予想以上(過熱感・インフレ警戒再燃)の場合、年内利下げ幅・サイクルのスローダウンの見方が高まり、リスクアセットは逆に買われ辛くなる可能性。2年債利回り上昇でドル高方向へ1ヶ月間のドル安への調整が一層進む可能性あり。
ダウンサイド・リスクシナリオは、個人消費の想定を下回る落ち込み。この時、9月FOMCの50bpカットへの見方高まる。ドル安トレンド再開も。
また月末要因にも注意。
