院生で2級建築士を取得した話①学科編
令和元年度、2級建築士を受験、無事に合格しました💮その受験録です。学科編と製図編の2部構成で書き記します。今回は学科編。
ちなみに結果は
I 計画 22点
II 法規 20点
Ⅲ 構造 22点
Ⅳ 施工 18点
でした◎
製図受験に関しては別記事として、学習環境、学習期間と時間、合格したメリットの3つの項目を記します。
1.受験のきっかけ
M1が暇だったっていうのが本音です…(笑)が、大きく2つ。
①肩書き欲しさ。社会に出たら大学での実績なんて何も役に立たない。つまり資格がないと何も始まらないのかなと思ったので。
②1級建築士取得の前段階として。当時は進路も定まっておらず、1級を取るかも決めかねていました。そこでひとまず2級を取ろうと思いました。
また、直で1級を取らなかった理由は、先に述べた進路が定まって無かったことに加えて、
・M1での受験は卒業設計、卒業旅行で勉強時間が充分に取れないことが予想されたこと
・M2での受験は就活とかぶること
から、受験が現実的ではなかったからです。
2.学習環境と使用教材
予備校教材を使用しての独学。4科目全てS資格のテキスト&問題集。法例集もS資格。
わたしははじめ市販本を使用→予備校教材に切り替えました。
合格を確実なものにするには、教材は予備校のもの使用するべきだと思います。(正直初めははたかだか2級でオーバーワークかな、とか思いましたが。)初見問題への対応や過去問解いてもその回答への導き方が、私は市販品じゃ理解しきれなかった。
もちろん市販品で合格をする人がいるのも事実ですが、大学の授業しか知らない学生が確実に合格するのは厳しいかと思います。
先輩から譲り受けたり、最近はメル○リなどでも多く売られています。
3.勉強スケジュール
試験は7月上旬。
●4月中旬
勉強開始。法例集の線引きは4月中に終了。とりあえず週10時間前後を勉強時間に充てて、全科目少しずつ、テキストと問題集を併用して進めました。
●5月中旬
1度目の模試受験。まったく範囲が見終わっていない&勉強したつもりの場所もほぼ解けない。全科目3ー4割の得点率。(合格は6割)これはやばいと一念発起。1日5時間程度に勉強時間を増やし、一気に範囲を終わらせ、問題集の繰り返しに移行。
●6月上旬
2度目の模試受験。合格点6割に対し、全科目約5割。3教科は足切り。けど少しずつ合格が見えてきた気がする。
●6月下旬
ひたすら問題集を繰り返し。苦手な範囲を特定し、繰り返す。ノートに覚えてない部分を書き出し、目で見て完璧に覚えるように。ここのあたりの勉強時間、1日あたり10時間ほど。
4.やって良かったこと
①問題集の反復
本試験は過去問からの流用が多いというのは本当だなと実感しました。見覚えのあるものを確実に得点できました。
②問題の選択肢全てを確認
問題集や模試では、その問題の正誤や間違えた理由だけでなく、4つの選択肢全ての正誤とその理由を確認するようにしてました。初見問題に対応する力が身につきました。
③該当範囲のテキスト読み込み
問題で出てきた箇所はその該当範囲のテキストは太字や赤字部分だけで無く、欄外の豆知識欄みたいなところまでガッツリ目を通しました。これも初見問題に対応する知識が身についたかなと思います。
5.反省点
①新規問題への覚悟の不足
"問題集はあくまでも過去問集"(S資格は)ということを忘れていました。過去問解けば完璧かと思ってたけど、そうじゃなかった。見たことないものが多い。「初見問題も、一通り過去問やってれば4つのうち3つの選択肢を確実に消せて正答に導ける」。そう信じてましたが意外とムリ。当日焦った。
②勉強時間の不足
最後に追い込んだからなんとかなったものの、かなり追い込まれてました。少なくとも1回目の模試の時点で全範囲に目を通している段階であるべきだったなと思います。
6.各学科勉強法
簡単に書き記します。
●I 計画
とにかく教科書→問題集。学部計画(バリアフリーのためにはスロープはどのくらいの傾斜?とかそういう範囲のことです)の数字を覚えるのに苦戦しましたが、自分なりに簡略化した図を別で書いて目で覚えました。ほかはある程度これまでの知識で対応できました。(意匠系だからかな)
環境 ・設備(2級は計画の一環です)はもともと苦手な熱(熱伝導率とか)や設備関連の知識の部分に苦戦。けどとりあえずテキスト読み込んでまる覚え。2級は原理原則まで理解しなくてもまる覚えで対応できる印象。
●II 法規
最後まで大苦戦。探すスピードも遅いし文字通り読むのが苦手で苦手で。
I、IIは同一の試験時間内に実施されるので計画を15分くらいで終わらせ、残りの全てを法規に捧げました。
●Ⅲ 構造
計算問題は簡単なものしか出ないので◎。しかし文章題が難しい。テキストを読み込みましたが当日もあやふやな問題多数。
●Ⅳ 施工
これが最難関。実務経験がなくイメージが乏しいせいで全然理解できない。その上初見問題の温床。私も1番点数が取れず、合格した友人も足切りギリギリ。不合格だった友人達は施工で足切り。とにかくテキスト→問題集を繰り返して定型問題は確実に取ることが重要だったかなと。施工は定型問題落とした瞬間運ゲーになる。
7.おわりに
とにかく2級はテキスト→問題集の反復かなと思います。過去問で出てるところを確実に取ればかなり合格に近づく気がする。
あと、法例集の線引きは面倒だけど、時間が経てば経つほど面倒になるので受験を決意したその月中に終わらせるのはマスト。24時間くらいで終わります。
何より感じたのは「思ったよりも、2級建築士は甘くない‼」️学科は名前書けば受かる、、とか言われてたけどそんなのは迷信。時代は変わってるなと実感。
もしこの記事を読んでくださった方の中に受験される方がいらっしゃったら、頑張ってください🙇♂️‼応援してます。️
end...
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?