サッカー少年育成法!?

タイトルはちょっと大袈裟につけましたが、ちょっと自分が意識してやってきたことが誰かの役に立てばいいかなと思って、筆をとった次第です。筆じゃないけど。最初に断っておきますがトップレベルを目指すためのHow toでは無いです。あくまで、どこのチームでもある程度使い物にするためにこのくらいやっておいた方がいいんじゃないか、という程度です。ベースを作るカンジですね。

前提(2021年1月現在)

私:42歳 サッカー歴は中学の部活から、高校1年で諸事情により退部。以降、大学生時代から結婚するまで、草サッカーにいそしむ。ここ1~2年くらいは個サルでプレイヤーに復帰
息子:11歳で小学5年生。 本格的にサッカーをやり始めたのは、小4から。その時はJクラブのスクールのみ。コーチの勧めもあり2021年1月からはクラブチームに入団。1年生の時には、フットサル教室に半年くらい通っていた。

まぁ、いろいろあって2~3年生のときはサッカーはしておらず、別のスポーツをやっていたのですが、正直センスもなく上達もあまりせず、レッスン時の運動量も多くないことからモチベーションも下がり、サッカーに転向した経緯があります。

そして、息子のサッカーですが、現時点では「なかなかやる」レベルだと思ってます。なるべく客観的な評価としてご紹介できるものとして、地域でもトップレベルに近いと思われる「Jクラブのセレクション」で、遜色なくやれるレベルでした。セレクションには残念ながら合格しませんでしたが、普通にはやれてましたし、個人的にも彼のレベルがそこそこ高いと確信しました。

彼のプレイヤーとしての強みは主に2点あります。そして、その2つは小学生までに身に着けておく必要がある、と私は思いました。結果的に成功した部類になりましたが、これから「サッカーやらせたいな」と思った人が「何からやればいいのか?」ともし迷うようなことがあったら、参考にしていただければと思います。

少年サッカーで身に着けておくべきこと

結論から言います。「走る」「止める蹴る」。この2つです。息子の強みは「走るスピード」と「両足蹴れる」なんです。

結構当たり前のことだと思っています。しかし、意外とサッカー少年でもできていない子が多いなと感じてます。

おかげさまで、たくさんのかつ様々なレベルのサッカー少年を見ることができました。残酷な言い方をしてしまいますが、大雑把に「できる子」「できない子」を分けたとき「できない子」の要素を抜き出すと、だいたい、、、

「走れない」:早い遅いの話ではなく。例えば走る姿勢とか、手の振りとか、いわゆる「走るフォーム」で走っていない。
「止めれない」:結構、多い。トラップが出来ない。そもそも止めれない。止めることだけに一生懸命になってしまう
「蹴れない」:思ったところに蹴れない。利き足は平均的でも、逆足がおもちゃ以下。

結構該当します。小学3年生くらいまでは、サッカーが楽しいだけで、どうにかなるかもしれませんが、4年生になると明らかに優劣が出てきてしまって、試合に出れなくなったり、ボールに関われなくなったり、、、残酷ですが出てきてしまいます。その結果として、サッカーがつまらなくなったり、最悪辞めてしまったり、という結果になるのは残念だなと考えます。

何も「リフティング100回!」とか「細かいドリブルタッチ」とかではないと思ってます。先述の息子も、リフティングが100回できるようになったのは、本気で練習をし始めた昨春2020年のステイホームのタイミングでした。

要は「走る」とか「止める・蹴る」というのは「基本のキ」なのですが、これを早いうちに身に着けさせておくことによって、サッカーをより楽しめる少年になって欲しいし、それが重要だなとここ最近改めて思ってます。

私が、彼が低学年のうちにやってきたことをこれから書きたいと思いますが、これをやれば絶対に成功するものでもないと思ってます。私が言いたいことは、少年サッカーである程度使い物になるんだったら「走る」「止める」「蹴る」をしっかり訓練してあげた方がいいです。ということです。その方法論については、千差万別あると思います。お子さんにあったやり方を考えてみてください。

また、絶対に「遊び」としてやることが大事だと思います。最近は息子とは「練習」をしますが、低学年までは「サッカー遊び」をしてました。遊んでるうちに上手になっていけば、あとは勝手に練習しますよ。子ども、特に男の子なんて。逆に言えば「遊び」がつまらなく感じているのであれば、あきらめた方がいいかもですね。

「幼稚園」「1~2年生」「3~4年生」という年代別にまとめてみました。もしこの駄文を参照にして頂いたときに、幼稚園でもそのレベルをクリアできるようであれば、どんどん先に進んでいいと思います。無茶苦茶、センスの塊な子の場合、はっきりいって参考にならないと思いますよ。

幼稚園時

「走る」

単純です。競争しましょう。10mの競争で十分。お父さんお母さんはギリで勝ちましょう。たまに、ギリで勝たせてあげましょう。やり方も、先行してギリで追いつかせたり、逆に追い込みでゴール直前で追い抜いたり、工夫してください。お父さんやお母さんが何らかの理由で走れないのであれば、とにかく「何か競争して常にギリギリの勝負を演出してあげる」工夫をしてあげてください。

「止める」「蹴る」

ボールと戯れてればいいと思います。蹴ってもいいし、手を使ってもいいし。ボールに触れさせてあげればいいと思います。

小学生(1~2年)

「走る」

「走る」動作に少し技術を加えましょう。一番手っ取り早いのは、「ラダートレーニング」。Youtubeで検索すれば、いくらでもいいのが出てくると思います。私のオススメは、片足ケンケンです。走れない子って、全然飛んでないんですよね。なんか、すり足のように進んで行く。走るっていうより、速足の限界に挑戦してる感じ。片足ケンケンで踏み切る感覚を養うイメージです。あと、片足ケンケンはつま先で!足裏をべたっとつくのではなく、つま先だけで着地と踏切をさせてください。
そう、すり足を矯正したいので、腿上げもやってください。腿をしっかり上げて、着地で踏み切る。それで前に進む。という動作が見についていればいいと思います。

ラダー買わなくてもケンケンくらいどこでも出来ますよね。とにかくケンケンやってください。

・片足ケンケン(両足3セットずつ)、出来たら1個飛ばし、2個飛ばしなど
・腿上げ(3セットくらい)
・あとは、「ラダートレーニング」で検索

もし、ラダーを導入したら、タイムを測定しましょう。もしくは、お父さんやお母さんと競争でもいいかもしれません。子どもなんて、絶対に記録が伸びます。記録が伸びていったら、お父さんやお母さんに勝てるようになったら、喜んで練習しますよ。勝手に。

「止める・蹴る」

その前にボールタッチの練習をしてください。足裏タッチ(止まったボールを左右交互に足の裏でタッチ)を50回。これが出来たら、前後左右に動きながらやってください。動きながらは、回数というよりも、数メートルの往復でいいと思います。止まったボールでやるのだとすれば、室内でも十分できちゃうと思います。

そして、「止める・蹴る」に技術を加えていきましょう。もうインサイドキックに全集中でいいと思います。

「止める」:最初は短い距離、緩いスピード、のボールをインサイドでピタ止めする。出来るようになったら、徐々に長く速くする。コツは、ボールを顔全体と置き換えたときに「目からおでこ」のところにインサイドをあてることです。この「止めた瞬間」って「蹴る瞬間」と全く同じフォームになってるハズです。だから、まず「止める瞬間」の姿勢を覚えこませましょう。そして、必ず両方の足で止めることが出来るようにしてください。止める瞬間は絶対に片足立ちになっているハズですが、かならず両方の足で片足立ちが出来るようにしてください。これ、まじで大事です。
この段階で、ヒザ神になっているようなら、片足ケンケンの練習が足りません!!!

「蹴る」:今度は、ボールを顔全体だとしたときに鼻の部分をインサイドで蹴らせましょう。立ち足はボール蹴りたい方向を向かせてください。もっと要求してもいいんでしょうけど、ヒザから下、極端に言えば、足首から下があっていれば、どんな変なフォームでもまだ大丈夫かなと思います。自然に治っていくと思います。立ち足が蹴りたい方向、蹴り足がインサイド、になっていれば、あとは勝手にいいフォームになると思います。
これも、絶対に両足同じ回数やってください。あ、右だけで蹴っているなと思ったら、左でやるように声がけしてください。
最初は、蹴れればいいと思いますが、狙った方向に行くようになったら、「的あて」でもしてあげてください。よくやったのは、お父さんの足を広げて、ここを通ったらマル。にして、だんだん狭くしていくとかやってました。

小学生(3~4年)

「走る」:おそらくですが、走るフォームがしっかりできているのであれば、あとは速さだと思います。もちろん、先天的に備わっているものの違いがあるとは思いますが、ラダートレーニングなどで、足の回転を上げるトレーニングをしましょう。

「止める・蹴る」:インサイドキックの質を上げていきましょう。例えば、「左で止めて、右で蹴る」。「右で止めて、右で蹴る」。などテーマを決めてください。いろんな質の設定が出来ると思います。ここは工夫してみてください。1タッチで返すことにもチャレンジ!結構タッチ数制限は面白かったです。
1タッチだけでなく、必ず5タッチで返すとか。その5タッチも同じところで触らないとか。ここでアウトサイドとか足裏とか使えるようになったらいいかもですね。

質上げるポイント(例)
・ワンタッチで返すときの足を指定する
・目線を上げさせる
・止めるから蹴るのテンポを速くする
・止めるときに「半身」で受ける
・止めるときに、相手を剥がすイメージのコントロール
・蹴るときに「ワンフェイク」

一番大事なことは、両足が同じレベルで止める・蹴るが出来るようになるということです。そのために、何をしてきたか、というのを書いてるだけなんです。

正直、左利きって少ない。どこ行っても、希少価値がある。つまり、左足で蹴ることが出来る子は、スタメンにそれだけで一歩近づけます。そして、左足で蹴ることが出来て、走れる子は、もうスタメンでしょう。試合に出ることが出来れば、絶対に楽しいですし、あとは勝手に子どもなんて練習しますよ。

リフティングは?

リフティングは、出来るに越したことはないと思いますが、結構難しいですよね。アレ。あと、試合で使うことって無いですよね。インサイドのパスとリフティング、どっちが試合に役立つと思いますか?
僕はそう思ったので、リフティングは小5で仕込みました。周りの子も小5くらいから、うまくなってましたね。サッカーのゴールデンエイジは11~14歳なので、繊細なボールタッチ、ドリブルテク、リフティングはそこでいいんじゃないかなと思ってます。特に、中学でボールの大きさも変わるし。

ここは様々な意見があると思いますね。繰り返しになりますが、出来るに越したことは無いと思います。

最後に

もう1度いいますが「少年サッカーのトップレベル」を目指すなら、もっとやれることはたくさんあると思います。小1で多彩なキックをモノにしている子もいるでしょう。ドリブル超うまい子はどんどんやればいいと思います。このnoteの対象は「まずはベースを作る」です。安くないお金をかけているんだから、せめて使い物になるくらいはしたいですよね。

とりあえずは以上です。いったんアウトプットをしたかったので、ここまでにしておきますが、何か気付いたことがあれば随時加筆していきます。5年生からは、基本的にボールに関わることは出来るので、実はオフザボールのことを話してます。あと、意外とサッカーゲームが重要だったりとか、いろいろ思うところはありますが、随時リリースするというよりも、総括的な形でnoteにまとめていきたいと考えてます。

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