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横浜F・マリノスは経営的にはうまくいってるの? 後編

1か月前にこんな記事を書いたら結構反響をいただいたので、これは2019シーズンの決算が出たら書かないとな~。と決心しておりました。

そして、昨日(2020年5月28日)出ました。

Jクラブ個別経営情報開示資料(平成31年度)(PDF)
2019年度クラブ経営情報開示資料(2020.5.27現在)(PDF)

早速、我が横浜F・マリノスの2019シーズンの「経営」がどうだったか見てみましょう。表の見方とかは、ぜひ「前編」を見て下さいませ。

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総論として前編で予想したことは、かなり外したかなぁと思ってます。営業収益と営業費用についてブレイクダウンしてみようかと思います。

営業収益の部

横浜F・マリノス 営業収益推移 2018-2020

2019年度は58.84億円と予想した60億円には届いていませんでした。とはいえ、前年度7.46億円増(約114%)です。個人的にかなり大きいと予想してたメルコマネーですが、「かなり大きい」ではなく「大きい」だった模様です。スポンサー収入は2.3億増。

入場料収入が1.59億増なんですが、最終戦が大きいですよね。昨年、日産の通常時が3万だとして、最終戦に+3万人の動員が出来た。1人頭の入場料単価を仮に4000円だとするとそれだけで1.2億円なんですよ。ダイナミックプライスも年間通していい具合に効いていたと思いますし、なによりも入場料収入ランキングは浦和に次いで2位です。もちろん1位を目指したいですが、まずは圧倒的に2位の地位を確立していきたいですね。

次に物販です。物販で1.31億増って、どんだけ買い物したんですか、マリサポさんたちは。優勝も見えてきたんでユニだったり、トリパラだったりタオマフだったりあの辺が売れたかな。バック自由でグッズ付きチケットがありましたけど、あの一部もここに計上されているでしょうから、グッズを買う人の底上げに成功した形なんじゃないですかね。何気に大事だと思いますよ。物販の利益率ですが、2018年が約33%で2019年が約37%。そのくらいだと思って頂ければいいと思います。もちろん量が増えれば増えるほど、利益率は上がってくると思います。たくさん買いましょう。周りの人に買ってもらいましょう(笑)

その他収入で、1.98億増。8.74億円のうち、移籍金収入がかなりのウェイトを占めていると思います。逆に言えば、2020シーズンのここはちょっと少ないでしょうね。

営業費用の部

横浜F・マリノス 費用推移 2018-2020

チーム人件費が3.83億円増えてる。中澤の年俸負担を考えると実質5億近く増えてると思っていいと思います。ということは、僕の中で少し謎だった「獲得のための移籍金」は「チーム人件費」として計上されているということで理解できます。いろんな報道などを総合すると、このチーム人件費増加の大きなウェイトを占めているのは、「チアゴ完全移籍のための移籍金」だと推定します。

どなると、販売費および一般管理費(販管費)の2.84億円増えたのはなんだろう?と考えなければと思いますが、、、なんでしょうね。チームバスについては、前回少し触れましたが、言うても数千万の下の方だと思いますし、あとはTHE DAY等映像モノの費用かぁ、でもそれも数百万から1000万くらいのレベルと推定。
やっぱり、マンチェスターシティ関連かなぁ。来日の時の費用とかここで計上されているのかなぁ。

その他で気になること

営業外収益の2300万円。ほんとこれなに?Jクラブの営業外収益がよくわからんのですよね。と調べてたらヒットした!

J リーグクラブチームの強さと財務指標の関係

法政大学の学生さんのレポートですが、なるほど自治体からの出資金とかそういうやつね。営業外費用は利息支払いとかか、まぁそれは一般的なやつですね。営業外費用については、納得できる。名古屋と神戸が多いやつ。つまり何かの費用を捻出するのに借り入れをしてその利息を払っているというやつ。移籍金関連だろうけど。

まとめ?

今回の開示資料だと、本当に鳥栖のやばさが際立ってますし、営業利益ベースで赤字のクラブもJ1で4クラブ。クラブ規模と目指すべき目標がリンクしていく時代になっていってることを痛感します。正直、J1優勝のためには50億円規模以上になっていることが必須になってくるんだと思います。やっぱり、サポーターに出来ることって限られてるけど、このクラブの規模を維持拡大していく一助になり続けることを、、、

「やれることをやる」

ってやつですね。

番外編やろうかな。(と、自分にプレッシャーをかける)
いや、他クラブで特徴的なところも結構見えるもんで。名古屋とか神戸とか。

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