見出し画像

コマ割りできるようになりたいなメモ

コマ割りについていろいろ勉強中なので、読んだ記事とか自分用にまとめてていきます。

だいたいどのサイトにも書いてあるのはこんな話。

・見開き1ページに1つは決めゴマを大ゴマで入れる
・ヒキとメクリ
・正しい順番で読まれるように割る&セリフを配置する
・メリハリや変化をつける

意図した通りに読まれること、読者にページをめくりたいと思わせること。

20240507追記:このツイートがわかりやすかった!

いろんなサイトにノウハウがあります。

これ↓はフキダシの配置なんかにも言及してて面白かった!


これもすごく参考になった!時間軸とか、見せたいものを強調するための具体的な割り方の例も。


この記事は1ページの平均コマ数の話。5コマくらいが中央値っぽい?手塚治虫は後期になるほど1ページのコマ数が増えていって、最後は平均7.5コマとかになってたらしい。確かにブラックジャックはコマが多い…!

どんなコマ数が最適かはケースバイケースで、少女漫画か、少年マンガか、どんな媒体か?などによっても変わってくるみたいです。
スマホで読むことを想定すると4~5コマくらいが好まれる模様。ジャンプとかマガジンとか、でっかい雑誌だと7コマくらいあっても普通に読めるけど。

でも結局、何コマだったらいいか、じゃなくて、何をどんなふうに見せたいか?がポイントだと思います。例えば以前添削してもらった時にも、「3~4コマのページが多いと全体的に大きなコマになるので、ここぞ!という決めゴマがかえって目立たなくなってしまう。」というアドバイスをいただきました。

こちらは浦沢直樹先生の解説!


マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編

コマワリの本、少ないけどあるにはあります。

コマ割りについてのロングセラー。基本的なことから網羅してます。ついついやりがちなタブーとそれを回避する方法なんかも紹介されてて、「え、コレだめだったの!?」っていうのも多々。大きなミス以外でも、読めなくはないけど読み手に小さなストレスを与えてしまう例もいろいろ。

読むの途中でやめちゃうマンガって、ストーリー以外にそういう小さいストレスの積み重ねもあるんだろうなあ。特にセリフの順序や人物の位置関係がわからなくなっちゃう例は実際漫画読んでてもたまに見かける…。

ただこの本、一冊コマ割りの話っていうわけじゃなくて、集中線とか漫符とか吹き出しのカタチとか、コマ割りと関係ない演出(しかも“いやいやもう知ってるからそれ!”みたいな話)に結構ページが割かれてるのでお得感はイマイチ。
でもたまにものすごく参考になることが書いてあるから、とりあえず読んでよかったなと。

そしてなぜかメジャーなサービスで電子書籍が出てなくて、Bookwalkerで買いました。

とりあえず、かとうひろしセンセのツイート読むだけでもすごく勉強になると思います!(これは本には載ってないやつ。)

コマ割り単調になっちゃう問題

ずっと同じようなコマ割りが続いてしまうのが悩みだったんだけど、添削してもらった時に「3段のコマ割りばっかりでも構図に変化をつければ意外と気にならない!」って教えてもらって目から鱗ポーンだった。

この記事がわかりやすいかも。


退屈なコマ割りでもメリハリを出せる例。

ショットサイズとか、一枚絵のイラスト描く時にもだいじな知識が活きてきます。映画とかも参考になりそう。

これも漫画の構図の話。ビフォーアフターの例が載ってて面白かった。


映像撮る人向けのチュートリアルもすごくおすすめです!漫画でもこういうテクニック見るなーっていうのもチラホラ。

映像だけでも十分何が言いたいのかわかるけど、設定から日本語字幕つけるとさらにわかりやすいかも!

あとついつい三段組にしちゃうのそろそろ卒業しよう…。

漫画を読む手段が雑誌→スマホが主流になっているので、この限りではないと思うのだけど。

ただ、注意したいのは、「何をどう見せたいか」が一番大事だということ。この手の知識が増えると、引きのコマを入れるとかアオリや俯瞰を入れるとか、手段が目的になってしまいがちです(自分は今まさにそんな感じです)。「見開き1ページにひとつはこういうコマを入れましょう」みたいなのはあくまで目安だと思います。

断ち切る断ち切らないも大事かも

今描いてる作品、紙に印刷する予定がないからってほとんどのページをたち切りまで描いてしまっているのもコマ割りが退屈になってる原因かも。

山田J太先生の漫画はほとんど基本枠内に収まってて、要所要所で断ち切りを効果的に使ってる感じ…!

コマぶち抜き

これも効果的に使っていきたい。新しい登場人物がバーンって出るとことか。


ネームを描くプロセスが鍵かも

なんで自分のコマ割りが単調になっちゃうか考えたら、プロセスに問題があるのかもしれない。普通に頭からダバーって順番に描いていました。そもそもプロットなんて書いてなかった…。

でも実はいろいろやり方があるんですね。

見せゴマ(大ゴマ)を決めてから配置を考える、っていうのは良さそう!


ネームって後からコマを消したり足したり移動したりするのが面倒なんだけど、これいいかも!ipadのメモ帳にスタイラスペンでザクザク描いて、クリスタに切り貼りしていくやり方。

こんなふうにデジタルでコマを切り貼りできるアプリがあればいいのになあ。コマをドラッグすると移動できたりとか。最終的にクリスタ に吐き出せる感じで。技術があれば作るんだけど…。

アナログなら、付箋を使ったネーム作りも良さそう。


みんなのTwitter

コマ割りについてはTwitterでも有益な情報を呟いてくれてる人がいっぱい。




会話のテンポだいじ!メモメモ。

この辺のトゲにまとめられています。

↑おおっと思ったのは、一番上のまとめの“「右から左」にエネルギーが向かう方が強そう、っていう話。バトルマンガとかには重要そう。無意識にみんなそうやってる気もするけど。

プロの編集者さんや、有名な漫画家さんのツイートもあったりしてかなり勉強になります。

漫画の模写(逆ネーム)

上手い人の漫画を模写するっていうのもいろんなところで推奨されてて、例えばこれはお手本の漫画からネームを起こして分析する勉強法。リバースエンジニアリングとかwebデザイン写経みたいな感じ。

羽海野チカ先生も模写や先人の作品の研究をおすすめされています。ブラックジャックはすごい研究した!だそうです。

この本、羽海野先生のネームを推敲するプロセスとかも参考になる…!

少年ジャンプも模写しろって言ってる。


個人的にコマ割りで勉強になった漫画


人気の漫画はどれも参考になるけど、個人的に感銘を受けたやつ。

ブルーピリオド

ストーリーに注目されがちだけど、実は画力もすごい!特にアオリとか俯瞰とか、カメラアングルや構図がものすごく参考になります。

ルックバック

またまた超有名なやつだけど、Twitterやいろんなサイトでいろんな人が分析してるので、それを含めて勉強になります。

ゴールデンカムイ

また超有名なやつだけど、この漫画は場面転換がすごく巧みで勉強になります。

一話とか、回想も含めて普通だったら読者がちょっと疲れちゃうくらい何回も場面が切り替わるのですが、「え?なんでなんで?戦場にいたんじゃないの??」って置いてきぼりになることもなく自然…!前の場面の最後のセリフが次の場面の最初のコマにオーバーラップしてたりとか、映画的な工夫がされてるなと思います。多用は禁物だけど要所要所で真似してみたい。

そしてヒキとメクリも上手くて、ほのぼのしてたのがページめくったら熊ドーン!!みたいな、そういう技術もストーリーやキャラクターの魅力と相まって、読み始めたら止まらなくさせているのだと思います。

とんがり帽子のアトリエ

もうコレ芸術だよね。

退屈しがちな日常パートとかは、コマ割りや構図で緩急をつけた方がいいよ、というのは出張編集部でも言われた話。
まずは基本の読みやすいコマ進行身につけるのが一番だけど、こういう冒険や実験もしてみたい!

HEART GEAR

迷ったら引け!のタカキツヨシせんせ。

非日常系の漫画は特に、話や場面転換後の最初の方のコマに引きのシーンを持ってきて、世界観や情景を見せたほうがいいのかも。いわゆるエスタブリッシュショットってやつですな。


というわけで以上です。また何か見つけたら補足していきます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?