治療院増えすぎて選べない問題
コロナ禍による健康志向の高まりにより、日本国内も、代替医療の治療院が凄い勢いで増えています。
こういった状況の時に出てきてしまう問題が、「ピンからキリまで問題」です。
すべての治療院が、同じように高レベルであれば、お客様が迷わずに近隣の店舗へ赴けると思うのですが、現実的にはそうはいきませんよね?
接骨・整骨院業界と整体院業界に15年以上いる、私の見解から言わせていただくと、「良い治療院ほど、症状を追わない(症状軽減の治療をしない)」傾向にあります。
言い換えるならば、「木を見て森を見ず」という治療院は、あまりオススメできない…ということです。
というのも、数多くあるどんな代替医療も、皆、どのような方法を行おうと、『ヒトの持つ自然治癒力の改善と、良い状態の保全』に帰着するためです。
ですから、良い治療院ほど、木(症状)を見るのではなく、森(体全体の状態)を見て、その人自身の体を良い状態へと導き、その時に充分に発揮される回復力でもって、初めて様々な症状を改善していくのです。
もちろん、木(症状)を見ていないというわけではありませんが、木を見るプロは医師であり、私たちの本当の役割ではないのです。
現代の医師は、どんどん専門分野の細分化が進んでいます。
聞いたことがあるかもしれませんが、
「あそこの整形外科の先生は、肩が得意らしいよ!」
という口コミがあるように、同じ科でも違いがあるほどです。
私たち代替医療は、医師が行っていない、森(体全体の状態)の改善を得意としています。
森全体の環境を整えることで、木の1本1本も改善されていくというのが、代替医療の治療方法であり、目指す方針です。
遠回りに感じるかもしれませんが、結果的にその方が、その人自身のすべての健康状態が改善されやすい…と、言えなくもないと思いませんか?
症状だけを追う治療院は、自分の役割を誤解しているために、お客様へ誤ったサービスの提供をしています。結果、お客様の納得と満足のいく状態を得られない…という事態になり、代替医療界の信頼性を低下させてしまうのです。
「長く通っているけど、良くなってはいないよな…。」
と感じる時は、もしかしたら、その治療院では、あなたの木(症状)だけを見ているのかもしれません。そういった場合は、思い切って別の治療院を探された方が、あなたの人生の、貴重な残り時間を有効に活用できるかもしれませんね!