#22【シネマ日記】『JOKER』とりあえず覚書程度に(ネタバレなし)
アメコミのバッドマンの悪役・ジョーカーの始まりを描く『JOKER』
公開から約20日経ってやっと観に行けました。
テレビで、
80年代風の音楽を背景に
人間らしい笑顔を浮かべた彼が躍るCMを見て、
なぜか心惹かれ、ずっと観たいと騒いでいました。
当初、私が思い描いていた「ジョーカー」像は
▷ダークナイト の 崇高な漆黒のボス感あふれるジョーカー や
▷スーサイドスクワッド の 狂ったイケメンのジョーカー だったので
そんなジョーカーが如何にして生まれたのか、に興味がわきました。
(この頃はバッドマンシリーズをアニメ含め、1つも見たことない状態)
そんなことを映画好きなダーリンに話すと
「ジョーカー好きなら、とりあえずまずはダークナイト観な!」と言われ
事前準備的にダークナイトを見ました。
★
『ダークナイト』
2008年公開で、私の中では
あの「バッドマン史上最狂のヴィランズ」って印象を植え付けたCMは
つい最近まで流れていた気がしたのですが
もう10年以上前の「過去の名作」になってしまっていたんですね…。
時の流れは早いです。
ーー鑑賞後ーー
残念なことに
ディズニー映画レベルしか、映画を観てこなかった私は
物語や表象を複雑にされると
大人やティーンズ向けほどの複雑さでも処理が追い付かないことが発覚!
(単純な物語を、やりすぎなくらい深読みするのが好きなのよね)
「ジョーカーかっこいいいいいいいい!!!!」
「え?バッドマンって富裕層が趣味でヒーローやってる設定?!」
「善と悪って表裏一体・紙一重だよなぁ」
「チェイスを愉しむ犯人にどう対応すれば…?」
「ダークナイトってそゆことーーーーーー?!」
「バッドマンとジョーカーって相思相愛すぎん?!どっちが攻めかな」
くらいの感想しか生まれませんでした…。
話せばたぶん他にも出る。直後は号泣してました。あと3回くらい観ます。
★
バッドマンの「設定」くらいはダークナイトで把握したのち
『JOKER』を観ました。事前準備なくてもJOKERは観れますね!
以下に感想と思ったことをつらつら連ねていきます。
①ダークナイトのジョーカーさんの始まりの物語…?
ダークナイトでのジョーカーは、文字通り
「悪のカリスマ」で、
・計画性ないように見えて、人を使った準備や実行が大好き
・使えなくなったら即、ヒトもモノも捨てて
・ヴィランズらしく高笑いして
・混乱を仕掛けて、人が巻き込まれてるのを愉しむ
ようなAlien・エイリアン(素人目線で)だったんだけど、
JOKERのジョーカーは、
「ブレーキの利かなくなった人間」
「自分を活かせるフィールドを見つけられて悦ぶ人間」なのよね。
本当はきっと
JOKERのジョーカーが、時間を経ることで
ダークナイトのジョーカーになる時間軸になってるんだけど
私には全くその関連性が見い出せず、
むしろこのまま関連性を見出さない方がモヤモヤせずに済むんだろうなぁ
とやけに納得しました。
私の中では
先祖の悪のカリスマ・ジョーカーじいちゃんの伝説を聞いて
自分は悪には染まらないぞと思ったアーサーくんの
やっぱり目覚めてしまったきっかけのお話(3~5世代くらい離れてる)
くらいの設定だと思ったら、スッキリしました。(伝わりにくいですね…
※映画に描かれている設定とは全く関係ございません。妄想です。
②出来が最高すぎて、体が痛くなった
どうしたんだよ、と思うでしょうが
私映画観てる時、体への反応が出やすくて、
めっちゃビクッとするし、
怖いところは視野を狭めてみたりしないと見れないんですけど
今回は頑張って、大人になって騒がずに観たところ
・結構、直接的な暴力シーン・殺人シーンが多い
・精神的にギューーーってなるシーンが多い
・走ったり、殴ったり蹴ったり、アクションシーンが多い
こともあって、体が硬直してしまい
鑑賞後体の節々が痛くなってしまいました…。
CGと思われる箇所も多くなく、
おかげでリアルさ・没入感もたっぷりだったので
体勢を変える間も、力を抜く間もなく2時間が過ぎていました。
R-15指定されるくらい「激しい」映画になっていますので
苦手な方は心の準備と、ぎゅっと握れるものの準備をして観てください!
③ぬるま湯に浸かれる人にピッタリ
この映画には
「マイノリティが社会との関係を築く方法」が描かれている気がします。
だから
▷ マイノリティに該当すると自分では思ってない人
▷ マイノリティだけど「自分よりさらに辛い人がいる」と思っている人
▷ 自分をマジョリティだと思っている人
に観てほしい。(該当者多すぎか。
この映画を観て
マイノリティ(抑圧された人間)に、こんな蜂起されたらどうだろう
と、不安感・危機感に煽られてほしい。
グレーがかった・光も差さない世界で、どうしたらマシに生きられるのか
をグルグル考えて時間が過ぎ去ってほしい。
私はこの映画を観た直後ずっと「つかれた…」ばかり言って
頭が上手く回らなかったのですが、
しばらく経って、色んなネタバレも読んだら、こんな考察になりました。
私は常日頃から「死」を意識することによって
「生きていることを実感」する習性があるのですが、
この映画は、死について直接的に考えることなく
「死」の再認識を「体験」させてくれました。
私に、生とこの世の雲行きの不穏さを身に沁みさせてくれました。
※ネタバレしないように書いているので、伝わらないと思います…。
私も出来ることなら、あんな蜂起の火種を落としてみたいです。
←現実的に考えたら無理よ!私アーサーみたいな才能ないし
アーサーは、まさに「悪のインフルエンサー」
自分の能力を活かせるフィールドで、周囲の人の関心を爆発させたら
それが起爆剤となって、
何かが変わるかもしれない・社会が転覆するかもしれない
後世にも伝承されるインパクトを放つことができるのかもしれない
と、JOKERを観ながら涙したり、力づけられたりしました。
(たぶんそれは製作者の狙いじゃないけど
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まだ1回しか観てないし、観てから数時間しか経ってないので
もうちょっとして思いついたら、さらに洗練させたものを書きたいです。
おかめちん
性に関して活動中の大学生です。思ったことを徒然書いてます。興味を持っていただけたら嬉しいです! ぜひサポートお願いします!