神と神の戦い〜RAGEナテラ崩壊環境〜

先日、RAGE2020がナテラ崩壊環境で開催された。

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社会情勢などの影響で、初のオンライン開催となったが、今まで遠くて参加が難しかった人もチャレンジする事が可能になった。

私自身は、オンラインよりオフラインの方が「大会感」が出ていて好きだったが、

今回参加してみて、オンラインも悪く無いなという認識に改めた。

理由は、間の待ち時間がリラックスできるのと

day2がゆとりを持って開催されたのが大きい。

ただ、day2の終わりが少し遅い時間だったのが気になったが、今後その辺のバランスは改善していくだろう。

そして参加人数もオフラインを越えたと聞いたので、その辺もオンラインならではの良さだろう。


改めまして、こんにちは

社会人プレイヤーのOkanishiです。

今回は、最新パック「ナテラ崩壊」の環境を

振り返りつつ、私がRAGEで使用したデッキの経緯や採用カードについて書いて行こうと思います。

少し長くなりますが、良かったら読んでみてください。



ナテラ崩壊発売


3月末日に

新パック、ナテラ崩壊が発売された。



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前回のアルティメットコロシアムは

高いカードパワーを持つカードが多かった。


しかしさらに今回は

それを超えるようなカードが

多数収録された。  


そんなハイスペックカード達の中でも、

一際目を引くのは

このカードだろう。

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鋼鉄と大地の神


機械カード、自然カードを融合させる事により

デッキから通常より3コスト軽い状態で

手札に加えることができる。

つまり、3コスト以下のカードは

0コストになり


神から次々と、コストを無視したカードが飛んでくることになる。

同じターンに大量のフォロワーが展開してくる様は、前期のクオンウィッチを彷彿させる動きで

なおかつそれが

ニュートラルカードである故

あらゆる機械自然デッキが可能性を持つことになった。


環境のスタートは、神から始まった。


そう、今までを振り返ってみると

神と名のつくカードは、かなり強いのだ。



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しかし、色んな神デッキが試されたが

それも束の間

機械自然エルフの一強環境になった。 


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当時は6コスト

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しかし、この環境は幻で

発売後わずかな期間で修正が入った。

そして、間もなく

真のナテラ崩壊環境が


始まって行った。 




鋼鉄と大地の神環境


嵐のように機械エルフが去って行ったが  

鋼鉄と大地の神を使った機械自然デッキは

リーダーを変えて

環境を支配した。  


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機械自然ヴァンパイア、機械自然ビショップ


「鋼鉄と大地の神」を使ったデッキ同士の対決が頻繁に起こるようになる。

この「神と神」の対決に置いて

明確に大事な点があり、それは

先に神を投げた方が有利になりやすい


ミラーマッチに置いても、違うリーダー対決に置いても先にプレイした方がマウントを取りやすい。

それならば、先に神を投げるのが得意なリーダーが環境トップになるのでは無いか?


そう、自然機械ドラゴンの存在だ。



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アルティメットコロシアム環境の

自然ドラゴンはアディショナル前も後も

存在感はあったものの、 

そこまで強いデッキでは無かった。


しかしこの環境では

先に神を投げる事


神でヴァイディをサーチしつつ、コストを下げる


事が可能になったので、大幅に強化され

環境トップに君臨した。

そして、私自身も

自然機械ドラゴンが1番強いデッキだと思っていた。


RAGE開催10日前までは、、、 



ナテラ崩壊環境のデッキ達


今環境ほど、

多彩なデッキが存在した時があったのだろうか??

アルティメットコロシアム環境から

存在したデッキに加え、

自然機械デッキ達


そして新たなカードを得て台頭して来たデッキ。


調整期間は約1カ月。

様々なデッキを回して私は以下の評価をつけた。

(4月半ば〜後半辺り)


絶対使いそう

自然機械ドラゴン


2デッキ目候補

自然機械ヴァンパイア 

自然機械ビショップ

AFネメシス


使わないけど環境にいそう

リノセウスエルフ

自然ウィッチ


あんまり強く無い

クオンウィッチ

ミッドレンジヴァンパイア



自然機械ドラゴンに加えて

自然機械ヴァンパイア

自然機械ビショップ

AFネメシスの

4つの中からRAGEのデッキを選択すると、私は考えた。


このデッキ達に関しては、環境の中で

デッキパワーが、少し飛び抜けていると感じていた。


リノセウスエルフ、自然ウィッチは

どちらかというと

対策される側では無く、対策する側


メタゲームで選択する立ち位置


クオンウィッチ、ミッドレンジヴァンパイアは

デッキパワーが明確に低いと感じた。

勿論使う理由を見つけることは可能だし、

オリジナルのチューンナップをして持ち込む選択肢も悪くは無いが、今回に関しては

他のデッキを使う理由の方が多い。


そして、調整を進めていたのだが

RAGE前に近づくにつれて

自然機械ドラゴンが1番強いは間違いでは無いか?? 


と考えるようになった。

確かに、上手くブーストして神を早期に着地した時は簡単に勝つことも多いが、

先行の機械自然ヴァンパイア、ネメシスへの耐性の低さ


自然ウィッチ、リノセウスに対する勝率


機械自然ビショップに対する認識、理解の改めなど。


リノセウスデッキは不利では無いものの

ガリュウなどの守護を持ったカードが

編成上抜けている為、明確に有利とは言い難くなった。

代わりに、評価を上げていったデッキが

機械自然ビショップ

だ。

調整していくうちに

リモニウムによる神リーダー対決の先出しや

リソース確保


神からの「機械鞭の僧侶」による処理不可能な盤面の展開


極端に苦手なマッチアップの少なさ


など、対戦していても

このデッキの強さを感じる事が多かった。


綺麗に回った時は機械自然ドラゴンを超えるパワーを感じた。

勿論長所もあれば、短所もあるが

使えば使うほど(対戦すればするほど)


これは

今から練習してでも持っていかなければならない、投げ出してはいけないデッキと痛感した。



そうして、確定デッキを

機械自然ビショップに変更しつつ


毎日調整を繰り返し行き


最終的に

機械自然ビショップ

機械自然ドラゴン


でRAGEに出場する事にした。  



RAGE使用デッキ


以下のデッキが

私がRAGEで使用したデッキだ。


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2つとも神を使ったデッキを使う事にした。

自然機械ドラゴンに関しては、前項で述べた通り

機械自然ヴァンパイア、AFネメシスでも

構わない認識に変化は無いが

調整時間や、プレイ精度の問題(ここ大事)

により消去法で選択することにした。

特に、自然機械ビショップの理解が

上手いプレイヤーに対して

明確に劣っていると考えていた為、

2デッキとも理解力、プレイが冴えないデッキは避けるべきだろう。 


その点では、

自然機械ドラゴンは慣れもあり、元々調整時間も使っていてデッキ調整やプレイングも、他のプレイヤーに負けていない認識だったので選ぶことにした。

下記にデッキに対する考えと

採用カード、非採用カードの理由を述べて行こうと思う。


自然機械ビショップ


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デッキの核となるカード。


全体面先手後手問わずキープ


進化権を1番最初に切りたいフォロワー。

ワンポイントアドバイスとして、

救済が手札にある状態で、5ターン目に2コストなどのフォロワーを下げて、追加プレイする必要があるかは、かなり検討した方が良い。手札を減らすという行為や、その2コストフォロワーが破壊されないと、「次の救済が手に入らない」リスクを考えてプレイする。


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このデッキの最強ムーブに貢献する代わりに、手札に複数枚抱え、序盤の動きが悪くなる反面を併せ持つ。


このデッキの性質上、特定のマッチアップに置いてのみしか、2コストフォロワーはマリガンでキープしない為(ハードマリガンになりやすい)

事故要素になる休息は2枚にするか悩んだが、代わりに入れるカードが

「事故率を緩和するカード」になりそうで、結局それはデッキパワーを落としている行為になると判断した為3のままにした。


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基本的に自然機械ビショップは38.9枚は同じ構成になりやすい。

40枚目の枠のカードで、他の採用候補であるカード達では無くこのカードを選んだのは

機械カードで、手札が減らないカード

の点を評価した。

比較対象はメルコット、絵描き、ロマントレジャーハンターで

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サーチするカードに強いカードが多いものの、序盤のスタッツの弱さと、5ターン目以降出すタイミングが難しく手札に非融合素材としてマイナスに働く事が目立った為不採用にした。

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先手4ターン目にデュアルエンジェルから絵描きのムーブはリソースをそこまで切らない点が、かなり高評価で並べて押し切るプランを重要視するなら選択肢に入るものの、手札が減る為2ターン目に出しづらい2コストの点や、やはり非融合素材はできるだけ減らしたい為不採用にした。 


自然機械ビショップの捉え方


自然機械ビショップの考え方として

*パスをして、カードをプレイしない選択肢は常に頭に入れておく。

例えば、手札が減るフォロワーを2ターン目にプレイする意味があるかどうか検討する。

基本的に、神の融合の最大値を目指していくデッキなので、手札は大事に使う、適当に投げない。

押し切れる検討がつく時のみ、手札を使い盤面を強化していく。

*神の2枚目は理由が無い限り融合素材にしない。


*マリガンを強気にいかないとダメなのに、休息3ジャスティー3で、手札のバランスが悪くなりやすいデッキなので、上と下の差が思っている以上にあるデッキと認識する。


※エイラプラン、鞭を絡めた押し込みプランが通る相手、動き方なのか把握しておく。

不利対面のリノセウスエルフは

序盤の鞭プランを視野に入れておく。



自然機械ドラゴン


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基本的に早く出した方が強いものの

7PPの段階でプレイするか、1ターンずらして手札を整えた方が良いのか検討してからプレイする。

手札を整えるとは


*竜神で手札を3枚増やす(実質2枚)


*手札の託宣を消費する


など。

8PPになると、神からの

コア→ヴァイディ→侵食


の受けが広がる。手札が多いほど確率も上がるので考慮する。

マナがあれば7PPでも可能。

自然機械ビショップと共通で、手札が多いほど良いので、リスクリターンを見極める。(リスクを取った方が良いことも多い)


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主に回復効果と、手札を減らさずに展開できる点、神の軽減3コストプレイする点を評価して3枚にした。

とは言え、このカードに6PP使って進化権を使う動きは、けして強いとは言い難く、負けてる動きになりやすい。

枚数は環境によって微調整する枠。


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基本的に神から来るとバリューが低く、

2ターン目に出しても破壊される事が減ってきている為、評価は高く無いが

序盤は実質2コスト1ドローで、ナテラの枚数に貢献するのが強く

後手を重要視して、託宣以外に2ターン目にプレイ出来る最善手の為2枚にした。


デュアルエンジェルは、機械自然ドラゴンに置いては、かなり「機械」に構成を寄せないと2ターン目に2点が起動しない為、役割が違う。


自然機械ドラゴンの捉え方

※ブースト2回を決めて、先に神を着地させたい。先手の場合特に、手札が枯渇しやすいのでプテラノドンでリソースを繋ぎながらが良い。

なので手札の融合枚数が少なすぎる時は、1ターン待って竜神ヴェロキなどで手札を補充してナテラを勧めつつ構えるのが良いのか検討する。(相手の神のターンや、展開から勝ち筋を逆算する)


*何でも適当に混ぜない。必ず神の2枚目、ヴァイディ、ティラノ2.3枚目、ヴェロキ3枚目は融合枚数を検討しながら残すか考える。


*進化権を雑に使わない(特に先手適当に6プレシオ、先手非覚醒時の竜神進化)

適切な竜神2面処理、ヴァイディ進化に残して置きたい。



RAGE本番


戦績を書くと

初日5-1(最終負け)

2日目4-3

だった。

相手のミスや、プレイで拾える試合が何試合かあったが

自分のゲームプランのミスや特に、自然機械ビショップのプレイミスは多かったので妥当な結果と言えるだろう。

今回は、ミスやゲームプランの理解が劣っていると感じても、自然機械ビショップは使うと考えていた。

それは勿論

そのデッキが1番強いデッキと認識しておりつつも、

「練度不足でもっていかない」

選択肢は勿体無いと感じたのと、

とは言え

「いつもよりは練習時間は取れた」

ので、

「ここでもっていかない」 

なら、いつもっていくのか??と考えた


人によって、持ち込むデッキの理由は様々だ

*誰かにオススメされた


*使い慣れている


*プレイが簡単 


どれも、悪く無いだろう。


でも競技プレイヤー目線でいくと


*難しいけど強い


*自分が得意なデッキタイプでは無いけど、環境的に強い


*いつもと違う意識を持ったデッキ構築、選択


ができるかどうかで、元々の選択肢が増える。


今回の自分に当てはまると

自然機械ドラゴンは

いつもの慣れの部分


自然機械ビショップは

難しいけど強いの部分


消去法で無く

常に色んな選択肢を「選ぶ事が出来る」プレイヤーになって行きたい。

それは勿論大変だが

良い成績を残す事が出来る確率が高まると同時に、プレイヤーの地力、引き出しの多さに繋がる。










終わりに


如何だっただろうか?

最近のシャドウバースは本当に

カードパワーが高く、

何も出来ないまま負ける事も多々ある。


しかし、同時に

プレイで拾えた試合、ミスで落とした試合の割合も全体で増えているように感じる。

カードパワーが高い故、タイトなミスが許されずそのまま勝敗に繋がるのだ。

前にも言ったように、ある程度の運の要素がある故、勝てない時が、続く時期もあるだろうし

実際今回のRAGEでも

調整時間が少ない人がそこそこ勝って、

多い人が負けているのも見た。

でもそこでめげずに

継続して練習する人の方が

回ってくるチャンスや機会は絶対に多い。


そして、その機会を今度はミスせずに狙い撃つ。


新たな勝利を目指して、お互い頑張っていこう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

またどこかの大会で。

Tatsuya Okanishi














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