(続)弾が尽きたかな...。
韓国の「ドル不足」が密かに表出しつつある。ドル円のベーシスワップでもそうだが、対ウォンでもドル・プレミアムが拡大している模様。政府も今日(18日)対策として外為取引の規制を一部緩和に動いたようだが、本質的な解決にはほど遠く、株安、ウォン安傾向が続いている。
そこで一つ思うこと。同国の外貨準備運用について以前立てた仮説:
「ドル売介入」の対価で買い入れたウォンを国内株式市場に投入。買った「国内株式」をそのまま「有価証券」として外貨準備預金の内訳に入れる。
フローチャート:「外貨準備(ドル)」→ 「ドル売/ウォン買」→ 「韓国株買」→ 「外貨準備(有価証券)」
(政府か銀行かは不明だが)もしドル建債の償還期日が近づいてきて返済するドル資金の調達を迫られたとしたら...。フローチャートが逆流?
「外貨準備(有価証券)」→「韓国株売」→「ドル買/ウォン売」→「外貨準備(ドル)」→「ドル債償還」?
今日の韓国総合株価指数(KOSPI)が1,591.20 前日比▼81.24(▼4.86%)、ドル・ウォンが1,255.57 前日比+15.85(+1.28% )。これまでと違って日経平均やドル円等とは乖離した動きである。
「ドル資金が不足した場合の逆流」は「損切丸」がもっとも恐れていたシナリオ。相場の動きだけ見るとそういう風に見えなくもない。
債券・債務を期日に償還できなければ立派なデフォルト。待ったなしである。ああいう国なので蓋を開けるまで本当のことはわからないが...さて。 弾は残っているのか?