肺炎患者に対する経験的な広域抗菌薬の過剰使用を抑制するための戦略
コンピューターを用いた医療オーダエントリシステム(CPOE)での薬剤耐性菌感染リスク推定値の提示が、入院肺炎患者への経験的広域抗菌薬の使用を減らせるかを評価。
研究デザインは、米国の59の一般病院を対象とした集団ランダム化試験で、介入群(29施設)ではCPOEでのリスク提示、フィードバック、教育を行い、対照群(30施設)では通常の antimicrobial stewardshipを行いました。主要評価項目は入院3日目までの広域抗菌薬投与日数。
結果として、介入群では対照群と比べて経験的広域抗菌薬投与日数が28.4%減少した。一方、集中治療室移行日数や入院期間には有意差はなかった。
CPOEでのリスク提示とフィードバック・教育により、安全性を損なうことなく経験的広域抗菌薬使用を適正化できることが示された。
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