慢性頸部痛に対する個別化鍼治療の長期効果:多施設ランダム化比較試験
背景
慢性頸部痛(CNP)に対する個別化鍼治療の長期効果不明
目的
圧痛・感覚に基づく個別化鍼治療のCNP緩和効果と安全性評価
研究デザイン
・24週間の多施設ランダム化比較試験
・中国の4臨床センターで実施(2018年5月〜2020年3月)
参加者と介入
・CNP患者716名
・4群にランダム割り付け:
・高感受性経穴(HSA)群
・低感受性経穴(LSA)群
・シャム経穴(SA)群
・待機リスト(WL)群
・HSA、LSA、SA群:4週間で10回の治療
主要評価項目
・ベースラインから4週後のVASスコア変化
・臨床的に重要な最小差:10ポイント
・24週まで4週ごとにVAS評価
結果
・修正ITT解析対象:683名
・ベースラインVAS平均:約50(全群)
・4週後のVAS変化:
・HSA群: -12.16
・LSA群: -10.19(HSA比 差-1.97)
・SA群: -6.11(HSA比 差-6.05)
・WL群: -2.24(HSA比 差-9.93)
・効果は24週後まで持続
限界
・完全な盲検化の欠如
・一般化可能性の制限
結論
・個別化鍼治療(HSA・LSA)はSA・WL群より効果的
・効果は24週間持続
・相対的改善度は臨床的に重要な最小差に未達
研究の重要性
・CNPに対する鍼治療の長期効果を検証
・個別化アプローチの有効性評価
・大規模RCTによる信頼性の高いエビデンス提供
結果の意義
・個別化鍼治療の有効性示唆
・HSAとLSAの効果差小さい。経穴選択の柔軟性示唆
・効果の持続性確認。臨床的に有用
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