思春期の電子タバコ使用者に対する禁煙テキストメッセージ・プログラム無作為臨床試験

研究目的:
青少年の電子タバコ使用中止に対するテキストメッセージプログラムの効果を検証。

方法:
• 13〜17歳の米国在住者が対象
• ソーシャルメディア広告で募集
• 2群に無作為に割り当て
• 介入群: テキストメッセージによる禁煙支援プログラム
• 対照群: 評価のみ
• 7ヶ月間のフォローアップ

主要な結果:
• 7ヶ月後の30日間禁煙率:
  - 介入群: 37.8%
  - 対照群: 28.0%
• 相対リスク: 1.35 (95%信頼区間: 1.17-1.57)
• 統計的に有意差あり (P < .001)

背景:
電子タバコは青少年の間で最も一般的なたばこ製品。
ニコチン曝露の害が知られているが、有効な禁煙介入法が確立されていない。

研究の意義:
青少年向けに特化したテキストメッセージによる禁煙支援プログラムの有効性を実証。

対象者の特徴:
• 平均年齢16.4歳
• 性別や人種、性的指向など、多様な背景の青少年が参加
• 76.2%が起床後30分以内に電子タバコを使用する重度の使用者

介入内容:
認知行動療法的アプローチと社会的サポートを組み合わせたプログラム。
自動化された対話型のテキストメッセージで提供。

結果の解釈:
• テキストメッセージプログラムにより、禁煙成功率が約10%向上
• 若年層でも効果的な禁煙支援が可能であることを示唆
• 紙巻きたばこへの移行は見られず、健康上のメリットが期待できる

結論:
ソーシャルメディアを通じて募集した青少年に対し、テキストメッセージによる介入が電子タバコの使用中止に効果的。
今後の青少年向け禁煙支援策として有望。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?