宮沢賢治の物語が嫌い。(宮沢賢治『詩ノート』感想)
子供のころ、初めて手に取った宮沢賢治の本(たしか『セロ弾きのゴーシュ』)の表紙には「教科書にのっているお話」と書かれた金色のシールが貼られていた。
その後、読み聞かせや国語の教科書で賢治の作品にふれる機会はたしかに多かった。中学校の英語の教科書には『注文の多い料理店』が載っていた。
しかし宮沢賢治の物語は、ときどき妙に過激で攻撃的だ。いま思うことだが、賢治自身のなかに、じつはそういう気質があったのかもしれない。
いくつか思い出すままにあげれば『オツベルと象』『猫の