#007 自分の考え・意見が上手く言えない人
自分の考えがあっても言えないもどかしさを感じている人へ。そのようなあなたは、周りの目線・気持ち・雰囲気を察する優しい心の持ち主かもしれません。
そんな優しい心の持ち主でも、自分の考え・意見を言う時の「接続詞」を変えるだけで、思うように話していくことができるようになりますよ。
自分の考え・意見が上手く言えない人の特徴
自分の考え・意見が上手く言えない人の特徴は、私は3つあると考えています。
1.何か話そうと思っても、頭が真っ白になって思うように話せない人
2.言いたいことは頭に浮かんでいるけれど、いつも話す順番を間違えて何を伝えたかったかわからなくなってしまう人
3.発言することで否定されたりすることに恐怖を感じたり、自分の意見を伝えることで、相手の意見を否定してしまうことになってしまうのではないか、と感じてしまう人
1や2の人は、場数を踏むことで上手くなっていきやすいことがあります。
話す前に、伝えたいことを紙に書くだけでも、頭の中にある言いたいことが整理されて見える化されます。
あとは、話す順番を考えながら伝えていくと、話すこと・伝えることが自然に上手くできるようになっていくんですよね。
問題は3の人。周りのことを意識し過ぎて自分に自信を持てなく萎縮してませんか?
あなたのその周りの雰囲気を察する力は十分に長けている分、相手を思いやってこその優しさもあるのかもしれません。
「周りの意見に水を差すようなことをしてしまうのがイヤだ」
「自分の考えを伝えることで、もめてしまうようであれば音沙汰なく今を乗り切りたい」
このように思ってしまう原因は、自分の発言は相手を否定してしまうことに繋がるという「but」の気持ちを持っているからかもしれません。
「Yes,and…」の気持ちを持つ
自分の考え・意見を伝えるときは、「but…」ではなく「Yes,and…」の気持ちを持つようにしてみると いいですよ。
相手の考えも正しいし間違っていない
でも答えは一つだけではないし、他の手段や方法もありますよね。
あなたは今まで自分の考えや意見を伝えてしまうこと は、相手の意見を否定してしまうという印象を持つことが多かったかと思います。
これが「Yes,but…」です。
「そうですよね、でもこんな方法もありますよね」
という伝え方になってしまうことです。
「でも」という否定形が出てくることで、議論が個人個人の考えという点と点で止まってしまって動けなくなってしまいます。
これを「Yes,and…」にすることで、
「そうですよね、それと他にもこんな方法もありますよね」
「そうですよね、あとこんな手段も良いのではないですか?」
というような、話しを繋げていくことで、個人個人の考えという点と点が線につながりやすく、相手の考えを否定することから 免れていくことができます。
一つの物事と多様な視点
意見や考えが個人によって異なることは当然のことです。
生まれた場所も
育った環境も
交友関係も異なる
からこそ、物事の視点が違うことが当たり前です。
一つの物事を見ても、視点が違うから正解は一つとは限らないですし、違っていていいんですよ。
あとはどれだけ柔軟に個人個人が聴く姿勢を持ち、考えを受け入れる理解があるか、です。
自分の考え・意見を上手く言えないあなたは、相手の意見を「聴く姿勢」はすごく長けていると思います。
それは、とても魅力的なことで、あなたの個性の一つなんですよ。
良き理解者を味方につけよう
もしかしたら、あなたの周りには自分の考えを曲げない、無理矢理にでも自分の意見を通していこうとするパワーのある人がいるかもしれません。
そのような方は、きっと他の意見を聞く姿勢は少なく、意見を受け入れない厚い壁があるかもしれません。
その人に面と向かって自分の考えを伝えることは、現在のあなたにとってはとても困難なことで、とてもパワーを要することかもしれないですね。
その場合は、あなたの「良き理解者」を味方につけるといいですよ。
両親、兄妹、友達、同僚、上司…
あなたの弱さを理解してくれている人が、あなたの「良き理解者」です。
まずは、その「良き理解者」に、自分の考え・意見を伝える練習をしていくといいですよ。
「良き理解者」は、しっかりあなたの話しを聴いてくれます。
あなたは話せたことに自信を持てるようになるし、
その考え・意見が通る機会が増えることで、もっと自分に自信が持てるようになります。
自信は、パワーの蓄積です。
パワーが溜まっていくと、多少の困難や壁があっても、それを乗り越えられる、耐えていける力となります。
そうすることで意見を聞く壁が厚い人に対しても、いつしか自信を持って自然に話せるようになっていきますよ。
あなたが「but」ではなく、「Yes,and」の気持ちで伝えることをし続けていくことで、考えを受け入れない厚い壁の人の心も「聴く姿勢」を持てるようになるかもしれませんね。
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