【フリーランス広報・ブックライター】岡本実希の自己紹介
はじめまして。フリーランス広報・ブックライターの岡本実希です。
障害・教育・福祉・親子関係・メンタルヘルス・パートナーシップなどの領域で、広報戦略策定/実行サポート、ブックライティング(書籍の執筆サポート)などを行っています。
テーマが多岐にわたっているように見えるかもしれませんが、根底にあるのは「社会や周囲の『こうあるべきに』とらわれずに、一人ひとりが『こうしたい』という欲望に正直に生きられるようにしたい」という想いであり、それを軸に仕事をしたいと考えています。
このnoteでは、なぜそのような想いをもつようになったのかを、少し長くなってしまいますが、お伝えできればと思っています。
できることや具体的な料金について知りたい方は、こちらのポートフォリオ・料金表をご覧ください。
障害福祉サービス事業所 アルス・ノヴァとの出会い
この想いをもつようになったのは、大学4年生の時。高校の同級生が「今度、実家に遊びにこない?」と誘ってくれたのがきっかけでした。
同級生の実家が、ある福祉事業所を運営しており、その施設に遊びに来てみないかと誘ってくれたのです。
「時間もあるし、行ってみようかな」
そんな軽い気持ちで訪れたのが、重度の知的障害や精神障害の人たちが過ごす障害福祉サービス事業所「アルス・ノヴァ」でした。
障害福祉サービス事業所は、障害がある方の生活介護や自立訓練、就労移行支援等を行う場所であり、「自立した日常生活及び社会生活を営めるよう支援する」機能をもつとされています。
しかし、アルス・ノヴァに足を踏み入れた私は、想像とは180度異なる情景を目にすることになりました。
大きな声で叫んでいる人もいれば、その隣で毛布にくるまっている人もいる。部屋の真ん中で一心不乱に文字を書き続けている人もいれば、大音量で楽器を打ち鳴らしている人も、ゆっくり自分のペースで散歩している人も、静かに詩を書いている人もいる——
一言でいうと「カオス」な空間でした。
しかし、そのカオスさゆえに、お互いに過度に干渉することもない。厳しくて理不尽なルールもなく、不思議と安心を感じる。それが、アルス・ノヴァでした。
想像もしていなかった情景にあっけにとられている私に、代表の久保田翠さんは、アルス・ノヴァで大切にしていることを教えてくれました。
つまり、利用者の方が思い思いに自分の好きなことに打ち込んでいる。その様子がアルス・ノヴァの「カオスさ」の正体だったのです。
「何をしたいか、どう生きたいか」を大切にする施設をなぜつくったのか。久保田さんは続けて話してくれました。
知らない間に「べき」にとらわれていた
久保田さんの話を聞いたとき、その考え方に強く共感すると同時に、何かがガラガラと音をたてて崩れていくのを感じました。
私には「やりたいことをやりきる熱意」も「表現にまっすぐな姿勢」ないのではないか。そう気づいたからです。
それどころか「やりたい」「表現したい」と心の底から思えることも見当たらない——。
その事実に大きな衝撃を受けました。
同時に、自分に「やりたい」「表現したい」と思えることがない理由として、ひとつ思い当たることがありました。
それは、これまで社会や周囲から言われる「こうすべき」という言葉にとらわれて、自分自身の「やりたいこと」に目を向けないまま人生を送ってきてしまったのかもしれない、ということです。
社会でよしとされている「こうすべき」に従うことが一番大切。無意識のうちにそう思い込んでいた私にとって、「何をしたいか、どう生きたいか」を自分で考える。かつ、その姿勢が当たり前のように尊重されているアルス・ノヴァの光景は、ボロボロと涙がでてくるほどの衝撃でした。
そして、この経験から、社会や周囲から求められる「すべき」よりも、自分が「何をしたくて、どう生きたいか」を軸に人生を決めていきたいと少しずつ思うようになっていきました。
学習塾で働きながら、複業でライティングを
アルス・ノヴァでの経験を経て、障害という分野に興味を持ち、大学院卒業後、発達障害のお子さんが通う学習塾で指導員・教室長として働きはじめました。
発達障害のお子さんは、特性上、コミュニケーションや学習に困難を抱えるケースが多くなっています。しかし、その困難を解決しようとして、周囲が無理やり「これを学びなさい」「この練習をしなさい」と押し付けるのでは、意味がありません。
本人が「こうなりたい」「これができるようになりたい」と意志を持って、楽しみながら学べる環境をつくろうとする。そんな学習塾で働きながら、お子さんや保護者の方、同僚からたくさんのことを学ばせてもらいました。
また、学習塾で働きながら、複業でずっと続けていたことがあります。それが、福祉や教育に関するWeb記事の執筆でした。
就職した会社にはメディア事業部があり、私は入社前からインターンとしてWeb記事の制作に関わっていました。
取材で様々な人に話を聞き、読者に伝わるように工夫する。その楽しさを知り、瞬く間に「書く」ことにのめり込んでいきました。そして、入社して学習塾で働きはじめてからも、副業でライティングを続けていたのです。
休日に取材に行き、執筆をする。そんな生活を続けているうちに、あることに気づきます。
それは「障害・教育」という分野の外にも、社会や周囲の「こうあるべき」という目に見えない圧力に苦しめられている人たちがたくさんいるということでした。
例えば、「いつでも子どもを愛する完璧な母親でいなくてはならない」「親ならば子どもを常に優先し、自分のやりたいことは我慢しなくてはならない」といった「すべき」が多くの「母親」を苦しめていたり……
「女性は男性から性的な目で見られないように自衛しなくてはならない」「女性は男性から守られるか弱い存在でいなくてはならない」といった「すべき」が、女性を苦しめていたり…
一方で男性もまた「男性ならば、弱さを見せてはいけない」「困っていても人に頼ってはいけない」といった社会規範に悩まされていたり。
また、女性や男性といったカテゴリ自体に苦しんでいる人も多くいたり。
知らず知らずのうちに自分を抑圧していた歪みが、自傷やより弱い人へ暴力につながったり、依存症等になって表出したりするケースも知りました。
社会のあらゆる領域で、社会や周囲の「こうあるべき」という目に見えない圧力に苦しめられている人たちがいる。
それに気づいた時、「教育・障害」という領域にとらわれずに、より多くの領域で『こうあるべきに』ではなく『こうしたい』を大切にできる環境をつくっていきたいと考えるようになっていきました。
かつ、自分にとっての「こうしたい」の中核に存在している「書く」を軸にしながら仕事ができないだろうか——。
そう考えたときに、思い浮かんだのが、同じような想いを持つ人の活動を広く伝える「広報・ブックライター」という仕事でした。
そこで、2019年1月に独立。今に至っています。
できること・実績
独立してからありがたいことに、「社会や周囲の『こうあるべきに』とらわれずに、一人ひとりが『こうしたい』という欲望に正直に生きられるようにしたい」という想いに共感してくださった方にお声掛けいただき、様々なお仕事をさせてもらいました。
ポートフォリオや具体的にお手伝いできること、料金等はこちらのnoteにまとめているので、「仕事を依頼してみようかな」と思われた方は、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!