ブログは終わってる? 僕の思う、個人ブログにおける価値観
「今の時代、もうブログは終わってる」
とあるネットビジネスマンが、そうサラリと口にした動画を目にしました。
それは、これからネットビジネスをやろうとする人に向けて、配信者がブログをおすすめしないという内容の動画でした。
その言葉を聞いて、僕は共感できる部分が大いにありましたが、共感できない部分も同時にあったのも否めません。
今回は、そういうブログにおける僕の価値観を、このnote上で整理していきたいと思います。
共感できる部分
①ブログではカンタンに稼ぐことはできない
ブログで稼ぐブロガーの業界は、いまや芸能界と同じような状況になっていると思います。
つまり、有名な人や稼げる人はガッポリ稼げていて、無名な人・能力が乏しい人はまったく稼げていないということです。
ちなみに僕は自分のメディアブログに広告は貼ってはいませんが、アクセス数はほとんどありません。
昔は活字媒体が主流だったネット空間ですが、今ではスマホで気軽に動画が配信できるほどの「映像の時代」になってきていることは間違いないでしょう。
そのために、わざわざネットで個人のブログにアクセスしようとする人が少なくなっているのは確かだと思います。
ゆえに、無名の個人がいきなりブログで稼ごうというのは、以前よりは厳しくなっているとは思います。
②ブログじゃなくても発表できる場所が充実している
以前は、ネット上における活字媒体の発表の場が少なかったこともあって、個人のブログに暇つぶしにアクセスする人も多くいたことでしょう。
しかし、今ではSNSや文芸投稿サイトなどが台頭してきています。
それゆえに、読者はSNSや投稿サイトに流れていったことは否めないでしょう。
それらのサイトやサービスでは、さまざまな企画や新人賞が充実してきてもいますので、読者の方はそっちの方に関心が向いていくのは必然でしょう。
共感できない部分
①ブログに価値がないわけではない!
しかし、僕としてはこうも思っています。
「ブログの全盛期は終わっているかもしれないけど、
果たして、ブログの価値自体がなくなっているのか?」
そんなことはないはずです。
ブログには、紙媒体では伝えきれないほどの強い影響力を持ってます。
それは、たとえ個人の日記でも、完成度の低いエッセイや主張文でも、誰でも等しくネット空間に発表できるからです。
ネット空間には、そんな個人の書きものを自由に読むことができる面白さがあります。
だからこそネットを居場所としている人がいると思いますし、ブログで心がすくわれた人が多くいると思うんです。
②ブログのないインターネットなんて、テレビと同じ
そもそも、インターネットは個人のブログが集積されたことによって今日の姿があります。
たとえばウィキペディアは、無名の個人がつくったホームページから教養人の複数の投稿によって成り立っている百科系ウェブページです。
そんなウィキペディアの最初の形も、個人のブログメディアから成り立っています。
インターネット上では、そういう個人がつくったウェブサービスがたくさんあります。
そんなインターネットが、大企業や金持ちだけのメディアに変貌してしまったらどうなるでしょうか。
テレビと同じになってしまいます。
つまり、一部の人間だけが言論と表現の自由を享受して、時には事実を捻じ曲げてまで情報発信を占有してしまうでしょう。
個人ブログには、そんなテレビとは違った、強い影響力を持っています。
言い換えれば、個人ブログはインターネットの核です。
インターネットと個人ブログは、切っても切り離せない関係だといってもいいでしょう。
③個人ブログにもニーズはある
個人ブログ自体にニーズがなくなっているという見方にも疑問を感じます。
たとえば、僕が作家として執筆活動をする際は、必ず一般の方の日記ブログを参考にしています。
その日記ブログによって、何度いろんな発見をしたことかわかりません。
このように、日記ブログは、どんな人でも読むことのできる貴重な情報源にもなります。
ですので、「個人ブログの時代」は終わっているかもしれませんが、「個人ブログの価値」はなくなっているわけではないと思うんです。
少なくとも執筆家の間では、個人ブログにこそ大きな価値があると思えてなりません。
結論
僕の結論としては、以下の通りです。
①ブログで稼げなくなっていることは間違いない
②ブログを読もうとする人は少なくなっているのも否めない
③しかし、だからといって、ブログに価値がないとは思えない
④むしろ、個人ブログ独特の価値があり、ニーズも確かに存在している
今回のコラムを通じて、ブログにおける価値観を振り返るきっかけになれば幸いです。
以上で、僕のコラムを終わらせていただきます。
ありがとうございました。