心の距離を縮めるキーワード ~共感~
人材マネジメントを行ううえで、『共感』は重要なキーワードです。なぜなら、人は共感を抱いた相手に好感を持ち大切な存在として扱うようになります。また、その人に役立ちたいと思うようになるからです。
コロナ禍のなかで、行きつけの飲食店がテイクアウトを始めた際、その店のファンの顧客が、頼まれてもいないのに、SNSで写真やお薦めメニューの紹介文を投稿していたのをよく見かけたかと思います。
あれは、その店のマスターや料理に共感を抱いていたからこその行動です。
職場で上司が部下から共感を抱かれれば、それと同様に部下は上司にとって“役立つ”行動を自然と行うようになります。
テレワークをしているスタッフに共感を得るには、相手の状況を把握して『気持ちに寄り添う』ことが大切です。
テレワークをしていると孤独感を感じやすくなり、ちょっとしたことに対して、心細くなったり、気持が落ち着かなくなったりする場合があります。
そう言う部下の話を親身になって聞くことで心に寄り添うことができます。そのうえで、ほとんどの心配事は杞憂でしかないことを伝えましょう。
米国ミシガン大学の研究チームの研究によると、心配事が現実になる確率は20%程度しかないとのこと。そのうちの16%は事前に準備をしておけば、回避できるものであり、現実化するのは4%しかないとのことです。
ただ、そうやってデータを並べてみたとしても、なかなか不安な気持ちを解消することはできないかもしれません。
そこでお薦めしたいのが以下の不安を取り除くワークです。
次回は、そのワーク方をご紹介します。
■ テレワークで働く部下を、どのようにマネジメントすれば良いのか?
具体策をご紹介している岡本文宏の8冊目の新刊。
『テレワークでも部下のやる気がぐんぐん伸びる! リモート・マネジメントの極意』は下記よりご覧ください。