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キャンプで本当に使えるロープワーク3選
フューチャー・デザイン・コンソーシアム代表の岡本です。というより、「或る焚き火の脳科学者」の岡本です。実は、備忘録としてこつこつミニノートやパワーポイントにまとめてきた、かなり偏った尖ったキャンプのノウハウ集が本1冊分くらいあります。これは、あくまでも個人的な備忘録としてまとめているもので、いまさらキャンプ本を書いても売れなさそうなので公にする予定はなかったのですが、気晴らしにここに書いていくのもいいかなぁと思って、気が向いた時に気が向いた内容を書いていこうかなぁと思っています。
今回は、一通りのロープワークをマスターしたもののその多くを忘れがちな私が、本当にキャンプで使い続けているために忘れない超厳選ロープワークを3種類書いてみたいと思います。
ロープワーク用語の基本のキ
これはロープワークの本を開けばだいたい書かれていることですが、基礎知識として改めて書いておこうと思います。ロープワークでよく使われるノットとかヒッチとかの意味って知っていますか?覚えておいたほうが良いのは次の3つです。
ノット(Knots): ロープで結び目を作るもの
ヒッチ(Hitches): ロープを他の物に結び付けるもの
ベンド(Bends): ロープどうしを強固に繋ぎ合わせるもの
ただ、厳密ではありません。2本のロープを繋ぐ定番のリーフノット(本結び)は、繋ぎ合わせるからベンドって呼んでも良さそうなのに、ノットと呼ばれます。ChatGPTによると、リーフノットは、ベンドに分類できるほど強固な結び方ではないのでノットなのだそうです。ややこしい。
引き解けエバンスノット
では、厳選ロープワークの1つ目を紹介しましょう。それは引き解けエバンスノットです。私がやっている簡単な結び方の動画を限定公開しているので、興味がある人はどうぞ(フューチャー・デザイン・コンソーシアム・チャンネルで載せちゃってますが、限定公開なので良いでしょう。どこでどうフューチャー・デザインと繋がるかわかりませんからね!!)。これは、タープのグロメットに結びつけるにも、木に結びつけるにもバッチリ使えます。私がキャンプでロープをなにかに固定するときはたいていこれです。
アジャスタブルグリップヒッチ
厳選ロープワークの2つ目は、アジャスタブルグリップヒッチです。これはいわゆる自在結びの一種で、タープやテントから伸ばしたロープをペグに固定する際に使います。キャンプの本に載っている定番の自在結びはトートラインヒッチですが、こっちの方が結ぶ手間が少なく、固定力は同等で、より解きやすいというメリットがあるので、私はこればかり使っています。
ここまで紹介した2つのロープワークを組み合わせたトラッカーズヒッチ
厳選ロープワークの3つ目は、トラッカーズヒッチです。ハンモックの屋根としてタープを張る時に、木から木にピンとロープを張る際に使います。起点となる方は引き解けエバンスノットで結び、そこから伸ばしたロープをもう1本の木に結びつけます。その際に、一般的なトラッカーズヒッチ(今回は動画を作っていないので、ググって調べてください)でテンションをかけながら、最後をアジャスタブルグリップヒッチで固定するというやり方です。こうすることで、ロープをピンと張りつつ、解くときもそれほど困りません。
ちなみに、ハンモックの幅広ベルトは0.75インチ以上なら樹木の養生は必要ないという見解が出されていますが(Leave No Trace)、ロープの場合は養生が必要です。Amazonでも売っているハンモック用ツリープロテクターがおすすめですが、厚手のタオルでも代用できると思います。