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悩みを細かく分けられないだろうか

「掃除」と「整理整頓」や「収納」を一緒くたに考えるせいで、やることが無限に増えて終わらなかったり、そもそも始める前から気が重くなったりしてしまうのでは?

出典)
プロの凄腕お掃除 コツとワザ ぐうたらさんでもすぐできる!
著者名 監:ミッシェル・ホームサービス

 秋があったような、なかったような今年。
 12月に入るとあっという間に冬になってしまい、今年も残すところあと半月となりました。
 12月というと大掃除です。なにもこの寒い中に家中を掃除することもないとは思うのですが、やはり、一年の汚れを落とし、綺麗になった住環境で新しい年を迎えたいという気持ちもあり、年末には掃除がしたくなります。
 今年は「掃除」を勉強してから大掃除に取り掛かろうと思い、図書館で掃除関連の本を探してみました。
 普段はあまり見ることのない書棚ですが、眺めてみると何冊もの掃除関連本が並んでいました。
 それらの本の中から借りてきた一冊に書いてあったのが、冒頭の一節です。

 たしかに、一言で「大掃除」と言っても、その中には少なくとも「掃除」「整理整頓」「収納」が含まれている気がします。
 「掃除したいけれど、そもそもスペースがない。でも、なにをどこにしまったらいいかわからない。しかも押し入れや棚の中も散らかっていたり、ホコリが積もったりしている。あ〜〜〜!どこから手を付けていいんだろう。。。」
 このようになってしまうと、結局、手つかずのままだったり、見て見ぬふりをしてしまったり、先延ばしにしてしまったり、という悪循環になってしまいます。
 本書では『掃除』に特化して、掃除用具や洗剤などの数を絞って、『掃除にとっかかりやすく』書かれているように感じました。

 これは、コーチングやカウンセリングの場面でよくテーマになる『悩み』にも似ているな、と感じました。
 例えば、『将来についての悩み』。頭の中であれこれ考えていると、悩みのタネが次から次への出てきて、どんどん不安になっていってしまいます。
 それらを冷静に整理して、紙にすべて書き出してみる。すると、思っているほどの数は出てこないのではないでしょうか。100や200も悩みが出てくることはないと思います。
 そして、その悩みを
 『自分の力でどうにかできること』
 『誰かの力を借りればどうにかできること』
 『急いでやるべきこと』
 『いますぐではなくてもいいこと』
 『予想がつくこと』
 『予想がつかないこと』
 などに分けてみると、『悩み』に優先順位をつけることができます。
 そうすれば、『悩みのタネ』ではなく、『考える対象』になり、解決に向けて行動がしやすくなります。

 地球環境と、年金問題と、ご近所づきあいと、今日着ていく服を同時に考えるのはとても難しいことです。『悩んでいる』というのは、多くの場合、このような状態だと思います。
 まずは、今日着ていく服のことだけを考える。そうすれば、天気予報を見るとか、地図を調べるとか、『悩む』が『考える』に変わり、行動がしやすくなると思います。
 とはいえ、これらのことを自分独りでやるのは、慣れていないとなかなか難しいものです。
 そんなときには、コーチやカウンセラーなどに相談してみるのもいいかもしれません。


 悩みを細かく分けられないだろうか
 頭の中が悩みでいっぱいになってしまっている方
 やることや、やるべきことが多すぎて困っている方
 自分のやりたいことの優先順位を上げられない方
 そんな方に寄り添える人でありたいです 



製品名 プロの凄腕お掃除 コツとワザ ぐうたらさんでもすぐできる!
著者名 監:ミッシェル・ホームサービス
発売日 2014年11月28日

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000213617

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