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「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」が嫌い

人は悲しみが多いほど
人には優しくできるのだから

海援隊/ 贈る言葉

これ本当だと思う。
悲しい経験を多くした方が、他人の痛みを理解できるようになる。
でも、それを良い話みたいにするのは違和感。

私はこれまで結構悩んできたし、悲しんできた。
そのおかげか、困ってる人の困り事にもよく気がつくし、結構良い解決策を提案できる。
これは人からも褒められるから多分本当。
その結果、周りから頼られることが多い。
これが大問題。
自分の悩みだけでパンクしそうなのに、
人の困り事も持ち込まれる訳で、かなりのストレス。

大学進学をきっかけに、仲良くしたい大切な友達にだけ優しくするようにした。
今はもう、お悩み相談所人生とはさよならできてる。
でも、中学生くらいまではそれができなかった。
それは私の母が贈る言葉を聞いて感動して泣くようなお人好しで、私は小さい頃から「人に優しくしなさい!」「人に優しくできない人にはなるな!」と言われ続けてきたから。

悲しみの蓄積が浅い頃から人に優しくしてきた。
それが良いことだから。
でも悲しみがたくさん蓄積されて気がついた。
優しくするとつけ込まれたり、良いように利用されたりする。
そして気がついた。
贈る言葉は恵まれた環境でしかプラスに働かない。
中・高・大とグループワークをたくさん経験して思った。
悲しみが少ない人は、
人の優しさに乗ってもっと悲しみの少ない人生へ
悲しみが多い人は、
人の悲しみも背負ってもっと悲しみの多い人生へ
進んでいる。

今まで生きてきて、人に優しくしなきゃよかったって思うことがたくさんある。
1人で教室の入り口で泣きそうになってた子に手を差し伸べたら依存されてつけ回された。
いつも元気な子が珍しく困ってたから手を差し伸べたけど、私が困ってる時には助けてくれなかった。

そんな経験から、困ってる人を困ってるな〜と思いながらスルーしたら「冷たいね」って何にも関係ない人に言われた。

もう!知らないよ!!!
私が1番優しくしたい相手は自分自身だし、
私は人に優しくしたいんじゃなくて、私自身が優しくされたいんだ!!!
心の中で必死に叫んだけど、どこかで良心が痛む。
それと同時に、悲しみが少ない人はこんなことで心を痛めたりもしないんだろうなと考える。

人は悲しみが多いほど、周りの悲しみも引き寄せてしまうんだと思う。
だから、今、悲しみが多いことを隠して、図太いフリをして生きている。




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