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京の絶景「瑠璃光院」散策コースを岡本数春がご紹介
「瑠璃光院鳳仙花咲き人が住む・・・」東京大学名誉教授で俳人の山口青邨(やまぐちせいそん)のうたの一つです。
鳳仙花とは紅色に染まったとても美しい花です。
京都にある瑠璃光院では春は青一色、夏はその青に鳳仙花の紅色が混じり合い、秋には赤になります。
そんな景色豊かな瑠璃光院を、今回岡本数春が紹介させていただきます。
瑠璃光院とは
八瀬の地に立つ瑠璃光院は、のちの天武天皇が壬申の乱で受けた傷を「八瀬のかま風呂」で癒したことから始まり、当時の貴族や武士たちに愛用されたと伝えられています。
現在の建物は昭和初期に完成したもので、政治家田中源太郎が所有していた喜鶴亭を12,000坪の広大な敷地に、京一の名人と称された中村外二が手がけた数奇屋造りの母屋に大改築を行い、豊かな自然を取り入れた庭園は佐野藤右衛門一統によるものとされています。
田中の死後しばらくの間は企業の別荘や高級旅館として用いられ、2005年に岐阜の無量寿山光明寺が寺宝を移し寺院に改められたものになります。
正式名称は「光明寺京都本院 瑠璃光院」となり、浄土真宗の寺院です。
京都には「総本山光明寺」があり同系列かと思われがちですが、こちらは西山浄土宗にあたり、お経や仏壇など細かな違いがあります。
散策コース
瑠璃光院を訪れるには、JR京都駅からいくつかのルートがありますが、その中でもお勧めのコースを紹介させていただきます。
1.えいでんで出発
「えいでん」とは叡山電車の愛称で、大きなガラス窓を採用し沿線の移り変わる景色を満喫できる、展望列車「きらら」比叡山の山霧や神秘的な雰囲気をモチーフにした、個性豊かな外観の観光列車「ひえい」に乗って、瑠璃光院のある八瀬比叡山口駅まで14分です。
乗り換えの嫌な方は、JR京都駅から直通バスもありますが、渋滞がひどいのでご覚悟を。
2.山露路(やまろじ)の庭がお出迎え
八瀬比叡山口駅から高野川に沿って5分ほど歩き、吊り橋を渡ると瑠璃光院に到着です。
山門を抜けると辺りは一変します。
庭内に自生した苔が瑠璃色に輝くことから、瑠璃光院と呼ばれる意味がわかります。
春には青モミジ、秋には赤モミジと苔の色が見事なコントラストで迎え入れてくれます。
先も気になりますがゆっくりと眺めながら歩きましょう。
3.数奇屋造りの書院
書院では、入り口で拝観料を払うと、写経用の紙とオリジナルのボールペンの入ったセットがもらえます。
順路の通り階段をのぼるといきなり現れるのは「机の部屋」です。
漆塗りの「黒塗りの机」は、反射して映し出されるモミジで、誰もが一番の目当てとするところでしょう。
床も見逃してはいけません、漆塗りの床はとても珍しく、ここもまたリフレクションポイントの一つです。
一通り写真を撮り終えたら隣の部屋で写経にチャレンジ。紙に書かれた経文をペンでなぞるだけですが、なぜか心穏やかになります。
4. 八瀬のかま風呂
書院一階には「八瀬のかま風呂」があります。
その歴史は古く1300年ほど前にさかのぼり、現存する日本式蒸し風呂は希少なものです。
残念ながら現在は見学のみ可能です。
5. 瑠璃の庭
「瑠璃の庭」は瑠璃光院の主庭となり、極楽浄土の世界を現したものとされます。
ここではしばし座り、ゆったりと眺めて見てください。苔のじゅうたんとモミジの彩りが、雑踏とした日々の生活を忘れさせてくれます。
6. 臥竜(がりょう)の庭
ご本尊である阿弥陀如来像に手を合わせた後は、もう一つの庭「がりょうの庭」を見てみましょう。
天に昇る龍を現した水と石の配置が絶妙です。春に訪れた際は池の上の木々をよく見てください。
泡に包まれた青ガエルの卵がいくつも枝葉についています。
7.ライトアップ
2017年から毎年開催されている瑠璃光院の夜間特別拝観。
八瀬もみじのライトアップにあわせ、ケーブルカーの夜間運行も実施されているので、京都市街地の夜景も楽しめます。
岡本数春のまとめ
いかがでしたでしょうか。
京都には「瑠璃光院」をはじめ、さまざまな魅力あるスポットが存在します。
京都観光にきたら是非行ってみてはいかがでしょうか。
以上、岡本数春でした!
参考:八瀬 瑠璃光院公式サイト
http://rurikoin.komyoji.com/lp/
参考:瑠璃光院
https://ja.wikipedia.org/wiki/瑠璃光院
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