生存者バイアスととある科学の超電磁砲
おはようございます。生存者バイアス研究家のアルキメデス岡本です。
先日は現状維持バイアスについて投稿しましたが、今回は生存者バイアスについてブッパなしたいと思います。
■生存者バイアスとは
生存者バイアスを聞いた事があるでしょうか?
生存者バイアスとは、生存した(生き残った)もののみを判断基準とすることで発生してしまう評価・判断の誤りを指す言葉であり、特定の手法などを評価する際に、少なくない脱落者の意見や失敗例を考慮せずに最終的に生存した一部の成功例のみを評価してしまうことで発生すると言われています。
ここ最近、成功者の本を読んだり、成功者のセミナー、オンラインサロンなどを体験してみた結果、成功者の成功体験がその人独自の体験であり、その成功体験は参考にはなるものの必ずしも万人にとっての成功パターンとは限らないという事を感じるようになりました。
そこで生存者バイアスの危険性を、とある科学の超電磁砲に載せて発信しようと思い立ちました。(このワードが使いたいだけ)
■生存バイアスの具体例
では早速ですが、生存バイアスの具体例を上げていきます。
•人はみんな投資をするべきだ、銀行にお金を預けるなんてお金を死蔵しているだけだ!
•若いうちの苦労は買ってでもするべきだ!苦労が人を成長させるんだ!
•今の子供は軟弱だ!自分が若い頃はクーラーなんて必要なかった!
•体罰は私を強くしてくれた。体罰は人を成長させる効果的な手法だ!
•私が若手の頃は毎日終電で帰っていた。あの経験があったから私は仕事で成功した。
といった「偏った見解」が挙げられます。上記の見解はある特定の人にとっては正しいものかもしれませんが、必ずしも全てのケースであてはまるとはかぎりません。
特にその成功体験を絶対視して、他人に価値観を押し付けて来たり、型にはめようとしてくる人は要注意です。(自分もそういう事をしてしまった経験があり、型にはめられるのが最もイヤな事です)
■自分の「型」しか見えていない人
自分の「型」にはめようとする人、そんな人は自分の「型」しか見えていない傾向があります。つまり、相手の持って生まれた個性、そして現在置かれている状況、立場を理解しようとせず(できず)、自分の ”思考” と違った行動を相手にとられると、それが “欠点” に見えてしまう。
そうなると “個性” を持った人ほど、欠点だらけに見られる結果となります。
(自分が勝手に思う)相手の欠点ばかりを発見し、自分の「型」にはめようとしても、そこに何の信頼関係も成り立たないのは確かです。
■生存バイアスの危険性(罠)を回避するための対策法
このような「生存バイアス」による認知のゆがみを防ぐためには、この「生存バイアス」の存在を意識するとともに「成功者がとった手法や戦略は、その人にとっては適合するものであった可能性が高いが、自分にとってはそうとは限らない」という考えを持つことが重要です。
通常、個人個人の適性によって、その人に適合する手法や戦略は大きく変化します。
もちろん誰でも成功への近道を辿りたくなる気持ちは分かります。例えば、自分が登った事がない山を登る場合、既にその山を登った人のアドバイスは参考になりますし、その人しか知らないルートを教えてもらったりプラスになる可能性もあるでしょう。しかし、頂上へのルートは一つとは限りません。
ある人はそれをメソッドと呼んだりします。
またある人は、魔法のコンパスと呼んだりします。
またある人は、とある科学の超電磁砲と呼んだりします。(新しい使い方です)
これらは固定されたパターンでは通用するかもしれませんが、人生やビジネスといった不確実性が高いパターンには絶対の成功パターンはないような気がします。
つまり、その時生き残った勝者や成功者を絶対視したり盲信せず、自分の頭で考える事が重要なのではないでしょうか。
ある意味、この投稿も生存者バイアスかもしれませんが、今日はただただ、とある科学の超電磁砲をブッパなしたくなったのでご了承ください。
それではごきげんよう。