ビックデータで闘う-新型コロナウイルス-
おはようございます。ビックマックとビックデータが大好きなアルキメデス岡本です。
さて今回は、新型コロナウイルスをめぐり、未知なる脅威と向き合いながら新たな生活を模索するステージに入りつつある今日この頃。
ビッグデータを活用してウイルスに打ち勝つ新戦略を探す。
膨大な科学論文データをAIで解析、専門家の協力も得て有益な情報を導き出すプロジェクトが始動した。さらにスマホなどのデータを使い感染拡大を防ぐ最前線にも密着した番組「ビックデータと闘う 新型コロナウイルス」を中心に語る。
この番組で特に興味深かったのは、最新のAIによるウイルス変異の視覚化だ。日本に蔓延した新型コロナウイルスの種類は、第1波が中国型、第2波がヨーロッパ型、そして第3波がアメリカ型という結果だった。
更に、これまでに発表された論文によればウイルス変異のパターンは5000種類に達していた。
新型コロナウイルスに何百もの変異が起きていることが、アメリカとイギリスの研究チームによって明らかになった。しかし、流行の経緯やワクチンの効果にどう関係するかはまだ分かっていない。
ウイルスは変異するものだ。問題は、どの変異が新型ウイルスによる感染症(COVID-19)の症状を悪化させたり、感染力を高めたりしているのかだ。アメリカで行われた予備研究によると、「D614G」と呼ばれる変異が有力になっており、これが感染力を強くしている可能性があるという。この研究はまだ他の研究者の審査を受けておらず、正式に発表されていないものだ。
米ニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所の研究チームは、「インフルエンザウイルス遺伝子データベース(GISAID)」を使い、ウイルスの「とげ」の形から変異を追跡した。
すると、D614Gには何らかのウイルスの成長が早くなる要素があることが判明した。しかし、それがどのような結果につながるのかは不透明だという。
AIと最新システムの融合
また、番組内ではビックデータによる行動分析と感染者を把握する為の最新システムの研究開発の最前線も紹介された。
韓国や台湾では既に個人情報の取得を前提とした、感染者管理システムが導入されているが日本への導入はまだ始まっていない。今後起こるであろう第2波に備えて、全国民にいかに納得してもらい普及を拡大出来るかが今後の課題だ。各社がもつビックデータはそれぞれあるが、それをいかに合理的に活用し今後の社会に活かしていくかはリーダーの能力次第である。
既に各自自体では、ビックデータを活用しピンポイントでのクラスター戦略を実行している県もある。
AIの可能性
これからの日本はビックデータとAIを有効活用し、いかに科学的な根拠に基づいた対策をスピーディーに実行していけるのかにかかっている。これまでの安倍政権では、ITに対するリテラシーが低くこれらのテクノロジーと人材を有効活用する事が十分に出来ていない。
今後、AIが進歩していけば人間による曖昧な判断や的外れな政策は減っていくであろう。人間は歳をとる生き物であり、高齢になれば機能は低下し最悪、老害となってしまう恐れがある。それを防ぐ為にも、科学とテクノロジーによるシステムとの融合が不可欠だ。
これは日本が次の次元に進化する為には、超えなければならない「最難関なミッション」だ。