ユダヤ史から読み解く日本の未来
さて、今回はユダヤの歴史と日本の歴史から日本の未来を考察したい思います。
その前にこの本をご紹介します。
ユダヤの歴史
この本はイエス・キリストの実像に迫る名書ですが、キリスト教が発展する流れの中でユダヤの歴史も学べる内容になっています。
紀元前、ユダヤ王国は元々、独立国家として繁栄していましたが、バビロン捕囚によってユダヤ王国は崩壊します。その後、ローマ帝国の支配下に置かれますが、ユダヤ戦争で反乱を起こし、一時的にユダヤ人の手に戻りますが、最終的にローマ帝国に敗れ、聖地イスラエルから追放されてしまいました。その後、20世紀になるまで聖地エルサレムに戻る事が出来ずに、世界を流転する事になります。
紀元30年頃、ローマ帝国の支配下にあったユダヤに、イエス・キリストが突如現れ「神の国」の到来を予言します。
それは、ローマ帝国と癒着したユダヤ貴族や祭司を批判して、新たな世界秩序の構築を目指す事を意味していました。イエスの布教は徐々に拡大していきますが、それを良く思わないユダヤ貴族に捕らえられローマ帝国によって処刑されます。その後、12使徒達の福音書が広く伝わり、キリスト教が世界宗教として成立されていきます。
日本の歴史
戦後日本の歴史と比較して見た場合、アメリカ帝国に滅ばされ、アメリカの支配下に置かれた日本は当時のユダヤと重なります。その中で、アメリカに忖度しながら、アメリカと癒着してきた日本の政治家が今の日本の支配層です。
具体的には、清和会による、アメリカ追従であり、岸信介、佐藤栄作、小泉純一郎、安倍晋三らが、実質の支配層であった。
小泉政権が行った郵政民営化は、事実上、アメリカへの手土産であった。
つまり、イエス・キリストが活動していた紀元30年頃のユダヤと、紀元2000年代の今の日本の構図はほとんど同じなのである。
1世紀 支配者 ローマ帝国 属国 ユダヤ
20世紀 支配者 アメリカ帝国 属国 日本
ユダヤ(イスラエル)はその後、独立国家となるのだが、今の日本は本当の意味では独立国家とはいえない状況だ。アメリカにとって自民党は半植民地(名目上は独立国だが実質的に植民地同然)の現地傀儡政権、財界の総本山「経団連」にとっては財界の要求事項を実現し、その利益を最大化させるために政治資金というエサを与えて飼っている御用政党という事になる。
このままアメリカ帝国の属国として、偽りの民主主義の中で生きていくのか?それとも、イエス・キリストの予言した「神の国」が日本にも到来するのだろうか?再び新たな解放者は現れるのか?
まあ、そんな夢物語は起こることはない。
本当の意味で今の日本に必要なのは、腐敗した自民党の政治家の正体に気付き、腐っている日本社会の現実に目覚める。つまり、日本人一人一人の精神的な覚醒なのではないかと感じざるをえません。