匂い。

街をぶらりと歩いていると、どこからか煙草の匂いがしてきた。私は、煙草を全く吸わない人なのだが、なぜか美味しいと感じた。

久しぶりに嗅ぐ匂い。どこかで匂ったことのある「あの」匂い。足を一歩一歩進めていくうちに、その匂いは遠ざかっていく。でも、心の中では「懐かしい」気持ちがよみがえる。

唐突に、スマホのアルバムを開き、家族の写真を見返した。「あの」匂いの正体を見つけるために。

あ、あった。

「あの」匂いの正体は、「父」であった。そういえば、最近、帰省していなかったな。

なるほど、匂いとは、理性ではなく「感性」で覚えている思い出なのかな。。。

思い返してみれば、家に帰ったときに、無性に落ち着くあの匂い。やっぱり、帰る場所があるってありがたいことだなぁ。。。

時には、孤独を感じることもある。だけど、必ず「待っている」人はいる。

「待っている」人のために、そして、待っている「未来」のために、明日も一歩進めよう。

続く。

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