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変幻自在の私でありたい

しばらく子ども達と離れて、両親と暮らしている。
母の役割を手放して、子どもの役割が戻って来た感じだろうか。加えて、孫の役割も少し戻って来た。

12歳になった息子と電話していたら、平日は母がいないと朝と夜の家事をするからゲームをする時間がない。とぼやいていた。でも、母のありがたさも感じてくれているという。
そんなことをぼやきながら、明日の朝ごはんを炊く準備と洗濯の準備を進める息子を、私は電話越しに応援していた。
私がいなくなれば私以外の家族がその役割をシェアしてくれる。頼もしい家族だと思うし、きっと家族それぞれの自信になると思う。

一方で、私は両親の前ではいつまでも子どもだ。
40を過ぎた中年娘に、皿も洗わなくていいし、荷物も持たなくていいよ。自分のペースがあるから。と言ってくれるのは、楽だけど、なんだか変な感じ。(さすがに重たい荷物は持ったのだけど)
私の両親は私に役割をシェアしていないのかな?それとも私が受け取れていないのかな?ただ、それが両親のやりがいでそれぞれのペースなら、邪魔をせずに手を出さないことは私の役割なのかもしれないと思ったりもする。
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人は手にしている役割をどのタイミングで、どういう割合で変化させていくんだろうか?

両親もこれからますます歳を取れば、手放す役割も出てくるだろう。その時には、私の子どもとしての役割は増えていきそうだ。
一方で、母としての役割は子どもの成長に伴って、少しずつ減っていくのかもしれない。

役割の手放しと受け取りがうまく出来る人でありたいなと思う。
両親が手放した役割は、必要があればさっと受け取れるように。逆に子どもが持つべき役割をいつまでも自分で持ち続けないように。

変幻自在の私でありたい。