【ビジョンインタビュー】バージョンアップし続ける経営者であれ・綿谷考司さん
合同会社アクト・スリー代表社員CEOであり、エーカッコシー共同組合理事長、E-benz事業協同組合専務理事、経済産業省公認ふるさとデザイナー、ベンチャースタートアップアクセレーターなど、複数の肩書きを持つ。常にチームで活動されているイメージのある綿谷さん。
彼はどんな思いでどんなことをされているのか、インタビューをさせていただきました。
ー共同組合とか事業協同組合など、公的な形のあるものから、先日、片添が浜で行われたPLAY FESのようなイベント、そしてFacebookグループなど、色々な形でチームを組まれている印象が強いのですが。
そうですね。岩国やこの周辺地域には、一人ひとり本当に能力の高い方が多くて。
ただ、人それぞれお子さんがいらっしゃったり、介護をされていたり、みなさんの日常は仕事だけじゃないですよね。私にも小学生の息子がいますが、奥さんが学校の先生をしていて忙しくしているので、できるだけ私が子どもとの時間を取るようにしています。
個人でお仕事を取ってきて、仕事して、、
というのは、すごく大変な事だと思うので、組合という形を組んでメンバーに仕事を分配しています。また、個人の方がお仕事を法人にするタイミングには一つ高い階段を感じることが多く、そこをブレイクスルーしたいと思っている方々の後押しができたらという思いもあります。
ー綿谷さんご自身の、そしてアクト・スリーの理念として「伴創する」という言葉を使われていますが、例えば、現在どのようなことに伴創されているのでしょうか?
私は今、中央会のアドバイザーとして、山口県知事が認可をする協同組合「アウトドアスポーツやまぐち」の設立に携わらせていただいています。私自身もその組合員の一員として活動をしています。アウトドアスポーツやまぐちは、“昨日よりも今日、さっきよりもいまの自分の成長を楽しむ”という理念でアウトドアスポーツの可能性を療育や教育分野にまで広げることを目指している団体です。
私自身が障がいのある息子を育てていることもあり、自分の成長を誰かとの勝負で測るのではなく、昨日よりも今日、さっきよりも今と比べた成長で測りたい。そんな優しい社会を作りたいんです。だからこそ、勝敗を決めるような競技スポーツとは別の枠組みで人の成長を見ていけるアウトドアスポーツに可能性を感じています。
現在、柳井市や周南市では、アウトドアスポーツやまぐちのボランティアメンバーが「ハダシランド」というプレイパークを参加費無料で定期開催しています。そこでは、スラックラインからRODYレース、焚き火、テント設営など、子どもたちが自分の意思で選択した体験がたくさんできます。
こういう緩やかな大人の目がある中で子どもたちが自分と向き合い成長を感じることができる場所、親子の笑顔が見れる場所を地域の中に増やしていきたい。
そして、毎回たくさんの親子が参加してくださり、行政や企業様からのお声かけもいただくようなっているこの活動。社会からのニーズや価値を感じながら伴創しています。
ー社会のニーズを捉えながら、今までにない活動を伴に創り出されているんですね。
私は、経世済民(世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと)のための活動、いわゆる課題解決のためのビジネスを創っていきたいと思っています。
28歳で会社を興して商売を始めて、始めたからには大きくしたい。という思いで、”お金を稼ぐこと”を目指しながら、自分の中で想う経営者を突き詰めてやってきました。ただ、コロナ禍を経て、それは何か違うんじゃないか感じるようになりました。お金を稼ぐことだけでなく、社会が少しでも良くなるためのビジネスを創り出していきたいと思っています。
ーそんな中、これからやってみたいことがあるのですよね。
はい、大学院で学んでMBAを取りたいと思っています。
私は今、世界中が積極的に取り組んでいるSDGsにとても共感しています。
今、本当に大切なのは、持続可能な世界を実現するために、どう社会課題を解決していくか。なんだと思います。
これからは、社会課題解決能力が高い企業に投資家が投資をしていく時代になります。その能力を判断するための新しい指標も出てきています。社会課題でいかに稼げるようにするか。そこをちゃんと理論立てて論文にしたい。
そのためにも、大学院で学びたいと思っています。
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インタビューを通じて見えてきた綿谷さんは、常にバーションアップし続ける経営者であるということ。
ご自身が経営者であることを原点として、経営について、そして、組織について、常に最新の情報に自らアクセスして学び続けていらっしゃる印象を持ちました。
インタビューの中で聞かせていただいた事例だけでなく、これまでも様々な活動に伴創されてきた経験を活かしながら、社会における課題感やニーズを捉えたビジネスを一緒に創ってくださる経営コンサルタントでありアドバイザーなのだと思います。
そして、何より、一人一人の人への理解が深い!
お話の中で、何度も「こんな面白い人がいるんです!」「この方のこういうところ凄いし、活かせると思うんですよね!」という話を聞かせていただきました。人やモノを一方向から見るだけでなく、過去から未来へのつながり、右から見たら?左から見たら?斜めに見たら?真反対から見てみたらどうだろう?というような視点の切り替えや接続を持って一人の方を見ていることを感じました。
だからこそ綿谷さんは、信頼できる人たち同士を束ねる強力なゴムとなって、チームでの活動をされているのだろうと思います。
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