【ビジョンインタビュー】子どもを丸っと包み込む楽しい子育て・山田文子さん
〜一人一人に合わせたオリジナルの組み合わせを〜
子どもたちの将来を見据えた声かけができる大人たちに
「子どもたちの周りにいる大人たちが、子どもの将来を見据えた声かけができるようになれるといいなと思うし、自分もそんな大人になりたい。」
インタビューの最初に、お話ししてくれた文子さんの真ん中にある想い。
「中学校ぐらいになると、学校での子どもに対する声かけが受験に合格させるための声かけになっているように感じる。勉強で結果が出ない子は「頑張っていない。」ような声かけになりがちだけど、本人は頑張っていないわけじゃない。そうなるとテストで結果を出すのが苦手な子には行き場がなくなるので、もっとテスト以外のところで良さを伸ばせるような声かけをしていきたい。まずは家族の中からでも。」
文子さんは、こんな風に、ご自身の想いを語り、自分ができることを一つづつ探しながらやっていきたい。とお話ししてくださいました。
子どもには自分で用意した箱があることに気づく
大学生から小学生まで3人の息子さんを持つ文子さん。文子さんが、こんな想いを持つきっかけとなったのは、ご自身の子育ての経験からでした。
二人目のお子さんが小学生時代、懇談会で担任の先生から「お子さんの良いところを3つ付箋に書いて貼ってください!」と言わたとき、我が子のいいところが一つも書けない自分にショックを受けたそうです。
その時はちょうど、お子さんも反抗期のような態度、親子の関係性がよくなかった時期だったといいます。「やりなさい。」と言えばいうほどやらなくて。むしろ反対のことをやっていく日々。2分の1成人式の頃には、母親からの言葉を受け入れられなくなっているように感じたそうです。 そこから文子さんは、子供との関係が良くないのは自分の声かけが悪いんだと気づき、親子の関係性やコミュニケーションの取り方についてたくさんの本を読み、学んだといいます。そこでの学びを活かし、自身のお子さんへの対応も変えて関係性を改善してきたからこそ、今ではそれぞれのお子さんにかけるべき言葉、かけても響かない言葉が手にとるようにわかるといいます。
「母として愛情を持って「こうしたほうがいいよ。」と一生懸命箱を用意して「入って、入って〜」としていたけれど、そうじゃなかった。一人目の子どもとも違う、そして親の思っているのとも違う、もっともっと大きな箱を、子どもは自分でちゃんと持っているということに気づいたんです。」そんな風にお話ししてくださいました。
一人一人に合わせた声かけでその子の好きを伸ばす
同級生は10人という小さな小学校で育った文子さん。勉強はできる方だったので、授業がわからない他の子にはやり方を教えてあげていたといいます。自分が教えたことで相手ができるようになるのがとてもうれしく面白かった。という文子さんは、学校の先生を目指すようになります。
初めて勤務した学校は離島の学校。たった一人の子を担当していた教員1年目。その子に合わせてやればやるほど伸びていく日々、それを直近で見れる時間がとても楽しかったとお話ししてくださいました。
その後も、特別支援学級をサポートすることが多かった文子さんは、大人数のクラスを担当するよりは、少人数の個別指導を担当する方が自分に合っていると言います。
そんな中、特別支援学級にいた数を数えるのもままならない子に足し算を教える時、数字を使って教えても全然伝わらないのに、恐竜好きな子には恐竜で、ミニカー好きな子にはミニカーで足し算を教えたら、すぐに伝わり出来た!という経験があったそうです。
その経験から、「算数ができなくても、髪を結ぶのが得意だったり、お菓子作りが得意な子だっている。この子達に、無理矢理わからない計算をさせるよりは、得意なことをもっと伸ばしてあげたらいいんじゃないか。「ここがすごいんだね!」って言ってくれる大人が近くにいたらもっと伸びるんじゃないか。」そんなふうに感じたそうです。
文子さんは、子どもたちへの”声かけ”をとても大切にされています。そして、その声かけから変化する表情や動きを一つ一つキャッチする。そうすることで、伝わったかな?わかったかな?と相手の気持ちを受け取り、その相手の興味関心を伸ばしていく。そんな丁寧さを持ち合わせています。
着物や小物の布合わせで
心躍るひとときを
文子さんの大好きなもの。それは、着物を着ることや布合わせをすること。
幼い頃、一緒に住んでいた大正時代生まれの祖母の元に着物屋さんが来ていた。「そこで見た色とりどりの反物に惹かれ、浴衣やアンサンブルなどに見立て仕立ててもらうことが自分が変身しているようでとても嬉しかった。」とお話ししてくださいました。
大人になってからは、お子さんのために巾着やお弁当袋をミシンで作ったり、子どもたちが開けたズボンの穴には大好きなキャラクターの生地を足してパッチワークのようにして修復したり、子どものお友達にあげるものも「○○ちゃんならこの色が好きかなあ〜この柄が似合うかな〜。この組み合わせが雰囲気に合ってるなあ〜」と考えて作り、相手が喜んでくれることが嬉しかったと言います。
どこかにあるものではなく、自分やその子に合わせた柄や形を。文子さんが手作りされるのは、いつも大切な人を想ったオリジナルなもの。
子どもたちが自ら選び出せる
オリジナルの機会を
最後にこれからやっていきたいことを聞きました。
「自分が好きなことが、自分でわかっているってすごく幸せなことなんだと感じるんです。好きな色を塗っていいよと言われても分からなくて、選べない子もいる。でも、きっとそういう子たちは、自分で選んでいく機会や自分はこれが好き!と言う機会がないだけだと思うので、自分の好きを伝えていく機会を学校の外でも作っていきたい。」とお話ししてくださいました。
子どもたちの好きを見つける機会、 才能を伸ばせる場所を作る
文子さんはきっと、子どもたちの好きを見つけて才能を伸ばす場所を、丁寧な声かけをしながら一人一人の子に合わせたオリジナルな形で作ってくださる。そんな風に感じました。
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