㉓店をつくる その1
お店作りは人集めだと聞いたことがあります。物件に申し込みをしたのが2022年12月です。審査の結果オーナーさんからご了承をいただきましたが契約は来年ということになりました。やることがのどかな雰囲気を纏っているわりに気が短いので待ちきれませんでしたが粛々と必要書類を揃えました。法人契約なので会社の印鑑証明書や謄本も必要です。事業用の賃貸借契約なので賃料に消費税がかかります。賃借人が株式会社キビズで連帯保証人が二見さわや歌です。保証会社にも申し込みしました。以前勉強して宅建士を持っているため契約書や重要事項説明の内容が分かるので助かりました。広さはありますがカフェはやらずにテイクアウトの店にする方針でいましたので内装はシンプルに作ればいいと思いました。幼稚園に勤めていたときこの物件の前を毎日園バスで通っていました。子どもたちと楽しく歌ったりおしゃべりしながら見ていた空きテナントで自分がお菓子屋をはじめることになるとは思っていませんでした。あのときの自分がバスの中から見つめているような、窓の外を通り過ぎる私が見えているような気がします。もと中華料理屋さんだったときのまま通りに面した壁に開口部がありショーケースがはめ込まれていました。ここを作り変えてテイクアウトのできる窓にしたい。それは内見をした初日からひらめいていたことです。これまでいろいろ自力でやってきましたが窓を作ることは無理だとすぐ分かりました。協力者が必要です。ひとりすぐ思いついた人がいました。オカメサブレを取り扱ってくださったお店に川越のつまずく本屋ホォルさんがあります。経営者のひとり38℃/合同会社オンドの吉田さんが建築士で以前カフェをするためにまず屋台を作って保健所の許可をとりそれを店の中に突っ込んだという話を思いだしました。ホォルさんのお店は建物が生かされていて作り込まれてない雰囲気が好きでしたし、見せてもらった屋台もなんだか可愛かったです。店をつくるという、やったことのないことに挑戦するので説明の苦手なわたしは菓子製造と飲食店営業の許可について知識があるだけでなく感覚の近い方にお願いしたかったです。1回しか会ったことないけどいいのかなとかも特に思わず、お店を作ることにしたので協力してもらえないでしょうかという連絡をしたところ「できると思います」というお返事をいただきました。この段階で「お店つくるの大丈夫だ」と9割以上安心できました。