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片手袋、どうして落ちる片方だけ。(写真は両手だけども)
『片手袋研究入門 ―小さな落としものから読み解く都市と人―』(石井公二)読了。(図書館で借りたので蔵書ではないのですが)
道を歩けば必ず落ちている片手袋。特に冬の今はなおのこと。これに無性に惹かれ、落ちているのを見つけては撮影し、さらには独自の学問として研究している稀有な方の著。海外でも#lostglove (たとえばインスタ)としてたくさんSNSにあがっているほどファンは多いが、学問にしたのは自身が初とのこと(本人いわく。そりゃそうだ)。
本もいいけど入門としては、YouTube「さらばのこの本誰が書いとんねん」がおすすめ。前後編あるのでぜひに。
個人的に目からうろこだったのは、著者の方が、道に落ちている片手袋を「放置型」「介入型」に分類した点。読んだ通り、道端に落ちているままなのが「放置型」。それを誰かが拾って、わかりやすいところに置いてあげるのが「介入型」。
わたしの好みは好みは介入型かな。道路でだんだんと朽ち果てていく過程も含めて、放置型の方がドラマや無常感があるけれど、やっぱり誰かが片手袋を拾って、さりげなく何かに置いたり、ひっかけたりするさりげないやさしさとユーモアがたまらない。冬はやっぱり手袋の落とし物が多いだけあって、見た目もちゃんとしているのが多いからか「介入型」がやっぱり多い。
と思ってたら、先月家からコンビニに行く徒歩3分の間にまんまと片手袋を落としてしまい、翌日ありがたい「介入型」でみつけることができた。ご近所の方に深謝。
と思っていたら、昨日は、私も介入型の手袋を発見。両手袋だったから著書の石井さんからしたら、研究対象にはならないそうだけど、でもなんか撮っちゃうよね。もう片手袋の世界に片足つっこんでいる気がする私……笑。
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