文字通り、「束縛がない」チームは作れないのか?
僕はずっと人間関係で苦労してきた。
僕に限らず、みんな何かしら人間関係で悩んでいる。
ただ、僕の場合は人間関係において「成功体験」が一切ない。いやホンマに。
生まれてはじめて、組織の中に入って活動したのは、大学の学生団体。
この時が一番自己肯定感が低かった。めっちゃしんどかった。
役割分担という概念がなかったのだ。サッカーでいうフォワードとかゴールキーパーみたいな。
僕の場合、ポジション関係なくボールを追っかけるタイプ。たとえ役割がゴールキーパーだとしてもだ。
要は好き勝手にやってた。それが僕にとって「当たり前」だったから。
その結果、当然みんなとうまく関係性を作れなかったし、たくさん迷惑かけた。「お前信用できひんから、任せられない」とも言われた。まぁ当然だろう。
でも、頑張りたい気持ちは強かった。頑張ってみんなと良いものを作りたい気持ちはあった。
でも、役割分担という概念がない僕にとって、みんな状況を加味して動ける訳じゃなかったから、いつもうまくいかなかった。
その結果周りから、「なんか気持ちは熱いけど、いつも空振りしてる残念な奴」だ。
一番屈辱的なキャラ付けだった。だから、辛かった。
結果、何も残せないまま学生団体を引退した。そのまま就活へ。
就職。それはつまり、社会で人と一緒に何かを成し遂げる行為だ。学生団体以上に、チームワークが求められる。お金が絡んでるからね。
僕にとって、高校までずっと個人で活動していて、大学の学生団体は大失敗。そんな状態で、就活定番の「ガクチカ(学生時代一番頑張ったことはなんですか?)」のエピソードは、高校陸上でインターハイに行ったこと。
胸を張れるエピソードのはずだけど、結局陸上。個人技だ。
つまり就活で語るべき、他者と協力して何か成し遂げた経験がないということだ。
会社側からして、そんな人を採りたいか?
能力が高かったとしても、他者と協力できない奴、またはその見通しが立たない奴は、「不安分子」でしかない。採用できる訳が無い。
だから僕は、学生団体の時以上に自己肯定感が低下した。その結果、就活2年やって内定ゼロ。
就活中、ずっと悩んでた。
「チームで活躍できる自身も見通しもない。でも、アーティストみたいに何かで突き抜けてる訳でもない僕は、どうしたら良いんた?」って。
この経験から、僕の中に一つの「問い」が生まれた。
個人技みたいに、各々が自分ひとりでやるべきことをやって、その結果、みんなと大きな事を成し遂げられる。そんなチームは作れないか?
僕はこの「問い」の答えを作るべく、Blind Up.のチームを作っている。
価値観以外の共有事項は一切ナシ。時間的、業務的な束縛一切ナシ。
自分ができることだけを自主的にやるだけ。でも、どこかでみんなと繋がってるから孤独じゃない。
そんなチームを、僕は作りたいと思っている。
僕みたいな、従来のチーム・組織に馴染めないけど、個人て生き残れるほど突き抜けた能力もない人が、生き残れる方法。
最近話題になった、「ティール組織」以上のチームを作りたい。
文字通り、「束縛がない」チーム。
それがBlind Up.チームだ。