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BOX OFFICE全米映画興行収入ランキング12/8-10編

おまっとさんでした。毎週月曜恒例BOX OFFICE全米映画興行収入ランキング、12月8日~10日のトップ10をご紹介!

1)Coco

$18.3M($135.5M)3週目

2)Justice League

$9.6M($212.1M)4週目

3)Wonder

$8.5M($100.3M)4週目

4)The Disaster Artist

$6.4M($8.0M)2週目

5)Thor: Ragnarok

$6.3M($301.2M)6週目

6)Daddy's Home 2

$6.0M($91.2M)5週目

7)Murder on the Orient Express

$5.1M($92.7M)5週目

8)The Star

$3.7M($32.3M)4週目

9)Lady Bird

$3.5M($22.3M)6週目

10)Just Getting Started

$3.2M($3.2M)初登場

今回もまた、ほとんど同じ顔触れだな!

嵐の前の静けさっちゅうやつや…

今週末に『スターウォーズ/最後のジェダイ』が公開されるんで、他の映画は軒並みこの近辺での公開を避けたんやで。


え~!?

敵前逃亡じゃんか!

映画っちゅうのは興行や。

いくらええ作品を作っても、お客が入らんかったらそれは失敗作の烙印を押されてまう…

華やかな銀幕の裏では札束と怒号が飛び交うシビアな世界なんや。

でもそんな「配給会社総チキン状態」の中で、ひとり気を吐く「漢(おとこ)」な映画があった…

なにィ!?

その映画の名は『The Disaster Artist』…

映画界で「災害芸術家」認定されている伝説の漢、Tommy Wiseau(トミー・ワイゾー?ウィソー?)と彼の代表作『THE ROOM』が制作される過程を描いた「参加型コメディムービー」だ…

なんだこれ!?

意味がさっぱりわからん!

しかも参加型ってどゆこと?

映画館では、こうやって楽しむんだ…

わお!楽しそう!

トミー・ワイゾーが世に出ることになったカルトムービー『THE ROOM』は、2003年に公開されるとすぐに「21世紀で最低のクソ映画」という称号を得た。(詳しくはwikiで)

まだ3年しか経っていないのに「21世紀最低」ってことは、そうとうなクソ映画ってことだね…

その救いようのない「くだらなさ」は、年月をかけてじわじわと人々の脳を溶かしていった…

そしてこの動画製作者みたいな「病人」を、どんどん増やしていったんだ…

中毒症状を訴える人が続々と現れ、有名ハリウッドスターまでもが「隠れファン」であることをカミングアウトするようになった…

そんな噂が噂を呼び、世界各地で週末の深夜に上映されるようになっていったんだ…

『ロッキー・ホラー・ショー』みたいやな…

まさにあんな感じだ。

人々は劇中の登場人物に歓声を送り、決め台詞を叫び、名場面にツッコミを入れる。そしてスクリーンに向かって様々な物を投げつける…

こうして『THE ROOM』は「観客参加型映画」の代表作になったんだよね。

なるほどな!

でもトミー・ワイゾーは最初からそれを狙ってたの?

そこはわからない…

映画のどこまでが計算されたもので、どこからが偶然なのか、誰にもわからないんだ…

なにせ怪しさの塊のような人物だ。言ってることの「何がホント」で「何がジョーク」なのか誰も理解できないんだよ。

Tommy Wiseau

けったいなオッサンやな。

『トニ・エルドマン』はトミー・ワイゾーをモデルにしたんとちゃうか?

似てる(笑)

『ありがとう、トニ・エルドマン』解説シリーズ


たぶん元ネタになっているよね。

『THE ROOM』はヨーロッパでも人気あるから。

世界中でカルト的な人気があったんで舞台化の話もずっとあったんだけど、なかなか実現しなかった。

でも今回の『The Disaster Artist』の成功で、話が一気に進むかもしれないね。

本当に『ROCKY HORROR SHOW』みたいな古典的名作になるかもしれない。

そいつは楽しみだ!

じゃあ、そろそろお別れにしようか!

僕には「やらねばならぬこと」がある。

どうせこれの続きやろ。

ねえ…

10位のモーガン・フリーマン主演作『Just Getting Started』も今回初登場だよ…

忘れてない?

この映画は語るべきところが見つからないんだ。

「嵐の前の静けさ」週で他に公開される新作がなかったからランクインした感じみたいだね。

辛口やな。

だってBOX OFFICEの「weeklyレポート」にそう書いてあるんだもん。25億円の予算で作られたのに3億円ちょいしか稼げなくて、見通しが甘すぎたって…

あっちの映画レポートはガチのレポートだもんね…

いいところとダメなところをきちんと書く…

「ディベート」文化と「青年の主張」文化の違いやろな。

というわけで、皆さんさようなら。

また来週の月曜日のこの時間にお会いしましょう!

ばいちゃ!


The Disaster Artist

監督:ジェームズ・フランコ
脚本:スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
原作:グレッグ・セステロ,トム・ビゼル『The Disaster Artist』
製作:ジェームズ・フランコ、セス・ローゲン、ヴィンス・ジョリヴェット、エヴァン・ゴールドバーグ、ジェームズ・ウィーヴァー
出演:ジェームズ・フランコ、デイヴ・フランコ、セス・ローゲン、ジョシュ・ハッチャーソンほか


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