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ゆっくり深読み 中島みゆきの『ヘッドライト・テールライト』その5

前回はこちら




ゴク… ゴク… ゴク…



ゴク… ゴク… ゴク…



ふう。美味しかった。

ではサントリーの缶コーヒーBOSS(ボス)のCM『ヘッドライト・テールライト篇』を解説しよう。


お願いします、ユルユルさん!


ではCMをもう一度。

注意深く、よーく見るんだよ。



うーん…

いったい、このCMのどこがフラ・アンジェリコの『受胎告知』なんだろう…


『Annunciation』
Fra Angelico
 


♬目に映る~全てのことは~メッセージ~♬


それはジブリ映画『魔女の宅急便』の主題歌…

なぜいきなりユーミン?



なぜって、決まってるだろう。

目に映る全てのことはメッセージ、なんだよ。


は?


あのCMの中では見事に「受胎」が「告知」されていたじゃないか。

椿鬼奴が演じるあの女性トラックドライバーは男の子を身籠った。

彼女は妊娠している。



に、妊娠している?

それらしき描写など、どこにもありませんでしたが…


トラックで通過する場所をよーく見てごらん。

ちゃーんと「メッセージ」があるだろう?



ん? え?

ま、まさか…


彼女のトラックは産婦人科医院「みなみレディースクリニック」の前を通過していった。

他の2台のトラックが走るシーンは何も写り込まない場所なのに、彼女のトラックが走るシーンだけは、わざわざ、あの看板が写り込む場所をロケ地に選んでいるんだ。

これを「受胎告知」と呼ばずして何と呼ぼう。



マジかよ…


トラックを運転している椿鬼奴と、受胎を告知されたマリアは、表情がクリソツでしょ?

あの目付きや口元なんて、明らかにマリアを意識しているよね。



確かに似ているかもしれない…

ちなみに、この産婦人科医院「みなみレディースクリニック」は、実在するのですか?

それとも、このCMのために看板だけ作られたもの?


実在するよ。

神奈川県横浜市緑区長津田みなみ台、東名高速道路と並走する国道246号線(厚木街道)沿いにある。



実在するのか…

しかも、近くには東名高速道路の横浜青葉インターチェンジがあるし、ちょっと西へ行けば横浜町田インターもある…

つまり、インター近くで撮影場所を探していて、「たまたま」あの場所が選ばれた可能性もあるということだ…


そんなことはないと思うけどなあ。

どう考えても、意図的にあの場所を選んでいるよ。

「受胎告知」のために、整合性を捨ててね。


整合性を捨てた? なぜそう言えるのですか?


このCMにはロングバージョンがある。

それを見れば私の言っていることの意味がわかるよ。



高速道路へ入る前にガソリンスタンドで給油して、出発前の娘とのやりとりがフラッシュバックされ、スマホに娘からテクストが届き、横浜青葉ICから東名高速道路へ入り、名古屋大阪方面へ向かい、どこかのパーキングエリアで休憩をしている時にトミー・リー・ジョーンズと出会う、という流れですね。

特に問題はないと思われますが。


そうじゃない。

東名に入るのは横浜青葉ICではなく「東名川崎IC」なんだ。



東名川崎インターチェンジ?

東京から多摩川を渡って神奈川県に入ってすぐのところにあるICですか?


東名川崎ICから東名高速道路に乗るという設定なのに、なぜ乗る直前の下道シーンのロケ地として、遠回りになる横浜市緑区長津田の「あの場所」を選ぶかな?

撮影場所なんて他にいくらでもあると思わないかい?



な、なるほど…

たぶん、東名川崎ICの近くに物流拠点があって、そこへ荷物を積み込みに行ったんですよ…

だから、ちょっと遠回りする形になったのでは…


椿鬼奴が乗るトラック「GOLDEN LINE」は、そんなルートを通っていないんだよ。

地図をよく見てごらん。

あのトラックは「みなみレディースクリニック」の前を、この方向へ進んで行った。



はい、確かに246をこの方向へ走って行きました。


ストリートビューをトラックの進行方向へ進めてごらん。

どんどん前に。


はい…

ん… あれ?


これでわかったでしょ?

あのトラックは国道246号線を「名古屋・大阪方面」に向かって走っていたんだよ。

東名川崎ICがある方向とは逆方向にね。



こ、これは、いったい…


このCMを作った人は、椿鬼奴のトラックを大きく遠回りさせ、しかも反対方向へ走らせていた…

普通に考えれば、こんなことをする理由は見当たらない…

だけど、どうしても「画に入れたいもの」があるなら話は別だ…

「受胎告知」を暗示させるために、産婦人科医院「みなみレディースクリニック」の看板を入れるためなら…


そんなことのために、あの場所を…

いや、やっぱり偶然という可能性は捨てきれない…

ロケ地に選ばれた場所が、たまたま、あの場所だったという可能性も…


今回はずいぶんと疑い深いね。

あんなにハッキリと「神の啓示」が成されているのに。


た、たまたまですよ、たまたま!


「たまたま」といえば、椿鬼奴が演じるシングルマザーのトラックが走っていた246沿い、あの産婦人科医院の手前には、とても興味深い神社がある。

このエリアで安産祈願や初宮詣のメッカとされている神鳥前川神社だ。



かみとりまえかわ神社?


「神鳥」は「かみとり」ではなく「しとど」と読む。

しとど・まえかわ神社だ。


しとど?

水でびっしょり濡れているという意味ですか?

前に川があって、びっしょり濡れている神社?



この神社の名前「しとど」は「白鳥(しろとり)」が転訛したものだとされている。

神の子ヤマトタケルの御霊(みたま)が「白い鳥」になって昇天したという逸話に因んだものだね。



聖なる霊は、白い鳥…


ちなみに「しとど」は本来「鵐/巫鳥」と書く。

「神によって遣わされた鳥・神が姿を変えた鳥」という意味だ。



「しとど」は「水でびっしょり濡れた」という意味であると同時に「神が姿を変えた白い鳥」という意味でもある…

そして「まえかわ」は「目の前に川が見える」という意味…


なんだか、この絵のことみたいだよね。



ちょ待てよ…

これは「こじつけ」だ!

あなたは目に映るすべてのことをフラ・アンジェリコの『受胎告知』に結びつけようとしている!


やれやれ。ここまで言っても信じないとは。

それじゃあ本気出しちゃおうかな。


本気? 今までは本気を出していなかったということですか?


当たり前じゃん。

まだまだウォーミングアップみたいなもの。

神曲『ヘッドライト・テールライト』に秘められた神髄の入口にも立っていない。


それはどういうことでしょうか?


まあ、いずれわかるだろう。

まず今の君に必要なのは、あのCMを理解することだ。

あのCMに秘められたすべてのメッセージを読み取らなくてはならない。


他にもまだ何かメッセージが隠されているのですか?


「まだ何か」どころの騒ぎじゃないよ。

あのCMは目に映るすべてのことがメッセージなんだ。

何から何まで、すべてがね。


すべてが?


そもそもオカシイと思わなかったかい?

なぜ椿鬼奴の演じるシングルマザーが乗るトラックは「GOLDEN LINE」なのだろう?

車体は「金色」ではなく「赤」なのに。



「GOLDEN LINE」なのに「RED」の車体…

よくよく考えたら変だな…


まったくもって変だよね。

GOLDEN LINE(黄金のライン)といえば「聖霊」が移動する「黄金の光線」だ。

それなのに、なぜ赤い?



謎だ…

どうして椿鬼奴のトラックは赤い?


♬だ~れのせいでもありゃしない~♬

♬ぜんぶ私が悪いのさ~(笑)♬


尾藤イサオの次は柳亭痴楽ですか!

郵便ポストの話をしているんじゃないんです!



よく拾ったね。ナイス・レシーブ。


そんなのどうでもいいんです!

なぜ椿鬼奴のトラックは赤いのですか!?


この世のすべてのモノゴトには意味がある。

椿鬼奴のトラック「GOLDEN LINE」が「赤い」のは…

夫を知らない彼女が身籠った男の子が「インマヌエル」と呼ばれるからだ。


マタイによる福音書 1:23
「見よ、おとめが身籠って男の子を産むであろう。 その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。 これは、「神われらと共にいます」という意味である。


椿鬼奴のトラックが赤い理由は、インマヌエル?



♬Mama~ Do you remember~♬


突然なぜジョー山中?



だって『人間の証明』は「聖母視されていた未婚の母」と「インマヌエル」の物語でしょ。

キーアイテム「麦わら帽子」とは、神聖な存在だけにある「光背・後光」が投影されたものだ。

その「麦わら帽子」を「失う」とは「神聖な存在ではなくなる」つまり「聖人ではなく、ただの人間」という意味。

だから題名が『人間の証明』なんだな。



そんな話はどうでもいいんです!

なぜ椿鬼奴のトラックが赤いとインマヌエルなんですか!?


言っただろう。すべてがメッセージだと。

「鬼奴」と「赤」の組み合わせ「赤鬼奴」は、「はしため」と「インマヌエル」を意味している。


は?


鈍いねえ。

「赤鬼奴」の「奴」とは「奴隷」のこと。

受胎告知の場面でマリアは自分自身のことを「神の奴隷」だと言った。


ルカによる福音書 1:38
そこでマリヤが言った、「わたしは主の婢女(はしため)です。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。


なるほど。確かに「赤鬼奴」の「奴」とは「はしため」という意味です。

しかし「赤鬼」から「インマヌエル」は導き出せません。


そうかな?

私の世代で「赤鬼」といえば「インマヌエル」なんだけど。



赤鬼インマヌエル? 誰ですか?


昭和五十年代のプロ野球、ヤクルトスワローズや近鉄バファローズで活躍した助っ人外国人…

「赤鬼」と呼ばれた Charley Manuel(チャーリー・マニエル)だよ。



赤鬼… マニエル…


言わなくても分かってると思うけど「Manuel」とは「Immanuel/Emmanuel」の省略形だ。


つまり、このCMを企画した人は…

受胎告知に欠かせない2つのワード「はしため」と「インマヌエル」のために…

わざわざ椿「鬼奴」を起用し、GOLDEN LINE という名の「赤」いトラックに乗せたというわけですか?


そう。間違いない。

そしてこのCMを企画した人物は、おそらく中島みゆきだろう。


ええっ!? 中島みゆきが?



だって、あまりにもすべてが完璧すぎるからね。

鬼奴の娘も完璧すぎる。



部屋に閉じこもったまま、鬼奴の問い掛けに返事もせず、不機嫌そうな表情でスマホをいじってる生意気な小娘が「完璧」なのですか?

後から「気をつけてね」なんてテキストを送って来ましたが、そう思っているなら鬼奴のことを無視せずに、部屋から出て来て直接言えって話です!



そんなこと出来るわけがないだろう。

そもそも鬼奴の語りかけに返事なんて出来ないし、あの部屋から出て来ることも出来ない。

あの子に出来ることは「テクストメッセージを残すこと」だけだ。



返事をするとか、部屋から出て顔を見せるとか、そんな簡単なことが出来ない?

この二人の間に何があったかは知りませんが、くだらない意地なんて捨ててしまえばいいんです!

心の壁を取っ払ってしまえばいいんです!


そういう精神的な問題じゃないんだよ。

物理的に無理なんだ。

返事をするのも、あの部屋から出て来るのも。


は? 物理的に無理?

どういう意味ですか?


だって、あのシーンで鬼奴は「上着を羽織る」という演技で聖母マリアを再現してたでしょ?

そのすぐ近くにいるんだけど、呼びかけに対して返事も出来ないし、そこから出て来ることも出来ない存在といえば?



まさか…

マリアのことをジロリと睨んでいるように見える、壁の中の預言者イザヤ?



その通り。

天使ガブリエルによって受胎告知が行われる直前、マリアはひとりで『イザヤ書』を読んでいた。

黙読ではなく、声を出して、まるでイザヤに語り掛けるようにね。

だからフラ・アンジェリコの『受胎告知』は、壁の中に「マリアの方を見ているイザヤ」が描かれているわけだ。

ちなみにアンジェリコ作『受胎告知』の他バージョン『サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノの受胎告知』では、預言者イザヤがテクストメッセージを送ろうとしている。



つまり鬼奴の語りかけは「ひとりごと」だったと?

本当は、向こうの部屋に誰もいなかった?


その通り。あの絵の中のマリアと同じようにね。

奥の部屋は無人。

入口の脇にある「ベッド」の上には誰もいない。



なんてこった…

だから出来ることは「テクストメッセージを残すことだけ」なんですね…

あの子が演じているのは預言者イザヤだから…



そういうこと。

預言者イザヤは、聖母マリアに対して、テクストメッセージを残すことしか出来ない。


イザヤ書 7:14
それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。



つまり鬼奴に送られたテクストメッセージ「気をつけてね」とは…

妊娠しているんだから深夜の長時間運転は「気をつけてね」ということか…


それだけじゃないよ。

「気をつけてね」とは「キ(KI)をつけてね」という意味でもある。


キをつける?

やるキ、げんキ、いわキ、みたいにですか?



惜しい。「イワキ」じゃなくて「イブキ」だ。


いぶき?

吾郎? それとも文明?


そうじゃない。よく考えてごらん。

そもそもイザヤが書き残したテクストメッセージは「未来の世界に現れる救世主の予言」なんだよ。

「神と共にある(インマヌエル)」と呼ばれる救世主のね。

だからマリアである鬼奴は「キ」をつけて「イブキ」を産んだ。


あの、ユルユルさん…

ちょっと何言ってるのかわかりません…


フラ・アンジェリコの絵『受胎告知』は、多くの芸術家にインスピレーションを与えている。

なぜなら、この絵の構成が、一言で言ってワンダフルだからだ。


それはわかります。

遠い過去に起きたアダムとイブの「失楽」と、近い未来に起きるキリストの贖い「復楽」が、ひとつの画面に落とし込まれているからですね。



ちょっと『千と千尋の神隠し』の話をしてもいい?



ダメです。

ただでさえ話が長いんですから、脱線してる場合じゃありません。

もう2時間以上もこの話をしているんですよ。


そうだったね。では簡潔に話を進めよう。

受胎告知の際に天使ガブリエルが最初に発した言葉「おめでとう。恵まれた方よ」という挨拶は、後世の人々の間に異なる解釈をもたらした。

マリアがインマヌエルであるイエスを宿す女性に選ばれたので「恵まれた方」なのか…

それともマリアが最初からインマヌエルであるイエスを宿すに相応しい「恵まれた方」だったのか…

元々マリア信仰の強かったカトリック世界では、イタリアやスペインを中心に後者の考え方が主流になってゆき、マリアもイエス同様に神の力によって生まれた「無原罪の存在」だと信じられるようになっていった…

両親の肉欲無しに、つまり性行為無しに生まれたと…

これを「無原罪の御宿り」という。



ええ、そうですね。

カトリック世界ではマリアの母アンナも処女懐胎したと信じられてきました。

インマヌエルであるイエスを宿したマリアは、そのすべてにおいて「汚れなき存在」でなければならないので。


『Sant'Anna, la Vergine e il Bambino(聖アンナと聖母子)』
Leonardo da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ)


この絵を出しちゃう?

ちょっとレオナルド・ダ・ヴィンチの話をしてもいいかな?

「神の使いの鳥」について…


ダメです。

今はフラ・アンジェリコの絵『受胎告知』と原罪の話ですから。


私にどうしても脱線させない気だな。いいだろう。

だけど「生まれた時に無原罪」だったのは「イエスとマリア」だけではない。

他にも2人いるよね?


え? イエスとマリア以外に無原罪で生まれた人物が2人いる?

誰と誰ですか?


アダムとイブ(Adam and Eve)だよ。

この2人も肉欲・性行為なしに、神の手で生まれている。



あっ… そうか…

元々は無原罪の存在だったから、後から原罪を科せられ、額に汗して大地を耕す労働や、死の危険がある苦しい出産を課せられた…


その通り。

イエスとアダムが対応した存在であるように、マリアとイブも様々な共通点をもっている。

イブがすべての人類の母であるように、マリアもすべてのキリスト者の母と考えられるようになった。

つまり、マリアとは「新しいイブ」だね。


「なんだかエヴァンゲリオンの話をしたくなった」とか言わないでくださいよ。

今はフラ・アンジェリコの絵『受胎告知』と鬼奴の「気をつけてね」の話なんですから。


ある意味これは「エヴァンゲリオン」の話でもある。

預言者イザヤが「乙女が身籠ってインマヌエルを産むだろう」つまり要約すると「キをつけてね」と予言された鬼奴の未来の話だ。


は?


新しいイブである鬼奴は「出版」をしている。

知ってるかな?


料理本のことですか?

確か藤井隆と『圧力鍋 Fever Menu60』という本を出版しています。



この本が出版されたのは「2010年」だ。

私が言っているのは「新しいイブである鬼奴の未来」に関する予言…

BOSSのCMが撮影された「2015年」から先の未来に出版される「イブキ」の話。


あのCMの未来に出版されるイブキ?

そんな本があるのですか?


出版とは本だけとは限らない。

音楽や映像作品など、コピーされて世に出るものは出版だ。

あのCMから3年後の2018年、鬼奴は「インマヌエルと呼ばれる救世主」を生み出した。

「気をつけてね」の予言を成就させるために、新しいイブである自分に「キ(KI)」をつけた『IVKI(イブキ)』という作品を…



何だこれは…

IVKI(イブキ)とは救世主、メシアなのですか?


そうだよ。

ちなみにイブキが歌っている曲は、深夜アニメとして放送されてカルト的なブームを巻き起こした『超空のギンガイアン』の主題歌だ。

TVアニメ版 第1期の主題歌が『運命のリビルド』で、第2期の主題歌が『Brace yourself』、そして劇場版の主題歌が『偽りの新銀河』だね。


ちょうくうのギンガイアン?

そんなアニメ、聞いたことがない…

本当にカルト的なブームを巻き起こしたのですか?


私が嘘を言ってるとでも?

ギンガイアンとイブキは社会現象にもなり、スピンオフ作品も生まれた。

それが『宇宙孤児イブキ』だ。



カルト的な人気で映画化もされた深夜アニメ『超空のギンガイアン』…

そのスピンオフ作品『宇宙孤児イブキ』…

ていうか、この話…

ぜんぶ『新世紀エヴァンゲリオン』のパクリじゃないですか!



そうだよ。

『超空のギンガイアン』とは『新世紀エヴァンゲリオン』をパロディーにした架空の作品。

旧約の『創世記』『詩篇』『イザヤ書』『エゼキエル書』『ダニエル書』などで預言される未来が、4つの福音書と『ヨハネの黙示録』で成就される過程をSFとして描いたものだ。



架空の作品?

どおりで聞いたことがなかったはずだ…


そもそも「ギンガイアン」とは「銀河」と「イオアン」つまり「ヨハネ」を組み合わせた造語だからね。

ちなみに庵野秀明の「庵」は「いお」とも「あん」とも読む。

だから「イオアン」(笑)



何なんだこれは…


預言者イザヤが「新しいイブ」に送った預言「キをつけてね」が、後に「イブキ」として成就した。

おそらく裏で糸を引いていたのは中島みゆきだ。



こ、これも中島みゆきが書いたシナリオ?


そうさ。

工藤静香も鬼奴も、そして君もこの私も、中島みゆきの手のひらで踊らされている存在に過ぎない。


あなたも、俺も?

まさか… そんな馬鹿な…


ふふふ。信じるも信じないも君次第。

だけど私の話を最後まで聞いたら…

信じないわけには、いかなくなるだろうけど…


ど、どういう意味ですか?


そのうちわかる。

では、サントリーの缶コーヒーBOSSのCM『ヘッドライト・テールライト篇(2015)』の続きを解説しよう。

残りの2人のトラックドライバー、インパルス堤下と今田耕司の話を…



つづく





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