キャプテン_アンダーパンツ

ツルでもガキでもわかる!『パンツ一丁で町を徘徊し、”スーパーヒーロー”と自称する中年男あらわる!』の巻

まいど!ワイは鶴…

…ん?

なんやねん?このタイトル…

大丈夫かな、これ…

はぁ…

「はぁ」やないで。

溜息つきたいんは、こっちや!

なんやねん、今回のタイトルは!?

『恋ひとすじに』の謎を解明するんとちがったんか!

それどころじゃなくなったんだよ…

僕は今、もーれつにショックを受けている…

またか!

オッサン、ショック耐性ゼロとちゃうか…?

まあええ。はよ理由を述べ。

忙しいワイらがわざわざ聞いてやるんやさかい、手短に頼むで!

ありがとう…

ショックの理由はこれなんだ…

おっもしっろそ~~!

ガキか!!!

おっと、ええじゃろはんはホンマモンのガキやったな…

どうもすんずれいしますた !

???

せ、せやったな…

ええじゃろはんは、ショッカーを知らん世代やった…

当然カトちゃん全盛期も知らんわけや…

カトちゃん?

カトちゃんケンちゃんの人?

ゲームなら持ってたよ、PCエンジンで。

(微妙にオッサンやな…)

はぁ・・・

すまんすまん、ホンマモンのオッサンのこと忘れとった。

ワイな、ドリフどんぴしゃ世代やさかい、ついつい盛り上がってしもうたんや。堪忍してや…

そういやワイの子供の時分の夢は、志村けんがバレリーナになる時の白鳥になることやったなァ…

大スター志村の股間でスポットライトを浴び、会場を埋め尽くすチビッ子たちと「いっちょめ、いっちょめ、わーお!」って歌うことがワイの…

はぁ・・・

おっと、ワイとしたことが…

わりーね、わりーね、わりーねデートリヒ…

なに言うとんねん!ドリフちゃうやんけ!

?????

さて、おかえもん…

なんでさっきの映画がショックやねん?

この映画『キャプテン・アンダーパンツ:The First Epic Movie』は先週末(6月2日)に全米で公開されたんだ…

ほうほう。おめでとさん。

そして先週末の全米興行収入ランキング(6月2~4日)で初登場2位となったんだ…


ちなみにこれがランキング上位の結果だ。

①『ワンダーウーマン』($100.5M:公開1週目)

②『キャプテン・アンダーパンツ』($23.5M:1週目)

③『パイレーツ・オブ・カリビアン5』($21.6M:2週目)

④『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2』( $9.7M:5週目)

⑤『ベイウォッチ』( $8.5M:2週目)

すごいじゃんか!2位だよ!

でも…

『ワンダーウーマン』に負けてしまった…

当たり前やろ!

相手はDCコミックきっての女傑、あのジャスティスリーグの不動のヒロイン、バットマンやスーパーマンも”ある意味”敵わないと噂される”アマゾンの王女”ワンダーウーマンやで!

わお!綺麗なお姉さ~ん!

ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットは、元ミス・イスラエルやさかいな。

すっごーい!

しかも彼女、ホンマモンの戦士やったんや。兵役でイスラエル軍に入隊し、ガチの戦闘トレーニングを積んでおった。だからアクションシーンも得意なんや。

さらにワンダーウーマンちゅうのは、リアル世界でも国連平和大使という肩書きもを持つスーパースターなんや。細かいツッコミは無しやで。

ひゃー!

たった3日間で110億円以上売り上げた怪物や。

相手が悪かったと思ってあきらめたほうがええ。

そうだよ、おかえもん。

それに2週目とはいえ、あの『パイレーツ・オブ・カリビアン5』に勝ったんだから、それだけでもじゅうぶん凄いと思うよ。

せや。あのジャック・スパロウ様に勝ったんやで。今頃ジョニー・デップは涙目やと思うわ。

ところで、あのタイトルの件なんだけど…

だっふんだ!

志村じゃないよ!タイトルの件!

やっぱりこのへんは知っとるんやな。

……。

あのタイトルは『キャプテン・アンダーパンツ』のことだ…

全世界で7000万部の大ベストセラーとなっている児童文学シリーズの名前なんだけど、裸にパンツいっちょう姿のおっさんヒーローが主人公なんだよね…

なんでそないなケッタイなヒーローが誕生してもうたんや?

ジョージとハロルド(小4)は大の仲良し。いつもツルんでは、いたずらしたり、ふざけた漫画『キャプテン・アンダーパンツ』を描いて遊んでいた。学校でもトラブルを起こしてばかりで、二人は校長のクラップ先生に目の敵にされていたんだ。

ほう。まあよくある話やな。

ある日二人はクラップ校長に催眠術をかけてしまった。そして校長に、自分がキャプテン・アンダーパンツだと思い込ませた。普段は普通の校長として生活してるんだけど、ある合図で突如キャプテン・アンダーパンツに人格が変わってしまうんだ。

おお!それが”パンツ一丁の中年男”か!

そう。裸にパンツ一丁(しかも白のブリーフ)で、スーパーマンみたいに赤いマントをひるがえしながら、世界の平和を守るため町に飛び出してしまうんだ…

いろんな意味で、ちょっとヤバいね…

その通り。

ドリフの学校コントに例えて言うなら、


落ちこぼれ児童の加藤志村が、憎たらしいいかりや先生に「お前は今からスーパーマンだ!」って催眠術をかける

服を脱いでパンツ一丁になって外へ走り出すいかりや

「キャー!変態!おまわりさーん!」と大騒ぎする女性たち(キャンディーズとかスクールメイツとか)

警官(仲本)に追いかけられるいかりや

…って感じだろうね。

おかえもん、やさしいな…

でも、高木がおらへん。

でも、聞いたことのない作品だなあ…

日本には入って来てないの?

日本語版も出てるよ。

邦題は『パンツマン』って言うんだ。

ここにシリーズ一覧があるよ。

・・・・・

いいよナンボク…

思ってることを言ってみたまえ。

微妙やな、日本名…。

このシリーズは、アメリカでは「親が子どもに読ませたくない本ランキング」で堂々の1位にも輝いているんだ。

小学校低学年の男子が狂喜するような、下ネタを中心とした”お下品ギャグ”満載だからね。

言ってみれば「アメリカのドリフ」みたいなもんだ。

「アメリカのしんちゃん」ってことか!

おいっ!スルーすなっ!この卑怯もん!

オッサンも同じこと思っとったんやろ!

第5作の『パンツマンVSくいこみウーマン』って、ちょー気になる…

女性教師に催眠術をかけて、”くいこみウーマン”にしてしまうらしい…

永井豪の世界だね…

知っとんのか!このマセガキめ!

アメリカの多くの学校や地域では、ハロウィンの仮装で「キャプテン・アンダーパンツ」が禁止されているらしい。NYの女子高生3人がこの仮装で学校に来たために騒動になったんだ。

おっさんのコスプレやのうて、JKか!

でも、おかえもん…

なんでそんなに落ち込んでるの?

2位じゃダメなんでしょうか?

そっちに食い込むな!

だって蓮舫さんは、昔ハイレグ食い込ませてたじゃん!

なんで知ってんねん…

あんた最低でも30代後半やろ…

はぁ…

ごめん、おかえもん!話を進めてくれ!

僕の不安は、この映画がドリームワークス・アニメーションの作品だということから来ている…

ドリームワークス・アニメーションやと、なんかマズいことあるんか?

近年のドリームワークス・アニメーション作品は、日本市場と相性が悪いんだ…

どゆこと?

ドリームワークス・アニメーションの直近11作品で、日本でロードショー公開されたのは…

1本もない…

え…?

これがその11作品と興行収入(世界合計)


第25作『ガーディアンズ』333億円

第26作『クルードさんちのはじめての冒険』645億円

第27作『ターボ』310億円

第28作『天才犬ピーボ博士のタイムトラベル』300億円

第29作『ヒックとドラゴン2』680億円

第30作『ペンギンズFROMマダガスカル』402億円

第31作『ホーム』404億円

第32作『カンフー・パンダ3』567億円

第33作『トロールズ』378億円

第34作『ボス・ベイビー』523億円(公開中)

第35作『キャプテン・アンダーパンツ』(公開中)


平均興行収入は約450億円。

春から大ヒットを続けている『ボス・ベイビー』も、もちろん『キャプテン・アンダーパンツ』も日本公開の予定は無い…

あの『君の名は。』が世界合計で380億円やったことを考えると、とんでもない数字やな…

こんな数字叩き出しといて、日本ではロードショー無しやって!?

しかも『カンフーパンダ3』以降…

日本ではビデオすら出ていないんだ…

な、なぜ…

いろんな大人の事情があるんだろう…

僕にはよくわからない…

おかえもん、元気出して…

”大人の事情”のリンク先に「カンフーパンダ3は2017年夏に限定公開される」って書いてあるよ!

2年前もそう言って、結局公開されなかったんだ…

だから僕は期待しないようにしてる…

もう、夏をあきらめてるんだ…

そんなこと言っちゃダメだよ!

ちゃんと書いてあるんだから、信じてあげようよ!

Darlin’ , can't you see?

I'll try to make it shine!

夏をあきらめないで、おかえもん!

ありがとう、ええじゃろう…

「くいこみウーマン」と「蓮舫」は、「腰のあたりまで切れ込む水着も見れない」への伏線だったんだね。

おいら実はカックラキン派だったんだよね!

どうでもええ!

つべこべ言わんでNetflix入れ。



『CAPTAIN UNDERPANTS:The First Epic Movie』

監督:デヴィッド・ソレン

原作:デイヴ・ピルキー

声の出演:ケヴィン・ハート、トーマス・ミドルディッチ、エド・ヘルムス他







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