見出し画像

フロントガラスはかく語りき

父はよく、壁に向かって話をしていた。

特に、同じ部屋にいる人間に話をしている様子でもない。聞こえるか聞こえないか、の大きさで、ぶつぶつと独り言のようなものを言っている様子だった。

ここから先は

1,031字

¥ 250

いただいたサポートは、音源作りの費用とツアー資金に使わせていただきます。そしてたまにスタッフにおいしい焼肉をごちそうしたいです。