マガジン【消えない足あと】限定エッセイ「コーヒーと嘘」
息を吸うように嘘をつこうとする瞬間がある。
例えばさっき。コーヒーショップでコーヒーを注文するときに、ショートサイズとトールサイズを迷って、トールサイズにした。
しかし店員さんが聞き間違って「ショートサイズでよろしいですか」と聞いてきた。
僕が注文したのはトールサイズだったが、本当は、節約したくてギリギリまでショートサイズと迷っていた。
だからそう聞かれた時、そのままショートサイズにしようかと考えた。
しかしここで僕が
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