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国際結婚悲喜こもごも😅|ワースト&ベスト3!

トップ画像は、ロンドンのレジストリー・オフィス(登記所)のホームページを引用しています。私たち夫婦が結婚した思い出の場所です。

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「隣の芝は青い(The grass is always greener on the other side of the fence)」とはよく言ったもの😅 国際結婚をしていると、しばしば傍目からは「青く」見えるんだろうなぁ、という発言を耳にするからです。実際、9割の日本人女性が外国人と恋愛してみたい、と思っているような統計もあるようです。でも、この国際結婚がなかなか大変😅 そこで、この記事では、良いとこも、悪いところも、My国際結婚の悲喜こもごもをまるごと紹介していきたいと思います。(ちょっと気恥ずかしいです。)

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外国人と結婚することはカッコいい?

 私が渡英して間もないころ、ある日本人男性の社員と通勤バスで一緒になりました。そのとき、彼が愚痴めいた話をされていたことを、今でも忘れられません。

「日本人の女性は、日本では結婚相手に、収入や、学歴や、家柄や、いろんな条件を求めるけど、相手が英国人(欧米人)となると一切求めない。日本人なら相手にもしないような人と結婚して、苦労している人も多い。なぜだろう?」

 鋭い観察力ですね(笑)。きっと、日本人の男性からすれば、英国で暮らす日本人女性の英国人男性への評価が甘々なので、理不尽にさえ思えるのでしょう。ただ、女性の側にも、いろいろと理由があるのかもしれませんね。

 理由【その1】 欧米人男性の方が、愛情表現が豊かである場合が多いこと。例えば、食事をしているときに目が合うと、ウィンクが飛んできたりします。日本人がそんなことしたら、「キザなやつ」と敬遠されてしまうかもしれませんね(笑)。でも、欧米人男性は、そういうしぐさを普段使いします。ドアを開けてくれたり、荷物を持ってくれたり、女性に対する思いやり行動をさりげなくしてくれます。これが「大切にされている感」を醸しだし、舞い上がってしまった結果、後で冷静になって別れるのに困った…という日本人女性から、実際に私も相談されたことがありました。

 理由【その2】 在留ビザが欲しいと思っている人も一定数いらっしゃいます。日本でもアジア系の女性が日本に滞在したいがために日本人男性と結婚するなんて話を聞いたことはありませんか? それと似たような状況にあり、結婚相手を探している日本人女性に会ったことがなかったわけではありません。

国際結婚の離婚率は高い?

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私たち夫婦が婚姻届けに署名している写真@「レジストリー・オフィス(登記所)」にて

ちなみに、日本人女性と外国人男性夫婦の離婚率は50%なのだそうです(中には70%と書かれている記事も見かけました)。日本人同士の場合は33%程度らしいので、高いといえるのかもしれません。

 国際結婚といえば、やはり、言葉や文化が違うことがハードルになる場合が多いのではないでしょうか。相手の嘘を見破ったり、相手の人間性を掴んだりするのが難しく、自分の都合のいいように解釈してしまったり、また、母国語でないために細かい部分での言葉の表現が難しいので、妥協したり、会話が減ったりするようです(気持ちはよ~くわかります😅)。

 「夫婦とは」「親子とは」「子育てとは」などといった価値感や生活感が違うため、信じられない、我慢できない、許せない、という状況に陥りやすくなります。それを避けるには、「寄り添う」ことへの決意が大事だと私は思います。相手を思いやることへの「たゆまぬ努力」が、同じ国の人同士の結婚よりも必要とされるのかもしれません🤗。

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Daddyは「雷オヤジ」?

 前置きはさておき、ここからは私の国際結婚のワースト3「困りごと」(あくまで個人的な順位です)をお届けします。

ワースト3位:「子どもは大人社会の迷惑」

 大人の社会を優先する傾向があるように思います。例えば、レストラン等に行くと、ときどき子どもが走り回っていたり、泣いたり、叫んだり、うるさかったりしますよね。そういう大人社会の秩序が守れない状況が生まれることへの耐性が、日本人に比べ弱いように思います。その結果、ダンナさんは日本で外食することをあまり好みません。だから、我が家では外食は「母子(パパ抜き)」が多くなってしまいます(パパにはおみやげを買いまうす)。

 そういえば、欧米ではベビーシッターに子どもを預けて、ご夫婦でお出かけしたりしますよね。日本人的な価値観からすれば、親が勝手をしているような罪悪感を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか? 大人が自分たちの時間を楽しむとういうことを大切にするから、ティーンエイジの子どもたちのベビーシッターのアルバイトも成り立つのですね😅。

 誤解のないように補足しますと、彼らは子どもを否定しているとか、育児がイヤだとかいうわけではなく、大人と子どもとの線引きがはっきりしている、親の時間にも多様性を求める(親にも息抜きも必要)という価値観のように思います。

ワースト2位:「家庭内にデモクラシーはない!」

 初めて聞いたときは、本当にびっくりしました。マグナカルタの国=「民主主義の先進国」だと思っていたら、「親は『絶対』だ」「家庭の中にデモクラシーはない」と明言するのです。その背景には「親には子どもを立派な大人に育て上げる責任がある」「親は子ども愛していて、すべての判断は子どものためを思っての結果だ」という信念がありますが、子は親には絶対服従「Yes, daddy!(はい、わかりました、お父さん!)」なのだそうです。

 長男が中学1年生の三者面談(子・先生・親)のときの忘れられない逸話なのですが、面談の最後に、先生が「他に何か言い忘れたことはないですか?」と締めかけたとき、長男がボソっと「あの…。オヤジが、厳しすぎる…」とグチりました💦 私は内心「あれまぁ~、何を言いだすんだー?」と焦りましたが、さすが先生! どう切り返したと思いますか?

 「そうかぁ、だから君はいい子なんだね」

と言ってくれました。私は内心「ホッ」としましたとさ😊。先生、ステキな対応、ありがとうございました!

ワースト1位:「子ども扱いするな!」

 どうも日本人は気を回すというか、相手の先読みをして、そっと手を差しのべたりすることが美徳のようなところがあって、時にはそれを「おもてなし」といって推奨したりするところがあるようですが、ダンナさんからするとイヤなようで😅、「僕は、大人だ。子どもじゃないんだ。自分の意見や思いをキミに伝えられないわけじゃない」「子ども扱いされているみたいでイヤな感じがする」と言われてしまいます。

 私にとっては、これが一番厄介な対応だと思っています。というのは、ダンナさんの気持ちは分かるので、先読みしないように気を付けているのですが、日本の社会の中ではそうはいきません。「気の利かない人」「仕事ができない人」になってしまいます💦

 この切り替えが非常に難しくて、私には「まだまだ修行が足りない」と思うことが多々あります。

ベスト3位:「ママの食事の邪魔をするな!」

 家族で夕食を囲んでいるとき、子どもが「ママ、飲み物のおかわりちょうだい!」とコップを差し出したりするとき、ママは食べている途中でも、飲み物を注いであげたりします。普通の風景ですね。これを、ダンナさんは許しません(笑)。

 「ママも食べているんだから、自分のことは自分でしなさい」😲

 当然、パパも「ご飯おかわり!」などと言って、茶碗を差し出すようなことは、絶対にありません(笑)🤭

 私が願うのは、子たちが大人になったとき、奥さんにも同じようにしてあげてほしいな…、ってことでしょうか。

ベスト2位:「人生で一番大切な人はだれですか?」

 これは、ベスト3位の裏返しになるのですが、私(奥さん)のことを大事にしてくれるということは、自分のことも同じように大事にしてほしいということなのです。

 ダンナさんを大切に、敬意を払って接してほしいと強く思っています。

 「あなたにとって、人生で最も大切な人はだれなのか? もし、ボクだとしたら、ボクのこと、そして、ボクとの時間を、宝物のように扱ってほしい」と言われたことがあります。ごもっともです。でも、「甘え」や「惰性」に負けそうになり、簡単なようで、けっこう難しいことなんですよ。

 これと考え方が似ていると思う言葉に「Quality Time」というのがあります。ご存知ですか? 直訳すれば「質の高い時間」、なんじゃそれ?って感じですが、相手との関係をより強くするために、その人としっかり向き合う、充実した時間、かけがえがないと意識しながら大切に過ごす時間のことです。

 私も仕事が忙しく、子どもを保育園に預けていたり、あまり子どもに時間が取れないことが多かったのですがが、ダンナさんのおかげで「量」ではなく「質」を大切にすることを心がけたので、気持ち的にもかなり助けられました。

ベスト1位:「お客様にお茶を出してはいけない」

 ある時、ダンナさんはお仕事の打ち合わせがあるといって、自宅にお客様を招いたことがありました。私は、粗相のないように、お茶を入れておもてなしをしよう…と考え、お茶を出したのですが、お客様が帰られた後にダンナさんに叱られてしまいました。

「お客様にお茶を出さないでくれ」

というのでした。

「え?じゃあ、お茶なし?」と聞くと、

「そう。お茶が必要なら、ボクが自分で出す」というのです。

私のマナーがなっていなかったのかしら?と心配したのですが、そういうことではありませんでした。

「ボクはメイドと結婚するような甲斐性のない男じゃない」というのです。つまり、「お茶を出す」という仕事は、必ずしも奥さんのものではないというのです。

「残念ながら、わが家はメイドを雇うほど裕福ではないから、ボクがお茶を出す」とも。

「え?じゃあ、奥さんの仕事は何なの?」と疑問に思って聞いてみると

「奥さんは、ニコニコ、幸せそうにソファーに座っているもの」だそうです。そうなのかぁ、つまり、奥さんをいつも笑顔で幸せな状態にできる男がカッコいいという価値観なのですね。

以上、なかなか相手への理解が進まない国際結婚カップルですが、来年は無事に結婚29年目に突入します🤭 これからも、お互い努力していきこうと思います🤗


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