2022.3.17㈭「一万円以上選書のメール」
一万円選書のご注文ありがとうございます。そして3,701通もの応募の中からの当選、おめでとうございます。
僕はただの本屋のオヤジでしかありません。出来ることは、お客様の話を聴いて、参考になりそうな本を紹介してあげる事くらいです。
この一万円選書をやってきて判ったことがあります。
お客様 自身が、ご自分のこれまでを振り返ることにより、自分の人生と言うものを、立ち止まって考えてみるいい機会にされているということです。
今のうちに誰か、会っておくべき人がいるのでは、大切な人に大事な話をしておくべきではなかろうかと(自然と)考えられるようです。
そんなふうに、少し落ち着いて、違った切り口、別の視点を探り始めた人に、僕は参考になりそうな本を提示するだけです。答えはお客様ご自身がすでに見つけられているようです。
選書カルテにじっくりと書き込むという作業自体が、良い結果を招いているようなのです。実にこの「一万円選書」は、お客様ご自身の「内側の力」によって成り立っているのです。
僕が高校生の時、キング牧師が暗殺されます。この時代、同世代のアメリカ人は徴兵されてベトナムにナパーム弾を投下していました。真に目標とすべき国など見当たらない世界で、若者たちは「異議申し立て」を続けていました。
僕もどうして生きて行ったらよいか判らずにもがき苦しんだのです。あれから半世紀、世界は少しでも良くなったのだろうか?と考えてしまいます。心がけたのは、自分が何者なのかではなく、何者でないか。急がない事。手を使って仕事すること。そして日々の楽しみを、一本の自分の木と共にすること。これは…ある詩人の受け売りです。
僕は今年、70歳になりました。(本当に信じられません!?)この歳になって、やりたかった「本屋」に少しずつですが、やっと近づけた気がしています。数年前には、店をたたもうかと考えていたのがですよ。人生は何が起きるか判りません。無駄な経験なんて一つも無いのです。まだまだこれから、勝負の行方は最終回アディショナルタイムの攻防にかかっています。これからが本当に生きたい人生を生きられるという気がしてきました。選書を完了しました、今回は下記の本を選書をさせていただきました。
ブックカバーの本
神さまたちの遊ぶ庭 宮下奈都
おかちゃんスタエフ↓🌸https://stand.fm/episodes/6232dac517a1ca0006c114d2