ひよっこセクラバ、京セラドームへ行く①
皆さんのSexy Zoneとの一番最初の思い出はなんですか?
今回はそんなお話です。
2023年11月16日。
晴れてファンクラブに入会し、無事セクラバになった私の目下の懸案事項は、その2日後に控えた「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ in DOME」の京セラドームのチケット一般販売だった。
この時点で、私はそもそもこのチケット争奪戦に参加するかどうか、それすらも迷っていた。
この事務所のコンサートチケットの一般販売は、不可能の代名詞となるほど可能性が低い。
私も他のグループで何度か挑戦し、見事に砕け散った経験をしていたのでよく理解していた。
取れる可能性は低い。
家族の承諾を得られるかどうかもわからない。
応援グッズもなければ、そもそもこの時点ではCDすら一枚も持っていない。
こんな状態の人間にチケットが巡ってくるとは到底思えなかった。
「どうせダメなら最初から諦めてしまう方が気も楽かな。」
熱量を持って何かに挑戦してみたいと思うことなんて、ここ数年ほとんどなかった。
短くない人生を生きてきて、この頃は何かに情熱を持つことに、億劫さすら感じるようになっているところもあった。
新しいものに夢中になるってパワーがいる。
彼らのことは好きだけど、色んなハードルを乗り越えるパワーが私の中にあるのか自信もなかった。
挑戦しても結果ガッカリするのは本当に疲れる。なら、このままそっとお茶の間で応援するのでも良いかな。
そんな風に考える自分がいる一方で、心の中でもう一人の自分が、ずっと胸を叩いていた。
「こんなに素敵な人達が大阪で、しかもドームでコンサートするんだよ!きっとものすごく楽しいよ!!」
「やらずに諦めるなんて、もったいないよ!」
「もしダメでも“あの日私は何もしなかった”って後悔が残るより、“あの日彼らに会うために自分はここまでやった”って言える歴史を残した方が良いんじゃない?」
たとえダメ元でも、結果チケットが取れなくても、チケット獲得のこのお祭りに自分も参加したんだという一体感。
あとから振り返った時に「あの時のコンサートは行けなかったけど、私、頑張ったんだ」と言える達成感。
私はどんな形であれ、彼らとの歴史を作りたかった。
彼らの歴史のほんの端っこにでも身を置いてみたかった。
Sexy Zoneと私の最初の思い出はこれだな、と思った。
私は、大いなる無謀な挑戦に挑むことに決めた。
そして、ダメでも、無理でも、やるからには楽しい思い出にしたい!
そう決めた私は、自分に気合いを入れるためにも、こうポストした。
これにたくさんの応援をいただいた。
セクラバさんが、たくさんのパワーを送ってくださった。
セクラバの皆さんは本当に優しい。
困っている人がいると「こうしたら良いよ」「こんな方法があるよ」と教えてくれる。
これはなんだろう?と疑問を呟くと「これはこの時のこんな彼だよ!」「こんな素敵なところもあるんだよ!」と教えてくれる。
皆さんとても優しいし、心からSexy Zoneを愛しているんだな、と思う。
こんな素敵なグループなんだよ!!
こんな素晴らしい人達なんだよ!!
こんなに素敵な曲がたくさんあるんだよ!!
もっともっと色んな人に知ってもらいたい!!
Sexy Zoneが魅力的なことは大前提だけれど、セクラバさん一人一人のそんな思いも、きっとファンを増やしていくキッカケを作ってきたんだな、と思う。
だって、私がまさにその一人だから。
少し話が逸れました。
こんなに優しいセクラバさんの勇気とパワーを胸に当日を迎えた私だったけれど、この日は友人とのお出掛けの日でもあった。
前からの約束、チケットを取るためだけにお断りすることは出来ないので思いきって打ち明けた。
「実はどうしても行きたいコンサートの一般販売が12時にあるから、少しだけ抜けても良いかな…?」
友人は二つ返事で理解してくれた。
「いいよ!いいよ!それは大事!!頑張って!!!」
セクラバさんと友人の応援を胸に、迎えた11月8日12時。
結果は……見事玉砕。
あっけなく砕け散りました。
でも、とても楽しかった!
たくさんのセクラバさんに応援してもらえたこと。
姿は見えないけど、皆さんと一緒に頑張れたこと。
その事実だけで私はとても幸せな気持ちだったし、やれることはやった!と自分が誇らしかった!
そして、、、、捨てる神あれば拾う神あり。
実は前日のポストをした時に、セクラバさんが声を掛けてくださっていた。
「もし良かったら一緒に行きませんか?」
ご友人に声を掛けようかと思っていた同行者用のチケットを私にどうか、と声を掛けてくださったのだ。
ただ、私はまずは自力でなんとかしてみたかった。出来る限りのことをやってみたかった。
だから、もしダメだったらその時はお願いします、と贅沢にも保留にさせていただいていた。
見事玉砕した私は、図々しくも先のセクラバさんに連絡を取り、事情を説明し、声掛けてくださったセクラバさんは「ぜひ!一緒に」と快くOKしてくださった。
こうして、急転直下、私は12月17日、京セラドームでSexy Zoneに会えることとなった。
応援グッズもない、CDもまだ一枚も持っていないFC入会2日目のひよっこセクラバ。
こんな私の、ただただ行きたい!!という思いを見つけてくださったセクラバさんには感謝しかない。
本当に本当にありがとうございます。
そして、のちにこの決断をして心から良かったと痛感する日が来るとは、この時の私は微塵も思っていなかった。
今、あの時の自分に話し掛けることが出来るなら、こう言いたい。
「あなたは本当に素晴らしい決断をしたよ。」
「勇気を出すことは絶対無駄じゃないよ。」
「大好きなあの人達はあなたに新しい世界の扉を見せてくれる。それはきっと素晴らしい景色が見れる扉だから、安心して飛び込んでみて!」
私のSexy Zoneとの歴史は、こうして動き出した。
長くなりそうなので、今日は一旦ここまで。
また続きを書きます。